家を担保にお金を借りることは可能?高齢者や無職・ブラックでもできる方法を徹底解説
「相続で受け取った家を活用してお金借りたい」という人必見!
結論、持ち家を担保にお金を借りることは可能です。不動産担保ローンは返済期間が長く、金利が低いため、返済をラクに進めたい人にピッタリです。
この記事では、おすすめの不動産担保ローン10選を紹介します。また、家を担保にお金を借りる手順・メリット・デメリットも徹底解説しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事の結論
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家を担保にお金を借りることは可能!
低金利かつ長期で借り入れできる -
審査通過のポイントは
借入希望額を最低限に -
持ち家はあるけど収入が少ない人は
不動産担保ローンを利用しよう
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【朗報】家を担保にお金は借りられる!まずは仕組みを理解しよう
不動産ローンとはその名の通り、戸建やマンション・駐車場など幅広い不動産を担保にしてお金を借りる仕組みのローンです。
ここからは、家を担保にお金を借りるうえで理解しておきたい用語・仕組みについてわかりやすく解説していきます。
そもそも担保とは
担保とは、融資を受ける際に、万が一払えなくなった場合の弁済を確保するものを指します。不動産担保の場合、仮に返済ができなくなると、担保として差し出した自身の家を失うことになるのです。
持ち家、親の土地いずれでもOK
機関によりますが、自身の所有する不動産に限らず、家族や法人名義の土地でも担保にできます。
抵当権とは
担保とあわせて、抵当権についても理解しておきましょう。抵当権とは、先述した担保を実際に債権者が債務の回収に用いるときの権利のことを指します。
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住宅ローンなどでお金を借りた人(債務者)が返済できなくなった場合(債務不履行)に、債権者が担保とした土地や建物をもって弁済を受ける権利のこと。
引用:SUUM住宅用語大辞典
すなわち、申込者が返済をできなくなってしまったときに、ローン会社が担保物件に対しては優先的に権利を行使できるということです。
そのため抵当権は、「債権を確実に回収する」という担保の目的とリンクしている権利になっています。
普通のカードローン、住宅ローンとは何が違うのか
不動産という価値の高いものを担保にしているため、無担保のカードローンよりも「低金利」で「長期」かつ「高額」の借り入れをすることが可能です。
住宅ローンと異なる点は、資金用途の違いです。住宅ローンの資金用途は物件の購入や増改築に限られますが、不動産担保で借り入れたお金は原則自由に使えます。
とにかく急いでいる方へ!
先にオススメの不動産担保ローンを知りたい方は、オススメ2社の詳細をご覧ください。
結論、つばさコーポレーションと東京スター銀行がオススメです。表で複数社で比較をしているので、ぜひ確認してみてください。
家を担保にお金を借りられる10社を徹底比較
不動産担保ローンのメリット・デメリットを踏まえた上で、具体的な会社の比較検討に入りましょう。ノンバン系5社と、銀行系5社を紹介します。
ノンバンク5選
ノンバンク系の会社は、金利を高めに設定している分、審査が甘めです。
名前 |
アイフルビジネスファイナンス |
セゾンファンデックス |
つばさコーポレーション |
日宝 |
アサックス |
金利 |
2.49%~14.8% |
変動:2.75%~4.55%
|
4.00%~15.00% |
4.00%~9.90% |
1.95%~5.90% |
融資期間 |
最長30年 |
5年〜25年 |
最長30年 |
1ヶ月〜30年 |
最長30年 |
借入までの時間 |
明記なし |
最短3日 |
最短当日から1週間 |
明記なし |
最短3日 |
借入可能額 |
100万円~5億円 |
100万円~3億円 |
上限なし(担保評価内) |
50万円~5億円 |
300万円~10億円 |
保証人 |
原則不要 |
原則不要 |
原則不要 |
原則不要 |
原則不要 |
WEB完結 |
〇 |
〇 |
明記なし |
明記なし |
〇 |
利用対象者 |
法人・個人事業主 |
法人・個人事業主 |
法人・個人事業主・個人 |
法人・個人事業主・個人 |
個人 |
銀行系5選
銀行系の会社は、低金利が魅力的ですが、審査が厳しい傾向にあります。
名前 |
関西みらい銀行 |
住信SBIネット銀行 |
楽天銀行 |
滋賀銀行 |
東京スター銀行 |
金利 |
変動:2.0%~3.9%
|
変動:2.95%~8.9% |
固定0.61%~9.37% |
変動:3.375%〜7.875%
|
変動:0.85~8.85%
|
融資期間 |
1年〜25年 |
最長25年 |
最長25年 |
最長30年 |
1年以上20年以内 |
借入までの時間 |
明記なし |
10営業日以上 |
最短3週間 |
最短4日 |
明記なし |
借入可能額 |
100万円〜1億円 |
300万円〜1億円 |
100万円〜1億円 |
300万円〜4,500万円 |
100万円〜1億円 |
保証人 |
原則不要 |
原則不要 |
原則不要 |
原則不要 |
原則不要 |
Web完結 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
利用対象者 |
個人 |
個人 |
個人 |
個人 |
個人 |
オススメはこの2社
家を担保にお金を借りるなら、ズバリ下記の2社が最もオススメです。ぜひ参考にしてみてください。
- つばさコーポレーション
- 東京スター銀行
とにかく早く借りたいならつばさコーポレーション
最短即日融資が可能で、借り入れ可能額の上限もありません。不動産担保ローンの各社を比較している方は、ぜひ申し込みを検討してみてください。
つばさコーポレーション 不動産担保ローン
金利を抑えたいなら東京スター銀行
「ノンバンク系は金利が高い...」とお悩みの方には、東京スター銀行がオススメです。業界内でもダントツの低金利を誇り、借り入れ可能額も最低100万から最高1億と幅広いニーズに対応しています。
東京スター銀行「スター不動産担保ローン」
家を担保にお金を借りる時に重要視される2つの審査
家を担保にする場合も、通常の無担保ローンと同じく審査が不可避です。ただし、特別厳しい審査基準が設けられているわけではありません。重要視されるのは、下記2点です。
それでは順番に見ていきます。
属性
審査では、主として職業の有無や形態が見られます。高齢者や転職活動中の方を除き、原則として無職であれば審査に通る可能性はかなり低いです。
しかし、専業主婦の人でも、収入のある配偶者の同意があるなら審査通過の可能性があります。また、アルバイト勤務の学生でも、成人済みで返済原資があれば同様です。
学生から高齢者まで貸付対象は幅広いです。安定した収入が確保できるなら、審査に通る可能性は等しくあるといっていいでしょう。
信用情報
のちに解説しますが、返済遅滞や債務整理など金融事故の有無は、信用に関わる情報として非常に重要です。事故を起こした方は、基本的に審査には通りません。
無職・ブラックリスト入りの人でも家を担保にお金を借りることは可能
畢竟、無職やブラックリスト入りの人でも借り入れのチャンスはあります。担保である家を売却すれば、金額は回収できるからです。しかし、可能性が低いことは理解しておきましょう。
一時的に無職であること、無職だが資力があることを説明したり、中小の不動産担保ローンに申し込みをしたりすると、融資を受けられる可能性があります。
他にも、無職の方は保証人を求められる場合もあります。
家を担保にお金を借りる6つのメリット
家を担保に借り入れを行うメリットは、上記の5つです。詳しく見ていきます。
①低金利で借りられる
通常、無担保のカードローンなどは金利が最高18%まで上がりますが、不動産担保ローンの金利は高くても10%前後です。金利が低いため、返済総額も低く済む利点があります。
機関によって、固定金利か、金利情勢の影響を受ける変動金利の2種類が選べます。日本銀行の公式サイトなどで、金利動向を確認しておくのが無難です。
②長期間のあいだ借りられる
大抵の無担保ローンの場合、返済期間は5年以内に定められていますが、不動産担保ローンの返済期間は20年から30年とかなり長いです。
返済期間が長いと、毎月の返済額が減り、日々の負担も解消されます。
もちろん借り入れが長期になるほど、返済総額も増える点は留意すべきポイントですね。
③融資限度額も高くなりやすい
家を担保にする際は、その家の資産価値を考慮して融資額が決められます。不動産によっては、億単位での借り入れも可能です。
不動産価値の7割前後を、限度額の上限とする場合が大半です。
④お金の使い道は自由
住宅ローンと異なり、不動産担保ローンは多くの場合、資金使途を制限していません。リフォームや納税、教育など幅広い用途に対応できます。
ただし、個人や法人が事業用に資金を使うことは制限されている場合が多いです。
⑤年齢制限がない
不動産担保ローンでは、特定の年齢制限はなく、契約能力があれば自由に借り入れられます。また、不動産の築年数における制限もかかりません。
学生の方でも、20歳以上であれば申し込みの対象となります。
⑥ 保証人が不要な場合が多い
家を担保とするローンの多くは原則、連帯保証人を不要とする商品になっています。保証人を探す・保証人になてもらえないかを頼む手間や時間を省けるのが大きなメリットです。
しかし例外として、他人名義の不動産を担保に入れる場合は物件所有者が連帯保証人になる必要があるため注意しましょう。
家を担保にお金を借りる3つのデメリット
他方、家を担保に借り入れをおこなう際のデメリットもあります。
①家を失う危険性がある
不動産を担保としているため、返済不能となれば当然その不動産を売却しなければなりません。万が一、家を失う危険があることを覚えておきましょう。
ただし、原則として保証人が不要なので周囲に迷惑をかける心配はありません。1、2回の返済遅滞であれば即座に競売にかけられることもないためご安心ください。
②手数料が高い
不動産担保ローンでは、借り入れ金額の2%前後が手数料としてかかります。加えて、手続き関係の事務費もかかるため、借り入れに際して出費が重なることは把握しておくと良いでしょう。
手数料に関しては、会社や機関によりマチマチです。詳細は、各々の公式サイトで確認することをお勧めします。
③融資まで時間がかかる
即日融資が珍しくない無担保ローンとは違い、不動産担保ローンでは契約者に加えて不動産の調査も必要なため、融資に時間がかかります。1、2週間ほどの見通しは立てておいた方が無難です。
すぐにお金が必要な方はカードローンなどの別の借り方を探しましょう。
家を担保にお金を借りるのに向いている人
家を担保に借り入れを行うのに適している人は、上記の通りです。詳しく見ていきましょう。
①高齢者
一般的に、資力の低い高齢者はローンに不向きと思われがちですが、不動産担保ローンの場合は、シニア世代を対象とした商品が用意されています。
それが、リバースモーゲージローンです。
リバースモーゲージローン
簡潔に述べると、自身の家を担保にお金を借り、契約者の死後にその家を売却し返済する仕組みです。生存中は、利息分のみを払います。
65歳から70歳以上の高齢者を対象としており、老後の資金運用プランとして最適です。
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住居を必ず手放す必要がある
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全相続人の同意が必須な場合もある
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サービスを提供する会社が少ない
自宅の売却が確定条件となるため、子孫が物件の相続を希望していると利用は厳しいです。また、リバースモーゲージローンを取り扱う会社は、わずかしかありません。
借り入れ希望額が高額すぎず、相続人とのトラブルもなければ、オススメできるローンです!
②長期借り入れしたい方
不動産担保ローンは、通常のローンと違い、20年から30年と長い返済期間を設けています。また、金利も低いため、長期での借り入れを希望する方に、ピッタリです。
老後や子供の人生プランを踏まえて、借り入れを検討している方に向いていますね。
無職・ブラックリスト入りの人でも家を担保にお金を借りることは可能
畢竟、無職やブラックリスト入りの人でも借り入れのチャンスはあります。担保である家を売却すれば、金額は回収できるからです。しかし、可能性が低いことは理解しておきましょう。
一時的に無職であること、無職だが資力があることを説明したり、中小の不動産担保ローンに申し込みをしたりすると、融資を受けられる可能性があります。
他にも、無職の方は保証人を求められる場合もあります。
家を担保にお金を借りるのに向いていない人
50万円以下と少額の借り入れを希望する方は、家を担保にするべきではないでしょう。
担保にする物件の調査や抵当権の設定など、不動産担保ローンは特有の費用がかさみます。少額での借り入れを希望する方は、無担保ローンを利用した方が総額が安く済む場合が多いです。
不動産という高い価値のものを担保にするため、取り扱う金額もそれに応じて高くなります。
50万円以下の借り入れを希望している方は、ぜひとも下記の記事をご覧ください。
家を担保にお金を借りる時の手順
家を担保にお金を借りる際の大まかな手順は、以下の通りです。
①申し込みをする
申し込みには、仮申し込みと本申し込みの2ステップがあります。
仮申し込み
仮申し込みとは、オペレーターとの軽い相談を指します。電話やインターネットでやりとりを行うのが一般的です。
主に融資についての説明を受けます。感覚としては、引っ越しの見積もりに近いです。
本申し込み
本申し込みとは、その名の通り正式な申込みのことです。銀行であれノンバンク系の金融機関であれ、基本的には窓口にて対面で行います。
仕事で忙しい方のために、職員が自宅へ訪問するオプションや郵送での申し込みも可能です。
そうしたサービスの違いは、金融機関の決め手の一つになりますね。
②必要書類の提出
契約に際して、担保に出す家や契約者本人に関する書類を提出する必要があります。
担保物件に関する書類
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登記事項証明書(土地、建物の登記簿謄本)
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公図
契約者に関する書類
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本人確認書類(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)
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収入証明書(源泉徴収票、確定申告書、所得税納税証明書など)
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印鑑証明書
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決算書
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履歴事項全部証明書(発行から3カ月以内)
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事業概要書(営業実態のわかる書類、営業許可証や納品書など)
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事業計画書(事業内容のわかる書類、借入計画書など)
その他、不動産のローン残高確認書類や資金用途の確認書類を提出する場合があります。
③審査に進む
本申し込みをすると、いよいよ本格的な審査が始まります。審査で行われるのは、職場等に電話をかける在籍確認や、担保物件の現地調査です。
審査結果は、電話やメールで通達されます。
家も審査の対象となるため、通常のローンと比較して長時間を要する傾向にあります。
④契約完了
審査に通過したら、契約の手続きを行います。契約方法は、主に店頭と郵送の2種類です。実印や印鑑証明書、印紙を用いて、書類に記入、捺印をします。
原則として契約手続きは、対面にて行われます。
審査に落ちる人の特徴3選・審査落ちの対策
審査に落ちる人には、以上の共通点があると考えられます。それぞれ見ていきましょう。
①借入希望額が高すぎる
借り入れ額の上限は、貸金業法にて「利用者本人の年収の3分の1を超えてはならない」と定められています。これは、基本的には不動産担保ローンにおいても同様です。
今一度、自身の年収と現在の借り入れ額を確認しておきましょう。
総量規制:個人が貸金業者からお金を借りることのできる額に制限を付したルール。抵触すると、新規の借り入れができなくなる。
ただし、総量規制の対象となるのは居宅を担保にする場合のみ
自宅以外の不動産(駐車場や別荘)を担保にする場合は、総量規制の対象外です。また、同規制は貸金業者に課される規定のため、銀行による貸付は制限を受けません。
高額借り入れをしたい方は、銀行系の担保ローンを検討しましょう。
②過去に金融事故を起こしている
過去に返済延滞や強制解約、債務整理などの金融事故を起こしている人は、信用度が足りず審査が否決されます。一定期間が経過し、金融事故の履歴が消去されるまではお金を借りることができません。
一部の中小消費者金融では、事故履歴を持っている人でも審査に通る可能性があります。しかし、いわゆるヤミ金と紙一重の場合も否めないため、要注意です。
③収入に安定性がない
不安定な職業に就いていたり、金融事故の過去を持っていたりと、安定した収入がなく社会的な信用に欠けると判断されれば審査には通りません。不動産担保ローンでは、収入の安定性を保証する収入証明書類の提出が必須となっています。
一般的に、サラリーマンなどは勤続年数が2年以上、自営業者は営業年数が3年以上というのが安定性の目安と言われています。
不動産を担保にしたローンの審査に通過するコツ
ここからは、家を担保にお金を借りる際の審査に通過するコツ2選を紹介していきたいと思います。
借入希望額は必要最低限にする
不動産担保ローンなどに申し込む際は、借入希望額はできるだけ少額を申告しましょう。上限額が高すぎると、ローンを提供している会社の貸し倒れのリスクが大きくなってしまうため、審査も慎重におこなわれます。
今後必要になるかもしれないからといって、必要以上の金額を申告するのはNGです。
借入先は1~2社に絞る
申し込み先が複数社あるのは、審査に非常にマイナスに働きます。他社への借り入れがあると、返済してもらえなくなる可能性が高まるからです。
なお、ローンやクレジットカードなどの申し込み履歴は信用情報に記載され、審査時に必ずチェックされます。
編集部:横山のコメント
信用情報は、CICやJICCといった信用情報機関で開示請求すれば、確認することが可能です。その際に、1,000円の手数料が発生するため、その点はお忘れなく。
家を担保にお金を借りる不動産担保は長期返済が前提
家を担保にお金を借りる方法は、長期かつ比較的高額での借り入れが前提となります。ケースバイケースで、負担総額や金利変動を考慮することが重要です。
人生プランをも見込んだ、慎重な返済計画を立てましょう。
申込者の2親等か3親等の親族または姻族という制限があります。