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米国株式市場=3日続伸、オミクロン株への懸念後退

配信日時:2021/12/24 07:13 配信元:REUTERS

[23日 ロイター] - 米国株式市場は主要株価指数が3日続伸して取引を終えた。新型コロナウイルスのオミクロン変異株による経済への影響を巡る懸念が後退し、クリスマス休暇を前に投資家心理が上向いた。

幅広い銘柄に買いが入り、特に工業や一般消費財の上昇が目立った。12月に総じてアウトパフォームしていたディフェンシブセクターは、この日はおおむね精彩を欠き、不動産は0.4%安となった。

英保健安全保障庁(UKHSA)は23日、オミクロン株の感染者はデルタ株に比べて入院リスクが低いとの見解を示した。

また、英アストラゼネカと米ノババックスはそれぞれ開発した新型コロナワクチンについて、オミクロン株にも有効とのデータを公表。

米食品医薬品局(FDA)は、米メルクの新型コロナ経口治療薬「モルヌピラビル」について、重症化リスクの高い成人に対する使用を許可した。

ジョン・ハンコック・インベストメント・マネジメントの共同最高投資ストラテジスト、マシュー・ミスキン氏は「年終盤にかけて悲観的な見方が強まったが、堅調な経済成長やコロナ関連医療のポジティブな展開が引き続き見られ、年末を前に株に一定の買いが入った」と述べた。

米労働省が発表した週間の新規失業保険申請件数は、パンデミック(世界的大流行)前の水準を引き続き下回った。また、米商務省が発表した11月の個人消費支出は前月比0.6%増加し、米経済が年末に向けて力強く推移していることが示された。

個別銘柄ではテスラが5.8%高と、前日に続き急伸。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は22日、1カ月余りにわたって行ってきた150億ドルを超える保有株売却について「ほぼ終了した」と述べた。

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.40対1の比率で上回った。ナスダックでも2.22対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は約80億株。直近20営業日の平均は118億株。

24日の米国株式市場はクリスマス休暇で休場となる。S&P総合500種は週間で2.3%高。ダウ工業株30種は約1.7%、ナスダック総合も3.2%、それぞれ上昇した。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 35950.56 +196.67 +0.55 35782.42 36060.99 35782.42

前営業日終値 35753.89

ナスダック総合 15653.37 +131.48 +0.85 15544.79 15697.98 15528.91

前営業日終値 15521.89

S&P総合500種 4725.79 +29.23 +0.62 4703.96 4740.74 4703.96

前営業日終値 4696.56

ダウ輸送株20種 16186.96 +225.22 +1.41

ダウ公共株15種 955.77 -0.61 -0.06

フィラデルフィア半導体 3932.39 +40.47 +1.04

VIX指数 17.96 -0.67 -3.60

S&P一般消費財 1604.10 +19.70 +1.24

S&P素材 555.32 +5.57 +1.01

S&P工業 879.30 +10.11 +1.16

S&P主要消費財 785.12 +1.45 +0.19

S&P金融 646.50 +3.53 +0.55

S&P不動産 313.20 -1.14 -0.36

S&Pエネルギー 418.37 +0.41 +0.10

S&Pヘルスケア 1625.57 +6.58 +0.41

S&P通信サービス 269.61 +1.85 +0.69

S&P情報技術 3041.12 +17.07 +0.56

S&P公益事業 354.37 -0.12 -0.03

NYSE出来高 6.82億株

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 28865 + 155 大阪比

シカゴ日経先物3月限 円建て 28815 + 105 大阪比

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