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午後:債券サマリー 先物は続落、欧米のリスクオン地合いを引き継ぐ

配信日時:2022/03/10 15:46 配信元:MINKABU
 10日の債券市場で、先物中心限月3月限は3日続落。前日の欧米市場が株高・債券安となった地合いを引き継ぎ、東京市場でも安全資産とされる債券の売りが優勢となった。  「アラブ首長国連邦(UAE)が石油輸出国機構(OPEC)加盟国に増産を促している」との一部報道を背景に原油価格が下落したことで、9日の欧米市場では景気に対する悪影響やインフレ加速への警戒感が後退。ウクライナのゼレンスキー大統領がドイツメディアとのインタビューで、ロシアとの交渉で一定の譲歩をする用意があると述べたことが伝わり、停戦合意期待が高まったことも投資家のリスク回避姿勢を和らげた。これを受けて債券先物は売り優勢で始まり、その後も日経平均株価の急反発が重荷となるかたちで軟調に推移。今晩に米2月消費者物価指数(CPI)の発表や欧州中央銀行(ECB)理事会の開催を控えて買いが手控えられるなか、引けにかけては一段安となった。なお、この日に実施された20年債入札の結果は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が7銭と前回(2月17日)の6銭からやや拡大し、応札倍率は2.93倍と前回の3.39倍を下回った。  先物3月限の終値は前日比33銭安の150円50銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.025%上昇の0.185%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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