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米テスラ、問題続出で「モグラたたき」状態との分析も 販売減受け

配信日時:2022/07/06 09:19 配信元:REUTERS

[5日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラの第2・四半期販売台数が2年ぶりに減少したことを受け、米ウォール街のアナリストは5日、同社が直面する生産停滞やインフレ高進などの一連の問題が利益を直撃する可能性があると分析した。

テスラが2日発表した第2・四半期の販売台数は25万4695台と前期比17.9%減少した。中国の新型コロナウイルス関連規制で生産とサプライチェーン(供給網)が影響を受けたことが背景。

米テキサス州とドイツの新工場における供給網の制約も、生産に影響を及ぼしている。

株価は年初の3分の2程度に落ち込んでいる。

ハーグリーブス・ランズダウンのアナリスト、スザンナ・ストリーター氏は「直近の納車台数が市場予想を下回ったことで、テスラは再び輝きを失った」と述べ、1つの問題が解決しても直ぐに別の問題が発生する「モグラたたき」状態だとした。

JPモルガンのアナリストは、テスラの目標株価を10ドル引き下げ、385ドルとした。テキサスとドイツの新工場における同社固有の業務遂行の問題が、生産と業績に打撃を与える可能性があるとした。

一方、一部のアナリストは年末にかけて販売台数が持ち直すと見込んでいる。

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