NY外為市場=ドル全面高、雇用統計好調で積極利上げ継続
[ニューヨーク 5日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米雇用統計が予想以上に力強く連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げを継続するとの観測から、ドルが全面高となった。中でも円に対し大きく上昇し、1日の上昇率としては6月半ば以来の大きさとなった。
労働省発表の7月の雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比52万8000人増と予想を大きく上回り、失業率も3.5%に低下した。
これを受け主要6通貨に対するドル指数は急伸。終盤の取引で0.8%高の106.57。週初からは約0.6%上昇した。
メルク・インベストメント(カリフォルニア州)の社長兼最高投資責任者(CIO)、アクセル・メルク氏は「雇用統計は予想をはるかに上回る力強さだった」とし、「FRBは政策を転換することはできず、利上げを継続するしかない」と指摘。世界経済が減速傾向にある中で、米経済は好調に推移していることを背景に「ドルが全面高になった」と述べた。
ドルは対円で1.5%高の134.99円。週初からは1.3%上昇した。
英ポンドは0.8%安の1.2066ドル。イングランド銀行(英中央銀行)は前日、政策金利を0.5%ポイント引き上げ1.75%とすると同時に、今年第4・四半期にリセッション(景気後退)入りするとの予想を示した。
ユーロは0.7%安の1.0178ドル。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.2%高の2万2886.45ドル。
ドル/円 NY終値 134.97/135.00
始値 133.12
高値 135.49
安値 133.05
ユーロ/ドル NY終値 1.0181/1.0185
始値 1.0234
高値 1.0238
安値 1.0143