
決算は株価に影響する?決算発表前・発表直後にやるべきことについて解説!
決算発表日は株価変動が大きく動く要因の1つです。しかしながら、単純に決算が良かったから上昇して、決算が悪かったから下落するというわけではありません。今回は決算発表前に何をすればいいのか、決算発表後に、上がりやすかったり下がりやすかったりするのは、それぞれどのような時か解説していきます。
決算発表前にやるべきこと
決算発表とは、上場企業が最新の自社の経営状況・財務状況(決算)を公表することで、具体的には「決算短信」の発表と説明会・会見などが行われます。すなわち、企業の直近の成績が開示されるため、株価が急激に変動する要因となります。
ここでは、決算発表前はどのようにすればいいのか解説していきます。
決算発表日を確認する
まずは、企業の決算発表日を確認しましょう。日系の上場企業の場合、3月期決算が多いですから、その場合は以下のようなスケジュールになることがほとんどです。
・4-5月(特にゴールデンウィーク後):通期決算(本決算)発表 ・7-8月:Q1決算発表 ・10-11月:Q2決算発表 ・1-2月:Q3決算発表 |
しかし、最近では諸外国で一般的な12月期決算の企業が増加傾向なうえ、各々の企業によって決算発表日は異なりますので、日本取引所グループや四季報オンラインのサイトなどを活用しましょう。
四半期決算とは
四半期決算とは、1年を4期に分けて3カ月に1回行われる決算のことを指します。
金融商品取引法により、ほとんどの上場会社は四半期報告書を四半期終了後45日以内に提出することが義務付けられていて、慣例的にはその2週間ほど前に各期の決算短信の発表(決算発表)が行われます。
(ただし2022年4月、金融庁は四半期報告書を廃止し決算短信へ一本化する方針であると発表しました。)
これらの報告書で注意していただきたいのが、発表される成績は3カ月ごとのものではなく、事業年度開始月からの累計である、という点です。
例えば、3月期決算の企業なら、
・Q1:4-6月 ・Q2:4-9月 ・Q3:4-12月 |
の業績が発表されます。
決算発表前の市場予想を見る
市場予想とは、専門家による企業業績や経済指標の事前予想のことです。企業が予想する企業予想というものもありますが、アナリストなどの専門家は数期先までの予想を算出することが多いです。将来の成長性を見通す際に役立ち、多くの投資家が判断材料として活用しています。
決算発表前に持っている株はどうする?
決算発表前に株を保有している際に、どのように行動すればよいか、見ていきましょう。<
株価が上がると予想して買い増しする
決算で好業績が期待できそうな場合は、決算前に株を買い増しするという行動が考えられます。この際、「良材料出尽くし」で決算後に株価を下げる可能性があるので、大量買いをすることは避けることをお勧めします。
株価が下がると予想して利益確定する
決算発表で株価がどうなるか分からないため、リスク回避として事前に利益確定してしまうという戦略もあります。
この際も、買い増しする時と同様全ての株を売却しないようにしましょう。
決算を受けて上がった場合には利益を逃すことなく、下がった場合には損失を小さくできます。
長い目で様子を見る
基本的には長い目で株価変動を見守るのが定石です。どんな決算が出ても感情に流されず、中長期的な目線で株を保有することが事が1番安全かつオーソドックスな投資方法でしょう。
決算発表後にやるべきこと
決算で見るべきポイント
投資家が決算でチェックしているポイントを紹介します。
業績見通しの修正
今期や来期の通期業績見通し(年度ごと1年間の業績見通しのこと)を確認します。ここで見通しが良くなる場合は「上方修正」をします。見通しが悪くなる場合には「下方修正」をします。それぞれの修正はある基準を超える業績予想が算出される際に企業はそれを公表する義務があります。公表するタイミングとしては基本的にその事実が発覚した際に公表する義務があるので決算発表前後に行われる事が多いです。発表された際はしっかり確認しましょう。
伸び率
伸び率とは、売上高・営業利益・経常利益・純利益といった成績が、前年同期比でどれだけ伸びているかを比較する指標です。この伸びが単に前年同期比でプラスだったかどうかだけではなく、伸び率が鈍化しているのか、それとも加速しているのかも重要なポイントです。伸び率によって、株価が大きく変動する場合もあります。
市場予想との乖離
投資家にとっては、コンセンサスと呼ばれる市場予想が通常の業績予想よりよかったのか、それとも悪かったのか、ということも意思決定の重要な判断軸のひとつとなります。コンセンサスとは、英語で「consensus:合意、意志の一致」を表す言葉で、簡単にいうとアナリストや市場参加者たちの予想のことを指します。
わかりやすく表現すると、コンセンサスを上回る業績なら「期待以上」、コンセンサスを下回る業績なら「期待外れ」ということになります。期待外れと判断された場合、その株を買いたい投資家より売りたい投資家が優勢(売り優勢)になってくると、株価の下落につながってしまう可能性があります。
業績が良くても株価が上がるとは限らない
株価は単純に業績が良ければ上がる、悪ければ下がるものではありません。どんなに好決算な企業でも材料出尽くし感で投資家がこぞって利益確定させるために売りに走る場合があります。
逆にどんな悪い決算を出したとしても、最悪期を脱したという点から投資家が買いを入れる場合もあります。上がる傾向にあるのか、下がる傾向にあるのか解説していきます。
特に注目すべきは市場の期待感との乖離
そもそも株式市場は、買いたい人が多ければ株価が上がり、売りたい人が多ければ下がるという、需要と供給の関係で成り立っています。そのため、市場の期待感が株式への買い気配を生み出す大きな要因となります。市場の期待感との乖離とは、簡単にいえば「市場が期待する業績と実際の業績とのギャップ」のことを言います。予想に関して言えば、企業の業績予想と市場の業績予想とのギャップと言い換えることも可能でしょう。
株価の変動要因の1つとして、このギャップの有無や方向(+のギャップか−のギャップか)、大きさがあるのです。
どんなときに株価が上がりやすく、下げやすい?
株価の変動が起こりやすい大きな要因の1つは、上部でも説明した「企業が出す業績予想」と「市場が出す業績予想」との比較です。良くも悪くも期待通りの業績を出している銘柄は、そのままのトレンドに沿って価格は変動する傾向にありますが、期待と違う業績を発表した際は株価の転換点になりうるのでよく確認しておきましょう。
また、材料出尽くし感とよばれる株価変動も存在します。材料出尽くし感とは株価の変動の要因となるニュースやプレスリリースなどが既に株価に反映されていて、決算発表時に新たなサプライズがないことを言います。この場合、好決算であっても、高止まりと判断されて売りが先行し、株価は下がっていきます。
まとめ
決算発表時に一番重要なのは、どのような目的や方法で投資を行なっているかを考えて行動することです。投機目的として投資している場合は決算発表前後に売買する必要があり、長期的目線で投資を行なっている場合には基本的に感情的になって売買をせず、様子見をしてから判断する事が必要となってきます。判断する際には、決算発表はとても重要な材料となるのでしっかり分析して行動に移しましょう。
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