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12日の株式相場見通し=売り優勢、米長期金利上昇を受けたリスクオフ続く

配信日時:2022/04/12 08:00 配信元:MINKABU
 12日の東京株式市場はリスク回避の売り圧力が強まり、日経平均株価は下値を探る動きを強いられそうだ。前日の米国株市場では主要株価指数が大きく売り込まれる展開となり、NYダウが400ドルを超える下げとなったほか、ナスダック総合株価指数も300ポイント近い急落に見舞われた。インフレ抑制のためFRBが金融引き締め姿勢を強めるとの思惑を背景に米長期金利の上昇が止まらない。米10年債利回りが一時2.8%目前まで水準を切り上げ、ハイテク株セクターなどに売りがかさんだ。また、中国のゼロコロナ政策による主要都市のロックダウンの影響も引き続き警戒されており、上海市は一部地域で外出制限を解除すると発表したものの、全面解除にはまだ時間がかかるとみられ依然としてサプライチェーンリスクが重荷となっている。このほか、ウクライナ情勢も不透明感が拭えないなか、東京市場でも買いポジションを低める動きは避けられそうもない。日経平均は2万6800円近辺に位置する25日移動平均線を下抜け、2万6000円台半ばまで水準を切り下げる場面も想定される。為替市場でドル高・円安が急速に進んでいることは輸出セクターにプラス材料となるが、一方で企業の輸入コスト上昇による収益デメリットのほうにマーケットの思惑が向く可能性がある。  11日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比413ドル04セント安の3万4308ドル08セントと大幅反落。ナスダック総合株価指数は同299.040ポイント安の1万3411.956だった。  日程面では、きょうは3月の企業物価指数、5年物国債の入札など。海外では、4月のZEW独景気予想指数、3月の米消費者物価指数(CPI)、3月の米財政収支など。 出所:MINKABU PRESS

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