つみたてNISAでは販売手数料が無料となっているため、どこの証券口座を作るべきかは個人の使いやすさによるところが大きいのではないでしょうか。
銘柄の取扱本数や積立できる頻度、ポイントサービスなど、証券会社によってサービスが異なるため、本記事を参考にして自身にとって使いやすい証券会社でつみたてNISAの口座を開設しましょう。
新NISAが2024年から始まる予定ですので、変更点も踏まえたうえでNISA口座を開設する際にどこで開設するべきか、しっかり特徴を抑えて資産運用に挑戦してみましょう。
つみたてNISA口座の主なサービス比較表
つみたてNISAのサービスは証券会社によって異なります。つみたてNISA口座を開設するにあたって、まずは大まかなサービスを把握しましょう。
以下の表で、証券会社6社の取り扱い本数や積立頻度はじめ、ポイント付与の有無等のサービスについて比較しました。
つみたてNISA口座の特徴をそれぞれ紹介!
ここからは各証券口座それぞれに焦点を当て、特徴やメリットについてより詳しく紹介していきます。
楽天証券
楽天証券の特徴は、楽天ポイントを使ったり貯めたりすることができる点です。楽天ポイントで投資信託を購入したり、取引を行うことで楽天ポイントを貯めることが可能です。また、貯めたポイントを運用することも可能です。
手軽に少額から始められる積立投資を活用することができるため、小口投資家や初心者の方におすすめです。さらに、豊富な投資商品や取引に役立つ分析ツールも備えており、自分に合った投資先を見つけられるでしょう。
特徴
- 楽天ポイントが貯まる、投資に使える
- 取り扱い本数が業界最大級
- 多様な機能が備わったアプリで簡単に取引できる
楽天証券のつみたてNISAなら、豊富な商品ラインナップから商品を選んで少額で投資をスタートできるうえ、楽天ポイントもお得に貯められます。楽天市場や楽天カードを利用している方に関してはポイント付与だけでなくポイント投資も可能なのが特徴として挙げられます。
また、最低積立金額は100円なので、少額から投資を始めることができます。投資初心者や小口投資家の方は運用しやすいでしょう。取り扱っている商品数も190と業界最高水準なので、自分に最適な銘柄を探し出せます。
しかし、初心者の方からしたら取扱銘柄が多すぎると何を選べばよいか迷ってしまうこともあるでしょう。
楽天証券では、15種類のテクニカルツールやアラート機能、スクリーニング機能など、便利な機能を兼ね備えた株取引アプリ「iSPEED」や、詳細な条件でファンドを検索できるWebサイト「投信スーパーサーチ」などを展開しています。
これらの分析ツールを活用することで、自分の希望する積立金額や積立期間に合った投資先を絞り込むことができます。
<こんな人におすすめ>上記にある通り、楽天のサービスを利用されている方には特におすすめの証券口座となっています。楽天グループでは、サービスを利用するほど楽天市場で貯まるポイント倍率がアップするプログラムが実施されています。
楽天証券もこのプログラムを導入しているので、口座を利用するだけで普段の買い物のポイント倍率が上がります。
また、入出金ができる提携金融機関に関しては、都市銀行からネット銀行、および地方銀行まで幅広く提携しています。中でも、楽天グループは独自の金融機関を運営しており、楽天銀行との連携による優遇金利などのサービスがあるのが特徴です。楽天銀行の口座や楽天カードをお持ちの方なら、各種サービスとの連携や申し込み手続きもスムーズなためおすすめです。
そして、少額投資が可能で、分析ツールが充実しているため、投資の初心者の方が投資を始めるのにぴったりな証券口座となっています。
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SBI証券
SBI証券は、つみたてNISA対象銘柄の取扱数が192と業界トップです。様々なポイントが貯まったり、クレカ決済に対応していたりするため、取引の手間をかけずにお得に取引ができます。
取引が行えるアプリを豊富に展開しており、高機能なチャート機能もあるので投資先の動向をリアルタイムで把握し、より効果的な投資を実現することができる大手ネット証券です。
特徴
- 取り扱い本数が192で業界最大
- 様々なポイントサービスに対応
- 15のサイト・アプリでPC・スマホから取引や分析が可能
SBI証券は、証券総合口座が1,000万口座開設されており、多くの個人投資家から高い評判を受け人気を集めています。
つみたてNISAの取り扱い本数が1番多く、積立頻度も「毎日」、「毎週」、「毎月」の3つのコースから選ぶことができるため、自分が納得のいく積立投資が行えます。
また、三井住友カードであれば積立金額の支払いをクレジットカード決済にすることができます。(「毎月」コース「1日」買付のみ対応)ファンドと購入金額を設定すれば自動で積立できるため、入金の手間がかかりません。
他にも、取引することでTポイントやdポイントなど様々なポイントサービスのポイントが貯まり、一部のサービスでは貯めたポイントを投信積立に使うことができます。対象となるポイントサービスが他の証券会社に比べて多様であることが特徴です。
SBI証券はPCとスマホからのアクセスに対応しており、運用情報の確認や取引までアプリで完結できます。
「SBI証券株アプリ」や「かんたん積立アプリ」、「取引所CFDアプリ」など、総合的なアプリから特定の機能、金融商品に特化したアプリまで豊富にあるため、自分に必要なものをダウンロードして投資に役立てることができます。
各種金融機関と提携していますが、特にSBI新生銀行と住信SBIネット銀行は、SBI証券との相互利用で優遇金利やアプリの連携サービスがあるため選択の1つとしておすすめです。
アプリなどに取引で役立つ様々な機能が備わっているので、これから投資を本格的に始めようと考えている方におすすめです。また、三井住友カードを利用している方はクレジットカード決済が可能でポイントもつくため、お得に取引することができます。
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auカブコム証券
auカブコム証券の特徴は、オンラインサービスが充実しているところです。PCやスマホサイトだけでなく、アプリからでも利用でき、いつでも手軽に確認することができます。
アプリを使って口座開設が出来たり、初心者向けの教育コンテンツが見ることも可能となっています。また、つみたてNISAにも対応しており、投資初心者から上級者まで、幅広いニーズに応えています。
特徴
- クレジットカード「au PAYカード」で投信積立ができる(NISA、つみたてNISAにも対応)
- ポイント投資が可能
- NISA口座開設で株式の取引手数料が割引に
auカブコム証券は、スマホアプリで国内株式、米国株式、投資信託、先物・オプション・NISA・つみたてNISA・クレカ積立が可能となっており、スマホから簡単に口座開設が行えます。
また、クレジットカードの「au PAYカード」なら、投資信託の支払方法としてクレジットカード決済が選べます。毎月の積立額の1%がPontaポイントとして還元されるため、積立と同時にポイントを貯めることができます。投資信託の購入だけでなく保有でもポイントが貯まり、貯まったPontaポイントを使用してプチ株や投資信託の購入をすることも可能です。
さらに、「NISA割」という割引サービスもあります。auカブコム証券でNISA口座を開設すると、国内現物取引や信用取引の取引手数料が最大5%割引されます。つみたてNISAをやることで、現物・信用取引もお得に取引することが可能になります。
au系列の金融機関であるauじぶん銀行と連携させることで、手数料や金利の優遇サービスも受けることができます。
au PAYカードで投資信託の積立をするとPontaポイントが貯まるので、au PAYカードを利用している方におすすめの証券会社です。
また、NISA割があるので、つみたてNISAに加えて国内現物取引や信用取引を検討している方にもおすすめです。
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松井証券
松井証券もつみたてNISAの投資サービスを提供しています。さまざまな商品を取り扱っており、投資先を幅広く選ぶことができます。
また、使いやすい投資アプリや投資情報も提供しており、初めての方でも手軽に投資を進めることができます。
特徴
- チャットや電話などによるサポートが手厚い
- 投資について学べる動画メディア
- アプリやサイトの分析ツールでスムーズに取引できる
松井証券は創業100年を超えるインターネット取引専業の証券会社であり、特徴としてはサポート体制が充実していることが挙げられます。口座保有者なら誰でも無料でチャットサポートや電話でのサポートを利用することができます。手続きのための情報などを気軽に質問できるので、初心者の方におすすめです。
また、松井証券は「マネーサテライト」という動画メディアを運営しています。このメディアでは、市況の解説やアナリストによる相場の見通しといった投資情報を動画にして伝えています。こちらは初心者の方が投資について学習するのに役立つでしょう。
松井証券の日本株アプリや投信アプリを使えば、スマートフォンから取引することができます。チャートや銘柄検索機能などの機能が備わりながらもシンプルなデザインとなっており、操作性は高いです。より詳細な分析をしたい場合には、PCで「マーケットラボ」というサイトを活用することができます。
投信アプリには、自動で投資信託の積立ができる「投資積立機能」や、それぞれに最適なポートフォリオを提案してくれる「ロボアドバイザー」など、つみたてNISAでの資産形成に役立つ機能があります。
<こんな人におすすめ>多くの投資信託から自分に合ったものをチャットサポートや電話でのサポートを使って相談したいというネット証券初心者の方におすすめの証券会社です。
スマートフォンのアプリから取引することもできるため、場所を選ばず手軽に投資をしたい方にもおすすめです。
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SMBC日興証券
SMBC日興証券は五大証券の一角と言われる大手証券会社の1つで、バランス型商品を多く取り揃えています。つみたてNISAにも対応しており、初心者から上級者まで、長期的な資産形成に向けた商品を選ぶことができます。
特徴
- 一般口座での投資信託も一緒に購入可能
- 「金融電卓」で積立金額や利回りをシミュレーションできる
- 銘柄情報が豊富
SMBC日興証券は、最低取引金額が1,000円と他の証券会社に比べて高めに設定されてますが、一般口座での投資信託も同時に購入できるため、より多くの金額を投資できるという特徴があります。
公式サイトには「金融電卓」というシミュレーターがあり、目標金額に対して毎月積み立てるべき金額と必要となる積立期間、利回りなどを計算することができます。
これから資産運用を始める人向けのものと、既に資産を持っている人向けのものと2種類あるので、初心者も積立経験者も簡単にシミュレーションすることが可能です。
また、大手証券会社ということもあり、個別銘柄に対するアナリストレポートが読める点や株式投資戦略を閲覧できる点が最大の強みです。様々な情報を活用しながら銘柄を比較・検討し、自分に合った投資先を見つけることができるでしょう。
<こんな人におすすめ>NISA口座と一般口座の投資信託を一括で購入することができるため、一般口座でも商品を購入したい方におすすめです。
積立シミュレーターや個別銘柄に対するアナリストレポートなど投資をサポートする機能が充実しているため、投資を始めたばかりの初心者にもおすすめです。
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マネックス証券
マネックス証券は、米国株や中国株を始めとする外国株に特に力を入れている証券会社です。システムトレードやプログラムトレードにも力を入れており、自分で投資戦略を組み立てたい人にもおすすめです。
特徴
- クレカ積立に対応
- ポイントの使い道が様々
- アプリ・ツールが充実している
マネックス証券は、マネックスカードでのクレカ積立に対応しています。クレジットカードでつみたてNISAの積立をすると、マネックスポイントが最大で1.1%還元されます。還元率は他の証券会社と比べて最も高いです(※)。
また、投資信託の保有や購入で貯まったポイントの使い道は様々です。再び投資信託の買付に利用することもできますし、株式手数料に充当することも可能です。他にも、dポイントやAmazonギフトカードといった他社のポイントサービスに交換することができます。
アプリやツールも充実しており、商品ごとに詳細な分析が可能です。PCで利用できるツールが11個、スマートフォンアプリが7つあります。それぞれ対象商品や確認できる情報が異なるので、自分のニーズに合わせて使い分けることができます。
中でも、日本株銘柄の分析ツールである「銘柄スカウター」は初心者の方におすすめです。売上高や営業利益などの重要な業績を過去10期以上に渡りグラフしたものや、今後の事業計画など、企業の決算書上の様々な情報をわかりやすく表示しているため、企業分析に役立つでしょう。
(※)マネックス証券調べ(2022年3月28日時点)。auカブコム証券、SBI証券、松井証券、楽天証券、マネックス証券で比較した場合。
還元率が高く、貯まったポイントの使い道が複数あるため、クレカ積立を行いたいという方におすすめの証券会社です。
また、分析ツールが充実しているので、幅広く情報を集めて効率的に投資をしたい投資経験者の方から、分析をあまりやったことのない初心者の方まで幅広い層におすすめできます。
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証券口座を選ぶポイントを紹介!
先ほど6社の証券口座の特徴を見ていきましたが、どのような点に注意して比較するべきかわからなくなった方もいるでしょう。
つみたてNISA口座を開設するにあたって、投資信託の購入手数料はどこの口座でも0円なので、購入できる銘柄数やポイントサービスなど手数料以外の面が口座を比較するうえでチェックすべきポイントになります。ここでは、以下の4つのポイントをご紹介します。
4つのポイント
- つみたてNISA対象商品の数
- 取引のしやすさ
- ポイントは貯まるか、ポイント投資は可能か
- 積み立て頻度の豊富さ
つみたてNISA対象商品の数
金融庁が指定したつみたてNISA対象商品の数は、現在227本ありますが(2023年4月27日時点)、すべての証券会社が227本すべてを取り扱っているわけではありません。
自分が投資したいと考えている投資信託がある方は、その商品がどの証券口座で扱われているかを調べてみましょう。証券会社ごとに扱う投資信託が異なるため、より多くの銘柄を取り扱っている証券口座を利用することで、購入できる銘柄の選択肢が増えることになります。
投資先が決まっていない方は、つみたてNISA対象商品数が大きい証券口座を検討するのが良いでしょう。
使いやすさ
各証券口座は使いやすさという点で大きく差別化を図っています。証券口座を選ぶ際には、自分の投資スタイルや積立期間の細かい設定が可能か、必要な機能等に応じて、積み立て投資の頻度や投資信託用のアプリの有無、チャートの見やすさなどの特徴を比較し、使いやすそうな証券口座を選びましょう。
加えて、証券会社のサイトへのログインのしやすさや、口座開設以降の問い合わせの方法なども、はじめての投資であればサポートの受けやすさも確認しておくことが重要です。
ポイントが貯まる会社にも注目
証券口座に投資するだけでポイントを貯める事ができる会社もあります。本記事で紹介した6社はすべて貯めたポイントを使って投資信託を購入することが可能です。自身が利用しているポイントサービスを導入している証券会社を検討してみるのも良いでしょう。
積み立て頻度
積み立て頻度を中心に証券会社を選ぶ際には、自身の投資スタイルやコスト意識、管理の手間を考慮し、最適な頻度を持つ証券会社を選定することが重要です。
まず、従来の「毎月」の積み立てと、新たな「毎日」「毎週」の積み立て方法にはそれぞれ特徴があります。毎月の積み立てはシンプルで管理がしやすく、多くの金融機関で採用されています。「毎日」「毎週」の積み立ては市場の変動に即座に対応することができるため、高騰期間中でも比較的価格の低い日に購入するチャンスが増えます。特に、市場の変動が激しい期間ではこのメリットが目立ちます。
しかし、20年間の日経平均株価のデータをもとにシミュレーションした結果を見ても、積み立て頻度によるリターンの違いは微小であることが示されています。そのため、自分のライフスタイルに合った積み立て頻度を選択しましょう。
例えば、毎月の収支管理が得意な方や固定収入がある方は「毎月」の積み立てが向いているでしょう。逆に、日常的な市場動向に注目しているアクティブな投資家や、市場の変動を取り入れて頻繁にポートフォリオを調整したい方は「毎日」や「毎週」の積み立てが適しています。
各証券会社が取り扱っている積み立て頻度の比較表を見てみましょう。
証券会社 | 取り扱っている積み立て頻度 |
SBI証券 | 毎月/毎週/毎日 |
松井証券 | 毎月/毎日 |
SMBC日興証券 | 毎月 |
auカブコム証券 | 毎月 |
マネックス証券 | 毎月/毎日 |
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銀行×証券どっちで作るべき?
これまで証券会社でのつみたてNISA口座の開設について説明してきましたが、証券会社以外の金融機関でもつみたてNISA口座は開設することができます。ここでは、証券会社の次に口座開設が多い銀行での開設方法や特徴について紹介します。
銀行もつみたてNISA口座は開設可能
銀行でもつみたてNISA口座を開設することができ、申し込みはインターネットでも窓口でも可能です。申し込む際には普通預金口座と投資信託口座の2つを開設することで運用ができるようになります。
商品の豊富さ、キャンペーンは証券、窓口で相談したい方は銀行
銀行で開設する際は、店頭でサポートを受けながら気軽に申し込みが可能です。近所に銀行があり、口座開設について不安がある方は、銀行で開設するのも手段の1つです。
銀行では投資信託の取り扱い本数が少なくシンプルであるため、初心者にとっては商品を選びやすいかもしれません。
しかし、商品数が少ないために自分が投資したい商品がないことも考えられます。商品の種類は銀行より証券会社の方が充実しています。
また、証券会社のメリットの1つは、多くの手続きをインターネット上で完了できる点です。これにより、銀行店舗に行く時間がない方にとても便利であり、おすすめな点となっています。
ネット証券ではつみたてNISAの対象商品を100本以上取り扱っているところが多いため、ある程度知識を得た人や自身で投資信託を選びたい人はネット証券で口座を作る事をおすすめします。
また、多くの証券会社ではポイント付与などの特典やキャンペーンを行っています。お得に資産形成したい方は証券会社で開設するとよいでしょう。
こういう人はつみたてNISA口座を開設できない
つみたてNISA口座の開設について注意点があります。既に一般NISA口座で取引をしている方は、つみたてNISA口座を開設することが出来ません。つまり、一般NISAとつみたてNISAの併用は禁止となっているのです。
しかし、2024年のNISA制度改正によって「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用が可能になりました。それによって年間投資枠の上限が360万円にまで拡大します。
現行のNISAと新NISAには他にも変更点があるため、金融庁のホームページなどで情報を確認しましょう。
ただし、つみたてNISAから新NISAへのロールオーバーができないことに注意が必要です。
実際に契約して分かった口座開設の流れ
口座開設の流れについて簡単に解説します。つみたてNISA口座の開設には、証券総合口座の開設も必要です。今回は、証券総合口座を保有していない方に向けた口座開設の流れを説明します。
以下のような手順になっています。
口座開設の手順
- 必要書類を提出
- アップロード サイト内での情報入力
- 審査(1-2週間程度)
- 開設完了メールの受信
つみたてNISAの口座開設には、本人確認書類とマイナンバー(個人番号)書類を提出する必要があります。証券会社によって本人確認書類として利用できるものが異なります。一般的には、マイナンバーカードに加え、運転免許証やパスポート、住民票の写しを提出します。一方、マイナンバーカードのみの提出で本人確認を行うところもあります。
本人確認書類を提出したら、証券会社のサイト内で氏名などの本人情報を入力し、つみたてNISA口座を申し込みます。その後、税務署による審査(税務署に非課税適用確認書を交付される)があります。この審査は通常1~2週間ほどかかります。
審査が終了すると、サイトで入力したメールアドレスに開設完了メールが届きます。これで開設が完了したことになります。
申し込みはオンラインで行う方法と、書面で行う方法があります。オンラインで行うと、本人確認書類も画像をアップロードすることで申請が完了するため、利便性が高いです。
つみたてNISAの口座開設するときの注意点
注意点は主に3点あります。よく確認してから口座開設に進みましょう。
1つの口座しか開設できない
つみたてNISAの口座を複数の金融機関で開設することは出来ません。NISA口座の金融機関の変更は、1年間に1回可能ですが、NISA口座を変更するタイミングや取引条件もあります。また、株式などにも投資できる一般NISAとつみたてNISAのいずれかを選択する必要があります。
自身の目標金額や投資スタイルに合った投資にするために、どの金融機関を利用するのか、一般NISAとつみたてNISAのどちらを選択するのかをよく考えて決めましょう。
NISA口座以外の保有商品は移動できない
NISAの対象となるのはNISA口座を通じて新規に購入した対象の金融商品のみです。NISA口座ではない投資信託口座で購入しても、NISA口座への移行は不可能です。購入する際はNISA口座となっているか確認する必要があります。
非課税期間終了時に、保有している商品を特定または一般口座に移すことは可能です。しかし、その際の価格を基準としてその価格以上で売却すると税金がかかってしまうことに注意が必要です。
つみたてNISA対象商品でもリスクは存在する
つみたてNISA対象商品であっても投資信託には価格変動があります。投資にはリスクがあることを理解しておくことが大切です。特に、長期積立投資の場合は、リスクを最小限にするためにも、投資対象やリターン、信託報酬などについて商品特性を理解しよく考えた上でファンドに投資を行う必要があります。
まとめ:各証券会社のサービスを比較し口座開設しよう
最近、各証券会社で取り扱い本数が徐々に増えており、投資信託の人気商品はどこも取り揃えてある現状にあります。そのため、各証券会社のサービスや各種ツールの利便性によって口座開設する証券会社を選択する事が重要です。自分に合ったサービスを提供している証券会社でつみたてNISA口座を開設してみましょう。
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よくある質問
Q | つみたてNISA口座開設のやり方は? |
A | 基本的にはインターネットで完結できます。口座開設したい証券口座の口座申込ページにアクセスしてください。 |
Q | つみたてNISA口座開設にどのくらいかかる? |
A | つみたてNISA口座開設には書類提出後、税務署の審査に1~2週間程、時間がかかります。 |
Q | つみたてNISA口座開設に必要なものは? |
A | 基本的にマイナンバーカードまたは通知カードと運転免許証が必要になります。 |
Q | つみたてNISA口座を使ってないとどうなる? |
A | NISA口座を利用しなかった場合、特別なリスクや手続きはありませんが、非課税枠は年度内に使用しないと枠は消失するため、適宜活用することが望ましいです。 |
Q | つみたてNISA口座開設ができない理由は? |
A | NISA口座開設ができない主な理由は、既に他の金融機関でNISA口座を保有している場合です。税務署の規定によりNISA口座開設ができなくなります。その場合、現在のNISA口座を閉鎖し、閉鎖の証明を取得した後、再度申し込むことで開設手続きを再試行することができます。 |