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午後:債券サマリー 先物は反落、米金利上昇が影響

配信日時:2022/08/03 15:52 配信元:MINKABU
 3日の債券市場で、先物中心限月9月限は反落。米連邦準備理事会(FRB)高官のタカ派発言を受け、前日の米長期債相場が急反落(金利は上昇)したことが国内債に影響した。  サンフランシスコ連銀のデイリー総裁が2日に「インフレを抑制するためのFRBの取り組みは達成にはまだほど遠い」と述べたほか、クリーブランド連銀のメスター総裁やシカゴ連銀のエバンズ総裁もインフレへの警戒感を改めて示したことで、市場ではFRBが金融引き締めを緩めるとの見方が後退した。これを背景に同日の米長期金利が2.7%台に急上昇したことで、国内債にも売りが先行。前日には債券先物が中心限月ベースで3月10日以来の高値をつけ、10年債利回りが約5カ月ぶりの水準まで低下していたことから利益確定売りが出やすかった面もあった。ただ、ペロシ米下院議長が2日に台湾を訪問したことを受け、中国が軍事演習を開始したことで地政学リスクもくすぶっており、朝方の売りが一巡したあとはやや下げ渋った。なお、この日は日銀の国債買いオペが実施されたが、市場では無難な結果と受け止める向きが多く、相場への影響は特にみられなかった。  先物9月限の終値は前日比17銭安の150円50銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.015%上昇の0.185%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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