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午後3時のドルは137円後半、重要イベント控え小動き

配信日時:2022/07/19 15:30 配信元:REUTERS

[東京 19日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅にドル安/円高の137円後半で推移している。週後半にかけて日欧の中銀会合など重要イベントが相次ぐこともあり、連休明けの東京市場は様子見の出足となった。

この日のドルは137円後半から138円前半の狭いレンジ内で一進一退。「取引高も普段より2割近く少なかった」(外銀)という。

もっとも、15日のNY市場終盤の水準は138円半ば。日本の連休中は、ドルの下げが目立っていたことになる。

その主因は米大幅利上げ観測の後退。米連邦準備理事会(FRB)幹部らが7月連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げ幅は0.75%との見通しを示し、ドルは広範に下落。14日に1ユーロ=1ドルのパリティ(等価)水準を割り込んだユーロも、前日海外で1.02ドル台へ切り返した。

今週の為替市場の注目点は日欧中銀会合と、ロシアからドイツに天然ガスを送るパイプライン「ノルドストリーム1」。現在は定期点検中で、予定では21日から稼働が再開されるが、ロシア国営ガスプロムは欧州の顧客に対し「異例の」状況下にあるため、ガス供給を保証することができないと伝えている。

英国調査会社オックスフォードエコノミクスによると、欧州連合(EU)内ではドイツやイタリア、中東欧の一部がロシア産ガスへの依存度が高いという。市場では、供給再開が順調に進まなければ「ユーロが再びパリティ割れへ向かう公算が高い」(外銀)との指摘が相次いでいる。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 137.99/01 1.0146/50 140.01/05

午前9時現在 138.25/27 1.0145/49 140.26/30

NY午後5時 138.12/15 1.0141/43 140.11/15

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