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外為サマリー:1ドル116円38銭付近まで上昇、リスク回避のドル高などで

配信日時:2022/03/11 10:09 配信元:MINKABU
 11日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=116円29銭近辺で推移しており、前日の午後5時時点と比べて35銭前後のドル高・円安となっている。  10日のニューヨーク外国為替市場でドル円相場は1ドル=116円14銭近辺と、前日と比べて30銭前後のドル高・円安で取引を終えた。欧州市場では序盤から、欧州中央銀行(ECB)理事会を控えてマーケット全般に模様眺めの様相となったことから、ドル円は116円ちょうど近辺でのもみ合いが続いた。ニューヨーク市場に入ると、朝方に発表された米消費者物価指数(CPI)の結果を受けてドル買いが優勢となり、ドル円はこの日の高値となる116円20銭付近まで上昇。中盤は戻り売りに押されて116円割れまで軟化したが、ユーロドルが弱含むなか、この対ユーロでのドル買いが他の通貨ペアへも波及したため、終盤のドル円は116円10銭台まで持ち直した。ECB理事会後の会見でラガルド総裁が「成長見通しへのリスクが著しく増大した」と発言したことや、ロシアとウクライナの外相会談が物別れとなったことが嫌気され、ニューヨーク市場ではユーロ売りの動きが広がった。  東京市場のドル円は116円38銭付近まで一時上昇。ウクライナ情勢の一段の悪化を懸念したリスク回避のドル高に加えて、仲値にかけてのドル不足が通常よりも多めとの観測が伝えられたことで、実需筋からのドル買い・円売りが強まったもよう。ドル円の堅調地合いを背景に、クロス円も全般的にしっかりとなっている。  ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0999ドル付近と前日の午後5時時点と比べて0.0065ドル前後のユーロ安・ドル高、対円では1ユーロ=127円96銭付近と同30銭前後のユーロ安・円高で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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