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午後3時のドルは115円前半、ウクライナ情勢の過度な警戒感後退も上値重い

配信日時:2022/02/18 15:49 配信元:REUTERS

[東京 18日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(114.93/94円)からドル高/円安の115.20/22円で推移している。ウクライナ情勢に対する過度な警戒感が和らいだことからドル買い/円売りが強まり、ドルは一時115.28円まで上昇。しかし、その後は115円前半で上値が重い展開となった。

朝方は時間外取引の米長期金利の低下や日経平均株価の大幅な下落を背景にクロス円を中心に円買いが強まり、ドルは一時114.79円近辺まで下落。

しかし、五・十日に伴う実需によるドル買いフローが見られたほか、来週にも米国国務長官とロシア外相が会談すると報じられたことをきっかけに、ドルやユーロのショートカバーが活発化した。

ブリンケン米国務長官は、ロシアがウクライナに侵攻しないことを条件に、ロシアのラブロフ外相による来週の会談要請を受諾した。米国務省が17日、発表した。

市場では「ウクライナ情勢をめぐる過度な懸念は和らいだものの、週末に武力衝突の可能性が排除できず、会談が取りやめになる可能性もあり、慎重なムードが広がっている。市場参加者は大きくポジションを傾けづらい状況だ」(上田東短フォレックスの営業企画室長、阪井勇蔵氏)との声が聞かれた。

今晩のパネルディスカッションに参加予定のブレイナード米連邦準備理事会(FRB)理事の発言にも市場の関心が集まっている。

ステート・ストリート銀行の東京支店・共同支店長、若林徳広氏は、「年内の6回の利上げ(計150ベーシスポイント)を上回るような強気な発言が出た場合は、市場にとってサプライズとなる」と指摘。一方で、3月会合での利上げ幅が25bpもしくは50bpの二つに絞られるような内容にとどまれば、サプライズはないと受け止められるのではないかとの見方を示した。

このほか、エバンズ米シカゴ地区連銀総裁とウォラー米FRB理事が金融政策に関して討論するほか、ウィリアムズ米NY連銀総裁が経済見通しに関する会合で講演する予定となっている。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 115.20/22 1.1363/67 130.93/97

午前9時現在 114.84/86 1.1361/65 130.51/55

NY午後5時 114.93/94 1.1360/62 130.56/60

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