日経平均は続落、米金利上昇で値がさ株売られる
[東京 7日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は461円73銭安の2万6888円57銭と、続落した。米長期金利が上昇する中、幅広い銘柄が売られた。値がさのハイテク株や株価収益率(PER)の高い銘柄が大幅安となり、指数を押し下げた。日経平均は心理的節目2万7000円を下回った。
TOPIXは3日続落し1.56%安の1892.90ポイント。東証プライム市場の売買代金は2兆8624億5500万円だった。東証33業種では、電気機器、非鉄金属、ガラス・土石製品、金属製品、サービス業などの29業種が値下がり。医薬品、水産・農林業、食料品の3業種は値上がり。電気・ガス業は変わらずだった。
日経平均は寄り付きで300円超安と続落した後も下げ幅を拡大。一時548円51銭安の2万6801円79銭で安値をつけ、心理的節目の2万7000円を3月18日以来、13営業日ぶりに下回った。前日の米国市場で、長期金利が約3年ぶりの水準に上昇し、ハイテク株やグロース株が急落した流れを引き継いだ。東京市場でも値がさの半導体関連や高PER銘柄の下げが指数の重しとなった。
売り一巡後は押し目買いも入り、後場の日経平均は2万6900円近辺と狭いレンジ内でのでのもみあいが続いた。下値支持線として意識されやすい25日移動平均線(2万6761円=7日)に朝方接近したことを受け、いったん下値メドまで到達したとの見方が広がった。
市場では「先行きの見通しがつきにくいなか、ファンダメンタルズよりもテクニカル要素が意識されているようだ」(SBI証券の鈴木英之投資調査部長)との声が聞かれた。
個別では、東京エレクトロン、アドバンテストなどの半導体関連株のほか、ファーストリテイリング、ダイキン工業、ソフトバンクグループ、TDKリクルートホールディングスなどが軟調。アステラス製薬、テルモは買われた。
プライム市場の騰落数は、値上がり173銘柄(9%)に対し、値下がりが1630銘柄(88%)、変わらずが36銘柄(1%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 26888.57 -461.73 27032.42 26,801.79─27,042.49
TOPIX 1892.90 -30.01 1899.79 1,881.83─1,900.65
東証出来高(万株) 118811 東証売買代金(億円) 28624.55