ETF分配金ランキングTOP10!おすすめ銘柄についても解説

投稿日:2023/08/21 最終更新日:2024/08/29
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ETFは投資信託の一種でありながら、証券取引所に上場している投資商品です。証券取引所が開いている時間はリアルタイムで値動きしており取引ができます。

投資先から配当や金利収入が発生するETFについては、定期的に分配金を受け取ることが可能です。分配金利回りは銘柄によって異なり、なかには年間8%を超える魅力的な利回り水準となっているものもあります。

投資信託より柔軟に売買でき、かつ株と比べて少額で投資できるなども魅力がある一方で、株主優待を受け取れない、銘柄数が少ないといったデメリットも。メリットとデメリットを理解した上で、ETF投資を検討してください。

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この記事の監修者

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菅原良介

株式会社Finatext

証券アナリスト

Finatext サービスディレクター・アナリスト。日本テクニカル協会認定テクニカルアナリスト。早稲田大学 政治経済学部 経済学科卒業。Finatextグループで展開される投資・証券サービスのディレクターを担当する傍ら、アナリストとしても活動。グループで展開するコミュニティ型株取引アプリSTREAM内で開催されるイベントのモデレーターなども務め、国内メディアへの寄稿も行う。

ETFを保有していると定期的に分配金が受け取れます。分配金の水準は銘柄の運用方針や運用成績により異なります。たとえば足元において分配金利回りの高いETFは次の通りです。

(2023年7月10日時点)

順位 ファンド名 分配金利回り 信託報酬 運用会社
1位 NEXT FUNDS ブラジル株式指数・ボベスパ連動型上場投信 8.24% 1.045%(税込) 野村アセットマネジメント
2位 iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債ETF(為替ヘッジあり) 5.23% 0.638%(税込) ブラックロック・ジャパン
3位 グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETF 5.18% 0.429%(税込) Global X Japan
4位 グローバルX MSCI ガバナンス・クオリティ-日本株式ETF 5.01% 0.3025%(税込) Global X Japan
5位 上場インデックスファンド新興国債券 4.60% 0.495%(税込) 日興アセットマネジメント

この記事では分配金利回りの高いETFやETF投資におすすめの証券会社を紹介します。

ETFを分配金を目安に投資しようと考えている方は、この記事を参考にして、投資先や投資する証券会社を選んでみてください。

ETFとは?

ETFとは、投資信託のうち、証券取引所に上場している銘柄のことをさします。株式と投資信託の特徴をあわせもっていて、取引時間中であれば株式同様に値動きしておりリアルタイムで取引ができるなどのメリットがあります。

一方で、つみたてNISAで投資できる商品が少ない、分配金の再投資ができないといった点はデメリットです。 まずはETFの基本的な特徴をおさえておきましょう。

【関連記事】【ETF】ETFとは?投資信託との違いや仕組みについてわかりやすく解説

ETFと投資信託の違い

ETFは日本語にすると「上場投資信託」となることから、広い意味では投資信託の一種です。ただし「上場」とあるように証券取引所に上場していて、株式のように株価が設定され証券取引所でリアルタイムで売買できます。

上場していない一般的な公募投資信託は、売買注文自体はファンドが売買を停止していない限り取引できますが、約定は日次で基準価格を更新しておこなわれます。 また商品数にも大きな違いがあり、ETFは国内上場銘柄で262銘柄(2023年7月21日時点)、投資信託はSBI証券取り扱いの銘柄で2,651銘柄(2023年8月6日時点)と、非上場の公募投資信託のほうが多いのが特徴です。

ETFのメリット

ETFのメリットを、投資信託と比較したとき、株と比較したときに分けて紹介します。

まず、投資信託と比較したときのメリットは次の通りです。​​​​​

投資信託と比較したときのETFのメリット

  1. 信託報酬が安い
  2. リアルタイムで取引できる
  3. 取引の自由度が高い

ETFは基本的に投資信託と比べて手数料が低めに設定されています。たとえばSBI証券でみることができる最も信託報酬が低いiシェアーズ・コア 日経225 ETFの信託報酬は0.045%となっていますが、投資信託には2023年8月6日現在、ここまで手数料が低い銘柄はありません。

運用期間中のコストを抑えて投資できるのが大きなメリットです。 また、証券取引所が開いている時間であれば、株価の値動きに合わせてリアルタイムで売買できます。投資信託は注文後の市場変動により価格が動くリスクがあるため、購入の判断をした際の予想と実際の成果でギャップが生じる可能性があります。この点から、ETFのほうが自由な取引がしやすいといえるでしょう。また株同様に成行・指値注文ができるのも特徴です。

一方で、次の通り株と比較したときのメリットもあります。

株と比較した時のETFのメリット

  1. 銘柄で分散投資できる
  2. 少額から始められる

ETFは投資信託なので、1銘柄買うだけで多数の投資先にリスク分散ができます。たとえば、先ほど紹介したiシェアーズ・コア 日経225 ETFであれば、1銘柄買うだけで日経平均の組み入れ銘柄全体に投資するのと同様の投資効果が期待できるのです。

また、日本株は基本的な投資単位が100株(1単元)となっているため、投資するのに最低数十万円~数百万円が必要な銘柄もしばしばみられます。ETFの投資単位は銘柄によりますが、1口~10口で投資できる銘柄が多いため、最低投資金額が数百円~数万円程度で購入が可能です。

ETFのデメリット

続いて、ETFのデメリットを紹介していきます。

まずは投資信託と比べた時のデメリットです。

投資信託と比べたときのETFのデメリット

  1. 自動積立投資できない場合がある
  2. 分配金が自動で再投資されない
  3. つみたてNISAの対象外のものが多い

投資信託は多くの証券会社で毎月の自動積み立て投資に対応していますが、ETFは対応していないケースが多いです。株式を積み立て投資する仕組みである「るいとう」の枠組みで積み立て投資できる場合もありますが、るいとうは手数料が高めに設定されている場合もあります。

また、投資信託では分配金が再投資される形で買い付けが可能ですが、ETFは分配金再投資で取引ができません。また、投資収益が20年間にわたって非課税となるつみたてNISAの対象銘柄はほとんど非上場の公募投資信託で、ETFをつみたてNISAで投資する場合は選択肢がかなり限られる仕組みとなっています。 株と比べた時の主なデメリットは一つで「株主優待は実施していない」ことです。ETFは一つの企業や団体に投資するわけではなく、あくまでファンドなので株のように株主優待はありません。

【関連記事】新NISAで購入できるおすすめ高配当ETFランキング、新NISA、高配当ETFについても紹介

ETFの分配金とは?

ETFは投資信託と同様に、分配金という制度があります。株式の配当金に相当するもので、構成される資産の運用で収益が決算時に支払われる金額のことです。ETFでは各銘柄からの配当金が運用会社に集まり、そこから手数料等を差し引いた金額が分配金として投資家のもとに配当されます。

分配金はETFの決算日に応じて定期的に支払われる場合があります。ただし、投資信託は分配金の有無や水準を決める裁量がある程度運用会社にあるのに対して、ETFは法制度上で当該運用期間中の配当や利子収入から信託報酬などのコストを差し引いた部分しか分配できない仕組みです。

通常の投資信託のように、充分な収益が出ていないにもかかわらず分配金を出すことはできません。逆に分配可能な収益はすべて分配することになっているので、分配すべき収益が出た時にファンド内で再投資してパフォーマンスを底上げすることもない仕組みです。

分配金の税金に関しても配当所得となり課税対象となります。株式と同様、譲渡益に対し20.315%の課税が設定されています。

ETFの分配金はいつもらえるか

ETFの分配金の支払い頻度は、運用会社の方針によって異なります。また金や原油が投資先で、配当・利息収入がないファンドは分配金がありません。

分配金を受け取るためには、ETFの各決算日(権利確定日)にETFを保有していなければなりません。これを満たすためには、決算日の2営業日前までに対象のETFの購入手続き、約定をしておく必要があります。この日のことを「権利付最終日」といいます。

なお、決算日が休日に当たるときは、権利付最終日が決算日の3営業日前に前倒しされ、分配金の水準は決算日の翌営業日に確定するため、留意が必要です。

ETFの分配金利回りとは

ETFの分配金利回りとは、1年間で受け取った合計の分配金をETFの基準価額で割って算出します。つまり分配金利回りが高いETFは、投資元本に対して多くの割合で分配金を得られる銘柄です。

ETFの分配金利回りの計算方法

ETFの分配金利回りの計算方法

たとえば、過去1年間の分配金の合計額が300円、基準価額が1万円だったとしたら、分配金利回りは3%となります。

【関連記事】国内高配当ETFランキングTOP10!おすすめ銘柄についても解説

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ETF分配金利回りランキング(一覧)TOP10

分配金による収入は価格変動に伴う損益と異なりマイナスにならず、投資期間に比例して着実に積みあがっていきます。分配金が潤沢な銘柄を長期保有することで、安定した収益が期待できます。 足元の分配金利回りランキングは次の通りです。

(2023年7月10日時点)

順位 ファンド名 分配金利回り 信託報酬 運用会社
1位 NEXT FUNDS ブラジル株式指数・ボベスパ連動型上場投信 8.24% 1.045%(税込) 野村アセットマネジメント
2位 iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債ETF(為替ヘッジあり) 5.23% 0.638% (税込) ブラックロック・ジャパン
3位 グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETF 5.18% 0.429% (税込) Global X Japan
4位 グローバルX MSCI ガバナンス・クオリティ-日本株式ETF 5.01% 0.3025% (税込)   Global X Japan
5位 上場インデックスファンド新興国債券 4.60% 0.495% (税込) 日興アセットマネジメント
6位 NEXT FUNDS 新興国債券・J.P.モルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス(為替ヘッジなし)連動型上場投信 4.40% 0.209% (税込)  野村アセットマネジメント
7位 iシェアーズ 米ドル建て新興国債券 ETF(為替ヘッジあり) 4.17% 0.495% (税込) ブラックロック・ジャパン
8位 NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信 4.15% 0.308% (税込) 野村アセットマネジメント
9位 上場インデックスファンドアジアリート 4.11% 0.66% (税込)   日興アセットマネジメント
10位 MAXIS高利回りJリート上場投信 3.79% 0.1595% (税込) 三菱UFJ国際投信

ここからは、分配金利回りの高いこれらの銘柄について紹介していきます。

NEXT FUNDS ブラジル株式指数・ボベスパ連動型上場投信

NEXT FUNDS ブラジル株式指数・ボベスパ連動型上場投信のロゴ

NEXT FUNDSは野村アセットマネジメントが運用するETFラインナップです。

そのうち、NEXT FUNDSブラジル株式指数・ボベスパ連動型上場投信は、ブラジルを代表する株価指数である「ボベスパ指数」と連動することを目指して運用されるファンドとなっています。ブラジルの代表的な企業の株式に分散投資するのと同等の効果が期待できます。

なお、為替ヘッジがかけられていないため、ブラジルの通貨であるブラジルレアルと円の為替変動の影響を受ける点には注意が必要です。 分配金利回りは8%台に達しており、投資金額に比して潤沢な分配金が期待できます。なお、分配は毎年7月8日に行う方針で、2023年は2023年7月8日に1,752円の分配を行っています。

参考元:NEXT FUNDS ブラジル株式指数・ボベスパ連動型上場投信

iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債ETF(為替ヘッジあり)

iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債ETF(為替ヘッジあり)のロゴ

iシェアーズは米国の運用会社であるブラックロックが運用するETFのラインナップにつけられる名称です。

そのうち iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債ETF(為替ヘッジあり)は米ドル建てのハイイールド社債に投資するETFとなっています。 ハイイールド社債とは、S&P社の格付けでBB格以下の格付けをもつ企業の社債のことなので、相対的にリスクの高い債券です。ただし、ETFでは多数の社債に分散投資しているため、個別のハイイールド社債に投資するよりはリスク分散が働きます。

また、同ファンドは為替ヘッジをおこないます。通常は米ドル建て資産に投資をすると米ドル円の為替変動の影響をうけますが、同ファンドは為替ヘッジにより為替変動の影響を抑制します。 足元の分配金利回りは5.23%です。なお、分配金は年4回、通常は1月、4月、7月、10月の各11日に支払われます。直近の分配金支払い日は2023年7月11日で、1口当たり26.0円です。

参考元:iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債ETF(為替ヘッジあり)

グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETF

グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETF

こちらは日本の運用会社であるGlobal Xはアメリカに本社を持つ外資系の運用会社です。

ただし、このファンドはグローバルXと大和証券などの合弁会社によって運営されるGlobal X Japanによって運営されています。 「MSCIジャパン・高配当セレクト25指数」に連動するように運用されます。同指数は日本株のうち1,220銘柄が含まれるMSCIジャパンIMI指数のうち、配当利回り上位25銘柄の日本株が含まれるものです。

すなわち、このETFに投資すると、日本株の中で、高配当な銘柄に分散投資ができます。 1銘柄に投資するだけで25銘柄に分散投資できるため、高配当に焦点を絞りつつも業種などの面でリスク分散が働くのが特徴です。 分配金利回りは5.18%で、分配金の支払い頻度は通常3カ月に一度、年4回です。ただし、直近2023年7月24日の分配金は0円でした。投資先の分配金スケジュールの影響もあり、4月と10月の分配金が多くなる傾向にあります。

参考元:グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETF

グローバルX MSCI ガバナンス・クオリティ-日本株式ETF

グローバルX MSCI ガバナンス・クオリティ-日本株式ETFのロゴ

続いてもGlobal X Japanが運営する日本株ETFです。

このETFはMSCI Japan Governance-Quality Indexという指数に連動することを目指して運用されます。同指数は、コーポレートガバナンスや企業のクオリティが高い銘柄が含まれているものです。

コーポレートガバナンスは取締役会の独立性と多様性、企業の所有権と支配構造、監査人の意見など11項目、クオリティはROE、負債自己資本比率、収益安定性の3項目をもとに定量的に集計されて、組み入れ銘柄が選別されています。同ETFに投資すると、配当利回りが高い商品の中でも特に、日本企業の中でガバナンスが効いていて収益や財務の観点から健全性が高い銘柄に分散投資が可能です。

足元の分配金利回りは5.01%となっています。分配金のスケジュールは通常3月と9月の年2回で、直近2023年3月24日は10,800円の分配金がありました。

参考元:グローバルX MSCI ガバナンス・クオリティ-日本株式ETF

上場インデックスファンド新興国債券

上場インデックスファンド新興国債券のロゴ

日興アセットマネジメントが運用するETFです。ブルームバーグ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックスという指数に連動することを目指して投資されます。

同指数では、世界各地の新興国の国債について、1カ国当たりの投資比率を10%以内としつつ、時価総額加重平均で組み入れています。世界中の新興国の国債に分散投資が可能です。 なお、為替ヘッジがかかっていないため、日本円と各新興国通貨の為替変動の影響を受けます。実は新興国通貨のリスクを取っている点には注意しましょう。

なお、分配金利回りは4.60%です。新興国国債は先進国よりも利回りが高い銘柄が多いため、分配金も高利回りが期待できます。分配は各奇数月におこなわれ、年間6回です。直近は2023年7月に369円の分配が実施されています。

債券は一般に株式と比較してリスクが低く、また景気悪化時に金利が下がって価格があがりやすいなど、株式とは異なる特徴を持っています。株式と債券のETFや投資信託をあわせもつことで、景気が悪化して株価が急落する局面での損失を抑制する効果が期待できます。

参考元:上場インデックスファンド新興国債権

【関連記事】債券ETFとは?おすすめ銘柄やメリット・デメリットについても解説!

NEXT FUNDS 新興国債券・J.P.モルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス(為替ヘッジなし)連動型上場投信

NEXT FUNDS 新興国債券・J.P.モルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス(為替ヘッジなし)連動型上場投信のロゴ

続いても、新興国国債に分散投資するETFです。

ただしこちらはJ.P.モルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス(為替ヘッジなし)に連動するように運用されます。同指数は米ドル建ての世界各国の新興国債券が組み入れられています。 そのため、為替ヘッジなしとありますが、主に米ドルと日本円の為替変動リスクを負っている点に注意しましょう。

分配金利回りは4.40%です。こちらも投資先の新興国債券が相対的に利回りが高い傾向にあるため、ファンドの分配金利回りも高めとなっています。ちなみに分配は半年に一度、3月と9月です。直近の分配金は2023年3月7日で21.4円となっています。

参考元:NEXT FUNDS 新興国債券・J.P.モルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス(為替ヘッジなし)連動型上場投信

iシェアーズ 米ドル建て新興国債券 ETF(為替ヘッジあり)

iシェアーズ 米ドル建て新興国債券 ETF(為替ヘッジあり)のロゴ

続いても世界各国の米ドル建ての新興国債券に投資するETFです。

こちらのETFの参照指数、J.P. モルガン・エマージング・マーケッツ・ボンド・インデックス・グローバル・コア・インデックスも、米ドル建ての新興国債券を組み入れたものです。 ただし、こちらはETFで円ヘッジがかけられているため、米ドルと円の為替変動リスクは抑制されています。

新興国債券に分散投資したいが、為替変動は抑えたいという方は、こちらのファンドへ投資するのがよいでしょう。 分配金利回りは4.17%となっています。分配は1月、4月、7月、11月の年4回で、直近の分配金実績は2023年7月11日で19.0円です。
 

NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信

NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信のロゴ

NEXT FUNDS日経平均高配当株50指数連動型上場投信は、日経平均高配当株50指数に連動するように運用されるファンドです。

同指数は日経平均組み入れ銘柄のなかから、配当利回りが高い上位50銘柄が組み入れられます。なお、配当利回りの高さを元に加重平均されるので、配当利回りの高い銘柄に集中的に投資できます。 誰もが知っているような日本の代表的な企業で、かつ高利回りな銘柄に分散投資できるのが特徴です。

日本株に投資するので、為替リスクもありません。配当利回りは4.15%で、分配頻度は1月、4月、7月、10月の4回となっています。なお、直近の分配金は2023年7月7日の104円です。

参考元:NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信

上場インデックスファンドアジアリート

上場インデックスファンドアジアリートのロゴ

日興アセットマネジメントが運用するファンドで、アジア諸国のリートに分散投資されるファンドです。

リートとは不動産投資法人という団体が発行する証券で、投資法人を通じて不動産に投資をするのと近い効果があります。 この銘柄はシンガポール、香港、中国、マレーシア、インドネシアなどさまざまな国のリートを対象に投資されますが、投資比率で見るとシンガポールや香港のリートの比率が高くなっています。

参照指数となっているFTSE EPRA/NAREIT アジア(除く日本)リート10%キャップ指数は、一銘柄当たりの投資比率を10%以内に抑えつつ、時価総額加重平均で組み入れていく指数です。投資比率の上限があることから、リスク分散のきいた投資が可能です。

なお、銘柄名には出ていませんが、受益権はシンガポールドル建てなので、実はシンガポールドルと日本円の為替リスクが生じます。 分配金利回りは4.11%です。アジアのリートは相対的に利回りが高い傾向にあるため、ETFの利回りにも表れています。なお、分配金は1月、4月、7月、19月の年4回、直近の分配金は2023年7月20日の130.3円です。

参考元:上場インデックスファンドアジアリート

MAXIS高利回りJリート上場投信

MAXIS高利回りJリート上場投信のロゴ

MAXIS高利回りJリート上場投信は、三菱UFJ国際投信のETFで、野村高利回りJリート指数に連動するように運用されます。

Jリートとは不動産投資法人が発行するリートのうち、東京証券取引所に上場している銘柄群です。同指数はそのJリートの中でも予想分配金利回りが高い銘柄に分散投資されます。なお指数の構成銘柄は年1回見直されるスケジュールです。

リートは不動産といっても、住宅、商業施設、物流施設やホテルなどさまざまなタイプの物件に投資するファンドがあります。同指数にはさまざまなリートが含まれていることから、このETFに投資することで間接的に日本のさまざまな不動産に分散投資することができます。 分配金利回りは3.79%で、1月、4月、7月、10月の年4回です。直近の分配金は2023年7月10日の99円です。

参考元:MAXIS高利回りJリート上場投信

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ETFはどんな人におすすめ?

ETFは少額から投資を始めたい人や投資にかかるコストを抑えたい人などにおすすめです。

一方で、より多くの選択肢から投資先を選びたい人や、株主優待を期待している人には不向きと言えます。ここからはETFはどんな人におすすめなのか、解説していきます。

ETFへの投資がおすすめな人

次のような人には、ETF投資がおすすめです。

ETFへの投資がおすすめな人の特徴

  1. 少額から投資を始めたい人
  2. コストを抑えたい人
  3. 自分のタイミングで取引をしたい人
  4. 自由度の高い取引を行いたい人
  5. 投資のリスクを分散させたい人

ETFは株よりも少額から投資が可能なため、投資額を数千円~数万円以内におさえて始めたいという人におすすめです。

また、信託報酬が低く、購入手数料も低額な傾向に。証券会社によっては銘柄や購入金額などによって購入手数料がゼロになる場合もあるため、コストを抑えて投資できます。投資にかかるコストを抑えたい人にも適しているでしょう。

ETFは証券取引所が開いていればリアルタイムで自由なタイミングで取引ができます。さらに成行や指値注文など、注文方法も豊富です。株式のように自由にファンド売買をしたい人にもおすすめです。他方で、株式と異なり1銘柄購入するだけで多数の銘柄に分散投資できるので、ポートフォリオを作って将来的視点でリスク分散を図りたい人にも適しています。

ETFへの投資がおすすめではない人

次のような人にはETFは必ずしも適していません。

ETFへの投資がおすすめではない人の特徴

  1. 運用を完全に委託したい人
  2. より多くの選択肢から運用商品を選びたい人
  3. 株主優待目的での投資をしたい人

ETFはファンドではあるものの、売買タイミングを自分でうまく選んでいかなければなりません。もっとプロに運用を任せたいという人は、通常の投資信託やロボアドなど、投資タイミングにより成績の差が出にくい投資先を選ぶとよいでしょう。自動積立の設定ができない点も注意しなくてはなりません。

また、ETFは投資信託と比べると銘柄が少なく、特に日本においては、特定の指数に連動することを目指して運用されるインデックスファンドしかありません。独自の戦略で運用されるアクティブなど、より多様な選択肢から投資先を検討したい人には不向きです。

最後に、ETFは株式のように売買できても、株式ではないので株主優待はありません。優待目的で投資を考えている人は、現物の日本株を売買しましょう。

【関連記事】【ETF】ETFの種類とおすすめ銘柄は何がいい?選び方のポイントも含めて丁寧に解説

ETFにおすすめの証券会社

ETFは投資期間中のコストが低いのが特徴です。売買にかかる手数料も低い証券会社を選べば、投資にかかるコスト全体を引き下げられます。

また、ETFの銘柄数が多い証券会社を選ぶことで、投資の選択肢も広がるのでおすすめです。ここからはETF投資におすすめの証券会社を紹介します。

【関連記事】【ETF】ETFの売買ってどうやればいい?ETFの買い方・売り方まで分かりやすく解説

楽天証券

楽天証券は、さまざまな取引において楽天グループの各種サービスで貯めたり使用したりできる楽天ポイントが貯まります。さまざまな証券の購入金額や保有残高に応じてポイントが貯まるほか、ポイントを使用して証券を購入することも可能です。

また、提携の国内ETFについては買付手数料が0円であるため、購入時にコストをかけずに投資が可能です。NEXT FUNDSやMAXIS、GLOBAL Xなどのラインナップがすべて無料となっています。 楽天証券は国内ETFの他海外ETFの取り扱いも豊富です。2022年8月6日時点で420銘柄(米国、中国、シンガポールの合計)のETFを取り扱っています。

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SBI証券

SBI証券は貯めたり、使用したりできるポイントバリエーションが豊富なのが特徴です。具体的にはTポイント、 Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALのマイルをためることができ、Tポイント、VポイントやPontaポイントはポイントを使用して投資もできます。

SBI証券は国内ETFについては、スタンダードプランなら1約定あたりの手数料が55円(税込)~、アクティブプランなら1日の約定金額を100万円以内に抑えれば手数料が0円です。 また、海外ETFの取り扱いが非常に豊富で、2022年12月5日時点で国内ETF281銘柄に対して、海外ETFは388銘柄取り扱っています。なお、米国、中国、韓国、シンガポールのETFの取り扱いがあります。

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auカブコム証券

auカブコム証券はauのスマホ契約などでもためられるPontaポイントがためられます。また、auで株式割で、auIDを登録すれば、現物株の手数料が1%割引となるなど、auユーザー向けのサービスも。auユーザーには特におすすめの証券会社です。

ETFについては国内ETFについては、東京証券取引所と名古屋取引所に上場する銘柄はすべて売買可能です。そのほか海外のETFの取り扱いもあります。また国内ETFのなかには「フリーETF」というカテゴリがあり、こちらの銘柄群は売買手数料が無料となっています。代表的な指数のETFが多数含まれているので、売買コストをかけずにさまざまなETFに投資可能です。

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マネックス証券

マネックス証券は取引ツールが充実しているのが特徴です。株式およびETFではさまざまな発注方法に対応したマネックストレーダーや企業の業績発表、業績予想などがまとまった銘柄スカウターなどがあります。

パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットに適したツールがあるのも特徴です。 同社ではETFは現物取引の場合は1約定あたり税込55円から投資できます。また、信用取引についてはETFの取引が無料となっています。信用取引もおこなう方にはおすすめの証券会社です。

そして、同社では国内のETFが313銘柄(2023年8月6日時点、ETN含む)、海外ETFが米国が380銘柄と多くの銘柄を取り扱っています。また、中国のETFやリートの取り扱いもあります。

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DMM.com証券

DMM.com証券は口座開設後、最短即日で取引が可能です。ETFにチャレンジしたいと思ったときにすぐ始められるのが魅力といえるでしょう。さらに、口座開設後1ヶ月間は取引手数料が無料に。その後も1約定あたり55円(税込)~売買できるので、投資コストをかけずにETFにチャレンジできます。

国内ETFの他、米国のETFについても287銘柄と豊富な銘柄を取り扱っています。スマホ上での取引がしやすくなっている証券会社なので、場所を選ばずETFや株をトレードできるのが魅力です。

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まとめ:ETFは自分のタイミングで自由に売買したい人におすすめ!

ETFは投資信託の一種ですが、証券取引所に上場していて、取引所が開いている間はリアルタイムで売買できるのが特徴です。株よりも少額から分散投資したい人や、投資信託よりもタイミングをみて自由に売買したい人におすすめの金融商品といえます。

一方で、ETFは銘柄数は株や投資信託に及ばないため、多様な選択肢の中から自分に合ったものを厳選したいという人には不向きです。また、分配金が再投資されずに入金されるのも、分配金を再投資してリターンを高めたい人には自分で再度購入する点ネックになります。向き不向きはありますが、分散投資を考えて一部をETFに投資する判断をするのであれば費用も少なく色々な方を対象におすすめできます。メリット、デメリットを踏まえて自分に向いているかどうか考えつつ、ETFへの投資を検討してください。  

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よくある質問

Q

配当金と分配金の違いは?

A

配当金とは企業が株主に保有する株式に合わせて利益の一部を還元するお金のことです。 一方、分配金とは投資信託が決算時に収益の一部を投資家に分配するお金のことを指します。ETFの配当は分配金と呼びます。

Q

ETFの分配金はいつもらえる?

A

ETFの分配金は定期的に支払われ、その頻度は銘柄によって異なります。分配金の支払い期間は、ETFの決算日である支払基準日から約40日となっています。

Q

ETFは手数料が掛かりますか?

A

ETFは売買手数料、信託報酬等が掛かります。中には、証券会社によって売買手数料がかからない銘柄も存在します。情報を確認してみましょう。

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