2024年から「新NISA」と称した、新たな少額投資非課税制度がスタートします。新NISAからは、非課税期間が無期限となり、投資枠が増額される予定のため個人投資家が利用しない手はありません。
高配当ETFとは配当利回りが高い上場投資信託のことを指し、多様な銘柄を1つのパッケージとして取引できる投資商品です。リスクを分散しつつ、値上がり益と定期的な分配金収益が見込めます。
新NISAの投資枠は「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つに分けられます。成長投資枠では高配当ETFをはじめ、株式、投資信託等に投資でき、最大で年間240万円、生涯で1,200万の投資が可能です。 長期的な運用と、運用時の収入のどちらも重視する方にとって、高配当ETFは魅力的な投資商品です。新NISAを最大限に活用するためには、高利回りのETFを選択することが1つの戦略となるでしょう。
そこで、今回は「新NISAでおすすめの高配当ETF10銘柄」をランキング形式で掲載しました。新NISAの銘柄選びの際に、本記事の内容を参考にしてください。
- 1位:グローバルXMSCIガバナンス・クオリティ-日本株式ETF
- 2位:グローバルXMSCIスーパーディビィデンド-日本株式ETF
- 3位:MAXIS高利回りJリート上場投信
- 4位:MAXIS日本株高配当70マーケットニュートラル上場投信
- 5位:NEXTFUNDS東証REIT指数連動型上場投信
- 6位:上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型
- 7位:NEXTFUNDS日経平均高配当株50指数連動型上場投信
- 8位:グローバルXロジスティクス・J-REITETF
- 9位:MAXISJリート・コア上場投信
- 10位:上場インデックスファンド日経ESGリート
- 11位:バンガード米国高配当株式ETF
- 1位:グローバルXMSCIガバナンス・クオリティ-日本株式ETF
- 2位:グローバルXMSCIスーパーディビィデンド-日本株式ETF
- 3位:MAXIS高利回りJリート上場投信
- 4位:MAXIS日本株高配当70マーケットニュートラル上場投信
- 5位:NEXTFUNDS東証REIT指数連動型上場投信
- 6位:上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型
- 7位:NEXTFUNDS日経平均高配当株50指数連動型上場投信
- 8位:グローバルXロジスティクス・J-REITETF
- 9位:MAXISJリート・コア上場投信
- 10位:上場インデックスファンド日経ESGリート
- 11位:バンガード米国高配当株式ETF
新NISAで購入できるおすすめ高配当ETFランキング
新NISAの活用は、今後の資産形成において大きな鍵となります。特に高配当ETFは、定期的なインカムの獲得を目指す方には注目すべき選択肢です。
ここでは、新NISAでの購入が可能な、おすすめの高配当ETFをランキング形式でご紹介いたします。これらの銘柄の情報を比較し、2024年からのご自身の投資戦略に活かしてください。
順位 | 銘柄名 | 分配金利回り(%) | 基準価額(円) | 純資産総額(百万円) |
1 | グローバルX MSCI ガバナンス・クオリティ-日本株式 ETF | 4.60 | 263,266.00 | 547.00 |
2 | グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETF | 4.66 | 240,137.00 | 62,437.00 |
3 | MAXIS高利回りJリート上場投信 | 4.00 | 10,393.00 | 29,550.00 |
4 | MXS日本株高配当70MN | 3.51 | 9,298.00 | 9,895.00 |
5 | NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信 | 3.83 | 194,996.00 | 483,262.00 |
6 | 上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型 | 3.80 | 182,752.00 | 198,981.00 |
7 | NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信 | 3.89 | 55,446.00 | 195,564.00 |
8 | グローバルX ロジスティクス・J-REIT | 3.40 | 91,152.00 | 24,399.00 |
9 | MAXIS Jリート・コア上場投信 | 3.64 | 109,293.00 | 49,468.00 |
10 | 上場インデックスファンド日経ESGリート | 3.5 | 105,491.00 | 33,182.00 |
11 | バンガード米国高配当株式ETF | 3.11 | 101.07 | 6,940,000.00 |
基準価額とは、ETFの1口当たりの時価総額のことです。株価とは異なり1日に1度算出されます。 分配金利回りは、1年間にETFが分配した金額をその時点での基準価額で割ったものです。つまり、分配金のパフォーマンスを示しています。
純資産総額は、ファンドの資産の時価総額などから、コスト(運用の手数料等)を差し引いたものです。その銘柄の資産規模を示します。一般的に純資産総額の大きい銘柄ほど資金の調達がしやすく、経営の安定性というポイントでも指標の1つです。
上記の表から分かるように、分配金利回り、基準価額、純資産総額の3点だけでも、銘柄によって大きく異なります。銘柄によってそれぞれの運用方針があるためです。
リスクを抑え効率的に資産を増やすためには、目的に合った銘柄を選択する必要があります。ここでは銘柄を選ぶ時の基準となる、銘柄の特徴についてご紹介します。将来にわたる資産形成を加速させるために、各銘柄の特徴を理解しポートフォリオを作りましょう。
※ランキングの「新NISAで購入できるおすすめ高配当ETF」は、2023年10月5日時点の情報です。新NISAの制度内容や対象銘柄については、今後変更になる可能性があります。
1位:グローバルX MSCI ガバナンス・クオリティ-日本株式 ETF
特徴
- ガバナンス体制とクオリティを重視した企業へ投資
-
MSCI Japan Governance-Quality Indexへの連動を目指す
「グローバルX MSCI ガバナンス・クオリティ-日本株式 ETF」は、コーポレート・ガバナンス(※1)と財務クオリティの両面で評価の高い日本企業への投資を目的としています。
このETFは「MSCI Japan Governance-Quality Index」をベンチマーク(指数)にしていて、この指数と連動した運用成績を目指しています。 このETFのコンセプトは「ガバナンス×クオリティ」。ガバナンス体制(経営管理)とクオリティを保つ企業に投資し、高い分配金利回りを提供しています。 ガバナンスとクオリティを評価する観点は、次のとおりです。
- ガバナンス:企業の経営が透明であり、適正に経営されているか
- クオリティ:企業の財務が健全で、利益を上手く出しているか
ガバナンス体制は、取締役会の独立性や企業の支配構造などから評価します。一方、クオリティの評価にはROE(※2)などの要素が用いられており、これらをもとに多角的な企業評価を行っています。
投資対象となる銘柄は「総合スコア」と呼ばれる指標に基づいて選定されており、ポートフォリオは分散を重視したものです。また、信託報酬がかからない点も高ポイント。これにより、投資リスクの分散を図りつつ、ガバナンスとクオリティの高い企業への投資を可能にしています。
※1 コーポレート・ガバナンス:コーポレートガバナンスとは、企業の経営をどのように監督・指導し、経営の透明性を高め、ステークホルダー(株主、従業員、取引先、消費者など)の利益を最大化・保護するための仕組みやルールのことを指します。
※2 ROE:ROEは「Return On Equity」の略で、「自己資本利益率」とも呼ばれます。ROEは企業の収益性を示す指標の1つで、企業が所有する自己資本をどれだけ効率的に利益に変えているかを示すものです。
参考元:Global X Japan株式会社 グローバルX MSCI ガバナンス・クオリティ-日本株式 ETF
2位:グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETF
特徴
- 日本の配当利回り上位25銘柄への投資
-
MSCIジャパン・高配当セレクト25指数と連動
-
年に4回の分配
「グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETF」は、日本株の中でも特に配当が高い銘柄に投資します。主な目標は、「MSCIジャパン・高配当セレクト25指数」の動きに従い、高い分配金利回りを実現することです。
この指数は、国内取引所に上場している普通株式・不動産投資信託(REIT)の中から、配当利回り上位25銘柄を選択しています。 また、特定の業種に偏ることなく、多様な業種から投資先を選定しポートフォリオを構成しています。
そのため、リスクの分散と安定した収益の確保が可能です。 さらに、このETFは四半期ごとに利益を分配するため、定期的なインカムを求める投資家にとって魅力的です。
こちらのETFは、定期的で高い水準の分配を重視する方に適した銘柄といえます。
参考元:Global X Japan株式会社 グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETF | Global X Japan
3位:MAXIS高利回りJリート上場投信
特徴
-
年に4回の分配
-
野村高利回りJリート指数の連動
「MAXIS高利回りJリート上場投信」は、国内金融商品取引所に上場している全てのJ-REIT(※1)の中から特に予想分配金利回りが高い銘柄を選び、その動きを反映することを目的としたETFです。
予想分配金利回りが高い銘柄へのウェイトを高めた「野村高利回りJリート指数」をベンチマークとし、高い利回りが期待できます。 また、この指数は各銘柄の構成ウェイトを5%までに定め偏りを防いでいるため、投資のリスク分散が可能です。構成銘柄は原則として年に1回見直され、常に高い分配金利回りを持つ銘柄が選ばれるように更新されます。
「MAXIS高利回りJリート」の分配金支払いは年に4回。これにより、投資家は定期的な収入を期待することができます。基準価額が1万円程度と低めのため、少ない初期費用で投資が始められるところも魅力的です。
※1J-REIT:J-REIT(Jリート)は、"Japan Real Estate Investment Trust"の略で、日本の不動産投資信託を指します。
参考元:三菱UFJアセットマネジメント MAXIS Jリート上場投信 | ETFならMAXIS(マクシス)
4位:MAXIS日本株高配当70マーケットニュートラル上場投信
特徴
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野村日本株高配当70マーケットニュートラル指数との連動を目指す
-
様々なポジションを持つことによるリスク分散を実現
-
TOPIX先物の取引によるヘッジあり
「MXS日本株高配当70マーケットニュートラル上場投信」は、配当が高い日本企業株への投資をメインとしながら、市場の変動に左右されにくい安定した投資を目指しているETFです。
このETFは「野村日本株高配当70・配当総額加重型」に採用されている銘柄に投資しています。その上で、株価指数先物や株価指数オプション取引を利用し、市場の変動を緩和するための戦略をとっています。
ベンチマークは「野村日本株高配当70マーケットニュートラル指数」。この指数は特に、高配当銘柄の投資成果と、TOPIX先物の成果との間の差分を示しており、マーケットニュートラル戦略を体現しています。
マーケットニュートラル戦略では、「野村日本株高配当70・配当総額加重型」をロング(買い持ち)のポジションとして保有し、一方で、TOPIX先物をショート(売り持ち)のポジションとして保有します。この2つの組み合わせにより、市場全体の動きに左右されず、安定したリターンを追求できる点が特徴です。
また、市場の動きや企業の動きに合わせて、リスクを管理するためにTOPIX先物の取引を活用しています。「野村日本株高配当70・配当総額加重型」という基準に基づき、リスクを日々調整しています。 基準価額は1万円程度と、少額から始められる点でも初心者におすすめです。
参考元:三菱UFJアセットマネジメント MAXIS日本株高配当70マーケットニュートラル上場投信
5位:NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信
特徴
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東証REIT指数に連動することを目指している
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年に4回の分配金
-
東証REIT指数に連動するETFの中で純資産額が最大
「NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信」は、「東証REIT指数」との連動を目指したETFです。この指数は、東京証券取引所に上場する全てのJ-REIT銘柄を対象とした、浮動株時価総額加重型のものとなっています。
そのため、「NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信」は日本の不動産投信市場、特にJ-REITの動きを広く反映しています。
また、このETFは東証REIT指数に連動するETFの中で、ファンドの規模感を表す純資産総額が最大(2023年8月末現在)。分配金利回りも3.83で、高い分配金利回りが実現しやすい銘柄であるといえます。
J-REITは株や債券とは異なる値動きを示すため、他の資産と組み合わせることでリスク分散を図ることができます。
参考元:野村アセットマネジメント NF・J-REIT ETF(1343)|NEXT FUNDS
6位:上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型
特徴
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東証REIT指数に連動することを目指す
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分配金は年に4回
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東証REIT指数に採用されている不動産投資信託証券のみを投資対象とする
「上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型」は、日本の不動産市場の動きを追うファンドです。日本の不動産投資信託市場を反映する「東証REIT指数」に密接に連動することを目指し、東証REIT指数に採用されている不動産投資信託証券に投資します。
また、このファンドの受益権は東京証券取引所に上場されており、取引時間中ならいつでも売買が可能。売買は100口単位で行われ、取引方法は基本的には株式と同じです。
さらに、この銘柄の特徴は「ファンド・オブ・ファンズ(※1)」として機能している点。複数の投資信託証券に投資し、運用の安定性を高めています。
銘柄の主な制限は2点あります。不動産投資信託証券への投資割合には特定の制限を設けない点、原則として東証REIT指数採用の不動産投資信託証券のみを投資対象とする点です。
ただし、投資主への割当によって取得される不動産投資信託証券は、例外です。 また、このファンドは外貨建て資産への投資を行わないとの方針を明確にしています。そして、市場の影響を避けるため、適宜時価総額の修正を行っています。
※1 ファンド・オブ・ファンズ:複数の投資信託を組み入れる銘柄のこと。一般的な投資信託銘柄は複数の「株式や債券」を組み入れるのに対し、「ファンド・オブ・ファンズ」は複数の「投資信託」を購入します。
参考元:日興アセットマネジメント 上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型
7位:NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信
特徴
- 日経平均高配当株50指数に連動する投資成果を目指す
- 高利回りの50銘柄を選出して運用
- 年に4回の分配金
「NEXT FUNDS日経平均高配当株50指数連動型上場投信」は、「日経平均高配当株50指数」に連動する成果を目指すETFです。この指数は、日経平均構成銘柄の中の配当利回りトップ50銘柄で構成されています。
また、指数により近い成果を目指し、「日経平均高配当株50指数」の構成比率に基づきこちらのETFの構成も調整されています。 総合的に見ると、高配当利回りを特徴とする信頼のおける大手企業に投資を行い、安定的な投資成果を追求する銘柄といえるでしょう。 分配金は年に4回。定期的で高い水準の分配金収益が資産形成を後押しします。
参考元:野村アセットマネジメント NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(1489)
8位:グローバルX ロジスティクス・J-REIT ETF
特徴
- 東証REIT物流フォーカス指数への連動を目標とする
- 日本の物流施設に特化したREITへの投資
- 年に6回の分配金
「グローバルX ロジスティクス・J-REIT ETF」は、物流関連の不動産投資信託(REIT)へ投資する銘柄です。ベンチマークとするのは「東証REIT物流フォーカス指数」。この指数は、日本の物流センターや倉庫等の、物流施設に特化したREITで構成されています。
日本の物流施設関連の不動産は、将来的な成長が期待されており、このETFはその成長への投資チャンスを提供しています。このETFは物流施設に特化した銘柄であるため、物流に関連した投資をしたい投資家にとって魅力的な選択肢です。 年6回の決算があり、2か月ごとに分配金支払いの実績があります。参考元:Global X Japan グローバルX ロジスティクス・J-REIT ETF
9位:MAXIS Jリート・コア上場投信
特徴
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東証REIT Core指数への連動を目指す
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分配金が年に4回
MAXIS Jリート・コア上場投信は、「東証REIT Core指数」の動きに追従することを目指すETFです。この指数の特徴は、均等加重方式が採用されている点です。東京証券取引所に上場するJ-REITのうち、時価総額と売買代金の面で比較的大型の銘柄に絞っています。
構成銘柄それぞれのウエイトが均等になっているため、投資のリスク分散が可能です。構成銘柄は原則として年1回選定され、そのうえで半年ごとにウエイト調整も実施されます。 MAXIS Jリート・コア上場投信は、取引所に上場しているため、投資家は取引時間中に売買が可能です。分配金が年4回支払われるのも特徴の1つです。
参考元:三菱UFJアセットマネジメント MAXIS Jリート・コア上場投信
10位:上場インデックスファンド日経ESGリート
特徴
- 日経ESG-REIT指数への連動を目指す
- ESG投資を行う
- 分配金が年に4回
上場インデックスファンド日経ESGリートは、ESG投資(※1)の観点をもつETFです。連動する指数は「日経ESG-REIT指数」です。この指数は国際的なESG評価基準「GRESB」を採用しており、東京証券取引所に上場されている不動産投資信託証券の中から、環境や社会、ガバナンスに優れた銘柄に投資を行います。
近年、ESG投資が注目されています。環境や社会問題の影響を受けにくく、長期的な成長が期待できるためです。このETFに投資することで、投資としての収益性と社会的貢献の両方が果たせるといえるでしょう。
このETFの分配金は、年4回支払われる点も特徴です。
※1 ESG投資:環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)の観点で、企業や商品を評価する投資方法のこと。単に利益を追求するだけでなく、社会的な価値も重視する投資スタイルを指します。
参考元:日興アセットマネジメント 上場インデックスファンド日経ESGリート
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11位:バンガード米国高配当株式ETF
特徴
- 一つの銘柄で分散投資が期待できる
- 安定した分配金利回りが期待できる
- 信託報酬が低い
バンガード米国高配当株式ETF(Vanguard High Dividend Yield ETF)、通称、VMFは米国のバンガード社が2006年から提供している、ETFです。「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」に連動することを目的としています。この「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」は米国株式市場の幅広い銘柄を対象としており、広く分散投資が期待できます。
構成銘柄には「JPモルガン」や「ジョンソン・エンド・ジョンソン」といった有名企業が名をつらねており、その点からも安心して投資を行うことができます。分配金は四半期ごとの決算に分配され、安定した分配金利回りがあるという点が特徴です。
さらに信託報酬が0.06%と低く、運用面でのコストを抑えることができるのもメリットの一つです。
高配当ETFのメリット
ここでは、新NISAで高配当ETFに投資するメリットを3点お伝えします。
高配当株に分散投資できる
ETFは日経平均やJ-REITなどの指標に基づいています。これらの指標は様々な銘柄で構成されており、各銘柄は国や業種、値動きも様々です。
そのため、1つのETFを持つだけで分散投資が可能になり、リスクを抑えながら運用することができます。 例えば、米国を始めとする世界の株に投資することもできますし、成長性のあるビジネスの株にETFを通して少額ずつ投資することも可能です。
特に、高配当ETFは多くの高配当銘柄に投資することができるので、期待リターンを高める可能性があります。加えて、新NISAを利用すると、投資の成果に関する税金が一定期間免除可能。これにより、利益を最大化することが期待できます。
新NISAで高配当ETFに投資すると、高い利回りを得られるうえ、市場の変動リスクを分散し安定した投資成果を追求することができるのです。
定期的に分配金を得ることができる
銘柄そのものの利回りを期待しつつリスク分散する点では、ETFも投資信託も同様です。ETFが投資信託と大きく異なる点は、定期的に分配金が得られる点にあります。 ETFは銘柄により、年1回~6回(※1)のタイミングで分配金を投資家に配布するシステムがあります。
商品を売却することなく定期的に収益を得られるため、将来の資産形成だけでなく、運用中の資産も形成することが可能です。非課税制度である新NISAでは、分配金ももちろん非課税で得られます。
分配金を収入として得る場合、年金や給与のように生活への補填として使用することが可能です。一方、分配金を再投資するという方法もあります。 高配当ETFに投資することで、定期的に高い利回りの分配金を受け取ることが見込めます。安定した収益を享受することで、資産形成が加速できるでしょう。
(※1)毎月分配型のETFは新NISAの対象外(2023年10月5日時点)
投資金額が低く、初心者にも安心
高配当ETFへ投資するメリットは、必要とする初期投資金額が低く、投資初心者でも安心してスタートできる点にあります。ETFは1口から投資することが可能です。1口あたりの目安額を基準価額といいます。
本記事冒頭の表でご紹介しているとおり、ETFの基準価額は10万円程度のものもあれば、中には1万円程度から投資が可能なものがあります。 一方、株式は基本的に1単元(100口)からの購入となります。株式の最低購入額の半数以上が10万円を超えるため、投資初心者が気軽に購入するにはハードルが高いのではないでしょうか。
また、運用にかかる手数料等のコストも見逃せません。ETFは一般的に投資信託に比べ、信託報酬が安いことが知られています。
新NISAに向け、SBI証券や楽天証券などネット証券会社が相次いで、ETFの取引手数料の無料化を発表しています。 高配当ETFは少額から投資が始められ、少ないコストで運用できる点で投資初心者におすすめです。
まとめ
新NISAで高配当ETFに投資する利点は、高配当株に分散投資しリスクが抑えられる点、定期的に分配金が得られる点、初期コストや運用コストを抑えられる点にあります。
新NISAでは、非課税枠が大幅に拡大され、投資期間も無期限となり、投資の自由度がアップします。一方で、長期的に運用しリターンを確保するためには、適切な商品選択は欠かせません。
新NISAで戦略的に資産を運用するため、投資商品の特徴や利回り、将来性を比較検討することが重要です。こちらの内容を参考にポートフォリオを組み立ててください。
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