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日経平均は4日続伸、米引き締め警戒が和らぐ 伸び悩みも

配信日時:2022/07/19 15:34 配信元:REUTERS

[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比173円21銭高の2万6961円68銭と、4日続伸した。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めに対する過度な懸念が和らぎ、幅広い業種に買いが入った。約1週間ぶりに一時2万7000円を回復した。ただ、テクニカル面で上値の重さも意識され、買い一巡後は伸び悩んだ。

日本が休日だった前日の米株市場は反落したが、前週末と合わせてプラスだったことを好感する形で、日本株も前週の好地合いを引き継いで始まった。寄り付きで200円超高となり、心理的節目の2万7000円を回復。その後は、前営業日比255円11銭高の2万7043円58銭に上値を伸ばした。

一方、買い一巡後は、上値を追う材料に乏しく、指数は伸び悩んだ。一時、前週末の終値付近まで上げ幅を縮める場面もあった。テクニカル面では6月28日と7月11日に付けた高値2万7062円がダブルトップの強力な節目として意識され、利益確定や戻り待ちの売りに上値を抑えられた。

半導体関連や電子部品といったハイテク株が下値の堅い値動きとなったほか、米WTI先物が底堅い中で、鉱業や石油・石炭製品などもしっかりだった。一方、医薬品や食料品は軟調だった。

米国で決算シーズンが始まっているほか、国内企業の決算シーズンも近いことから、市場では「あまり無理をしたくない局面」(証券ジャパンの大谷正之投資情報部部長)との声が聞かれた。ただ、このところ下向きだった25日移動平均線が上向きに転じそうだとして「地合いは悪くない」(大谷氏)ともみられている。

TOPIXは0.54%高の1902.79ポイント、東証プライム市場指数は前営業日比0.55%高の978.99ポイントで取引を終了した。プライム市場の売買代金は2兆4278億6700万円だった。東証33業種では、値上がりは鉱業や海運業、ゴム製品など22業種で、値下がりは電気・ガス業やその他製品、医薬品など11業種だった。

ファーストリテイリングや三菱重工業が堅調だったほか、川崎汽船がしっかり。一方、東京電力HLDGや第一三共がさえなかった。エムスリーも軟調だった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1161銘柄(63%)、値下がりは617銘柄(33%)、変わらずは60銘柄(3%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 26961.68 +173.21 27003.83 26,791.71─2

7,043.58

TOPIX 1902.79 +10.29 1906.23 1,891.36─1,

906.86

プライム指数 978.99 +5.31 980.85 973.18─981.

07

スタンダード指数 975.34 +2.56 975.10 970.29─975.

69

グロース指数 868.29 +7.31 863.61 856.41─868.

83

東証出来高(万株) 97242 東証売買代金(億円 24278.67

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