ランチタイムコメント
日経平均は続落、200日線前で伸び悩み、今晩の米株市場に注目
配信日時:2021/12/27 12:09
配信元:FISCO
日経平均は続落。71.47円安の28711.12円(出来高概算3億7926万株)で前場の取引を終えている。
先週末24日の米株式市場はクリスマスの祝日で休場。英FTSE100と仏CAC40は小幅に下落した。週明けの日経平均は3.74円高とほぼ横ばいでスタートしたが、日本国内でも新型コロナウイルス変異株「オミクロン型」の市中感染が相次いで報告されるなか、警戒感も根強く、即座に下げに転じると取引開始直後に28658.82円(123.77円安)まで下落。一方、日本でも米製薬会社メルクの新型コロナ経口薬「モルヌピラビル」が承認されたこともあり、過度な悲観には至らず、下げ渋ると、その後は軟調もみ合いが続いた。
個別では、東エレク<8035>が大幅続伸で先週末に続き上場来高値を更新。アドバンテスト<6857>やディスコ<6146>も上昇。主力株では商船三井<9104>、ソニーG<6758>、トヨタ自<7203>、三井住友<8316>、キヤノン<7751>、OLC<4661>、JR東<9020>
が堅調で、神戸物産<3038>、エーザイ<4523>は2%を超える上昇。ほくほく<8377>は自社株買いを発表し大幅高。大型受注を発表したヘリオステクノ<6927>が急伸し、伊藤忠<8001>と業務委託契約を締結したアトラG<6029>はストップ高、上半期決算が上振れ着地となったミタチ産業<3321>もストップ高まで買い進まれた。三井金<5706>が完全子会社化を目指して株式公開買付(TOB)を実施すると発表した三井金属エンジニアリング<1737>はTOB価格にサヤ寄せする形でストップ高買い気配となっている。
一方、第3四半期営業減益が業績鈍化の警戒感を高めたニトリHD<9843>、今期減益見通しが失望感を誘った象印マホービン<7965>が急落。3月に経営破綻した英金融会社グリーンシルを巡る資金回収を進めているスイス金融大手クレディ・スイスGが提訴する方向と伝わったことが嫌気されたソフトバンクG<9984>も大きく下落。そのほか、ファーストリテ<9983>、NTT<9432>、村田製<6981>、ZHD<4689>、HOYA<7741>、日本電子材料<6855>、ルネサス<6723>、ベイカレント<6532>などの下落がやや目立つ。
セクターでは非鉄金属、情報・通信業、電気・ガス業などが下落率上位となっている一方、ゴム製品、その他金融業、保険業などが上昇率上位となっている。東証1部の値下がり銘柄は全体の66%、対して値上がり銘柄は27%となっている。
週明けの日経平均はやや手掛かり材料難のなか軟調もみ合い。200日移動平均線を手前に伸び悩んでおり、同線の上値抵抗線としての存在感が強くなってきている。先週末の米株市場が休場だったことで動意に乏しいのは致し方ないが、年内の間に、この水準を突破しておかないと、年明け以降の株高に期待を繋ぎにくくなる。
今週は年内最後の週となり、声高に言うほどでもないが、まだ「掉尾の一振」に期待した投資家もいるだろう。欧米では、既に年始までの長期休暇に入っている投資家もいるだろうが、今週はクリスマス休暇明けで相場に戻ってくる投資家もいるとみられ、新年度に向けた買いも期待されるところ。そうした中、まずはクリスマス休暇前に引け味よく終わった米株市場が、今晩どのような動きを見せてくるかを見極めたい思惑も強いだろう。連休明けの今晩の米株市場が強い動きを見せれば、東京市場でも、「損出し」売りが一巡すると思われる明日28日を境とした年末に向けた株高への期待が高まる。
後場の日経平均は引き続き動意薄の動きが続きそうだ。本日は香港市場が休場のなか、上海総合指数は小幅高で推移しており、時間外取引の米株価指数先物はまちまち。手掛かり材料難のなか、今晩の米株市場を確認したい様子見ムードが一段と強まりそうだ。
<AK>
先週末24日の米株式市場はクリスマスの祝日で休場。英FTSE100と仏CAC40は小幅に下落した。週明けの日経平均は3.74円高とほぼ横ばいでスタートしたが、日本国内でも新型コロナウイルス変異株「オミクロン型」の市中感染が相次いで報告されるなか、警戒感も根強く、即座に下げに転じると取引開始直後に28658.82円(123.77円安)まで下落。一方、日本でも米製薬会社メルクの新型コロナ経口薬「モルヌピラビル」が承認されたこともあり、過度な悲観には至らず、下げ渋ると、その後は軟調もみ合いが続いた。
個別では、東エレク<8035>が大幅続伸で先週末に続き上場来高値を更新。アドバンテスト<6857>やディスコ<6146>も上昇。主力株では商船三井<9104>、ソニーG<6758>、トヨタ自<7203>、三井住友<8316>、キヤノン<7751>、OLC<4661>、JR東<9020>
が堅調で、神戸物産<3038>、エーザイ<4523>は2%を超える上昇。ほくほく<8377>は自社株買いを発表し大幅高。大型受注を発表したヘリオステクノ<6927>が急伸し、伊藤忠<8001>と業務委託契約を締結したアトラG<6029>はストップ高、上半期決算が上振れ着地となったミタチ産業<3321>もストップ高まで買い進まれた。三井金<5706>が完全子会社化を目指して株式公開買付(TOB)を実施すると発表した三井金属エンジニアリング<1737>はTOB価格にサヤ寄せする形でストップ高買い気配となっている。
一方、第3四半期営業減益が業績鈍化の警戒感を高めたニトリHD<9843>、今期減益見通しが失望感を誘った象印マホービン<7965>が急落。3月に経営破綻した英金融会社グリーンシルを巡る資金回収を進めているスイス金融大手クレディ・スイスGが提訴する方向と伝わったことが嫌気されたソフトバンクG<9984>も大きく下落。そのほか、ファーストリテ<9983>、NTT<9432>、村田製<6981>、ZHD<4689>、HOYA<7741>、日本電子材料<6855>、ルネサス<6723>、ベイカレント<6532>などの下落がやや目立つ。
セクターでは非鉄金属、情報・通信業、電気・ガス業などが下落率上位となっている一方、ゴム製品、その他金融業、保険業などが上昇率上位となっている。東証1部の値下がり銘柄は全体の66%、対して値上がり銘柄は27%となっている。
週明けの日経平均はやや手掛かり材料難のなか軟調もみ合い。200日移動平均線を手前に伸び悩んでおり、同線の上値抵抗線としての存在感が強くなってきている。先週末の米株市場が休場だったことで動意に乏しいのは致し方ないが、年内の間に、この水準を突破しておかないと、年明け以降の株高に期待を繋ぎにくくなる。
今週は年内最後の週となり、声高に言うほどでもないが、まだ「掉尾の一振」に期待した投資家もいるだろう。欧米では、既に年始までの長期休暇に入っている投資家もいるだろうが、今週はクリスマス休暇明けで相場に戻ってくる投資家もいるとみられ、新年度に向けた買いも期待されるところ。そうした中、まずはクリスマス休暇前に引け味よく終わった米株市場が、今晩どのような動きを見せてくるかを見極めたい思惑も強いだろう。連休明けの今晩の米株市場が強い動きを見せれば、東京市場でも、「損出し」売りが一巡すると思われる明日28日を境とした年末に向けた株高への期待が高まる。
後場の日経平均は引き続き動意薄の動きが続きそうだ。本日は香港市場が休場のなか、上海総合指数は小幅高で推移しており、時間外取引の米株価指数先物はまちまち。手掛かり材料難のなか、今晩の米株市場を確認したい様子見ムードが一段と強まりそうだ。
<AK>
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