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年内4回の利上げ適切、リスクは存在=米フィラデルフィア連銀総裁

配信日時:2022/02/02 00:29 配信元:REUTERS

[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米フィラデルフィア地区連銀ハーカー総裁は1日、連邦準備理事会(FRB)が今年4回の利上げを実施することが適切で、サプライチェーンの問題など高インフレにつながる要因が解消されなければ、より積極的な行動が必要となる可能性もあるという見解を示した。

ハーカー総裁はブルームバーグTVとのインタビューで「現時点では年内に25ベーシスポイント(bp)の利上げを4回実施することが適切」と語った。

その上で、インフレが予想以上に悪化する、もしくはFRBの想定以上に速いペースで鈍化するといった「かなりのリスクが存在する」と指摘した。

3月に50bpの利上げを実施することを支持するかとの質問に対しては、「インフレ率が現在の水準より上昇せず、継続的に低下すれば、50bpの利上げは必要ない」と回答。ただ「インフレ率が急上昇すれば、一段と積極的に行動する必要が出てくる」と述べた。

FRBのバランスシート縮小については、政策金利が1%近く、もしくは1.25%に達した時点で保有債券の縮小に着手することが望ましいとし、資産縮小の過程は「これまでと比べ急速になる」と語った。

ハーカー総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持っている。

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