米国株の選び方・買い方は?初心者が取引する際のポイントと注意点についてわかりやすく解説!
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米国株は大きな成長が見込まれる一方で、日本株とは異なった特徴があります。「米国株に興味はあるけど、買い方や銘柄の選び方が分からない」と悩む投資初心者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では米国株に適した証券会社や米国株の選び方について解説します。 米国株に興味のある方はぜひご参考ください。
米国株取引に適した証券会社を選ぶ
米国株を取引するためには、外国株取引口座を開設する必要があります。外国株取引口座と証券口座を同時に開設できる証券会社が多く、無料で開設できます。
外国株取引口座および証券口座を開設する際は、オンラインで申し込む方法がおすすめです。
インターネット上で、申し込みから書類の提出まで完了するため、初心者の方でも手軽に始めることができます。
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米国株取引ができる主な証券会社の比較
取り扱いをしている銘柄や手数料は証券会社ごとに異なるため、複数の証券会社を比較しましょう。銘柄が豊富な証券会社であれば、投資先の選択肢も増えるため、さまざまな投資戦略を計画できます。
また比較する際に注目したいのは手数料です。手数料の違いは数十円だとしても、1回の取引ごとに手数料がかかるため、長期的に考えると大きな差になります。
ここからは各証券会社の特徴について紹介します。
SBI証券の特徴
SBI証券は、国内株式個人取引シェア第1位を誇る証券会社です。顧客満足度も非常に高く、「みんなの株式 ネット証券人気ランキング」でも7年連続1位を獲得しています。
SBI証券の魅力は、主に「商品やサービスが豊富であること」「手数料がお得であること」の2つです。SBI証券は米国株銘柄が他よりも豊富であることはもちろん、中国やインドネシアなど9カ国の外国株式を取り扱っています。
また、SBI証券では「貸株サービス」を利用できます。貸株サービスとは、銀行にお金を預ければ利息を受け取ることができるのと同じように、保有している株式をSBI証券に貸し出すことで金利を受け取ることができるサービスです。貸株サービスを利用している間も配当を受け取ることができます。貸し出している米国株は、いつでも売却可能です。
SBI証券の手数料と米国株銘柄数 | |
米国株式の取引手数料(税込) | 約定代金*1の0.495% ・最低手数料:0ドル ・上限手数料:22ドル |
米国株銘柄数 | 約5,000銘柄 |
*1約定代金とは、株式取引において取引が成立した価格のこと
楽天証券の特徴
楽天証券とは、楽天グループの企業が運営するネット証券会社です。大手インターネットショッピングモール楽天市場のグループ企業であることを活かした、魅力やメリットが多くあります。
そのうちのひとつは、楽天証券で米国株を購入すれば楽天ポイントが付与される点です。
楽天証券のハッピープログラムにエントリーすれば、外国株取引の手数料100円ごとに1ポイントを貯めることができます。貯めたポイントは楽天トラベルといった楽天グループのサービスで利用できます。
参考:ハッピープログラム|銀行連携|楽天証券
また、楽天証券を利用している人は「MARKET SPEED Ⅱ」というプロの投資家も使っているトレーディングツールを無料で使うことができます。
MARKET SPEED Ⅱに搭載されている機能は以下の通りです。
・株価の動きを視覚的に確認できる分析チャート機能
・「値上がり率」や「出来高」に関するランキング情報を確認できる
・取引に必要な情報が配信されている
・1画面で投資に必要な情報がすべて記載された「個別銘柄画面」がある
スマートフォン向けのトレーディング専用のアプリ「iSPEED」も便利なツールのひとつです。すきま時間を使って手軽に取引状況や銘柄に関する情報を収集できるため、忙しい個人投資家にとって、最適なツールです。
楽天証券の手数料と米国株銘柄数 | |
取引手数料(税込) | 約定代金の0.495% ・最低手数料:0ドル(2.22米ドル以下の取引) ・上限手数料:22ドル(4,444.45米ドル以上の取引) |
米国株銘柄数 | 4,500銘柄以上 |
参考:米国株式 手数料|米国株式|外国株式・海外ETF|楽天証券
検索結果|米国株式株価検索|マーケット情報|楽天証券
マネックス証券の特徴
マネックス証券は、金融機関であるマネックスグループのオンライン証券会社です。取り扱っている米国株や中国株の銘柄が豊富にあり、買付時の為替手数料が0円である点が特徴です。また、マネックス証券で口座開設すれば、「トレードステーション米国株スマートフォン」という米国株を専門としたスマートフォンアプリを利用できます。
「トレードステーション米国株スマートフォン」の具体的な機能の例は以下のとおりです。
・指紋認証でログインできる
・27種類(Android版は26種類)の指標を追加してチャートを確認できる
・リアルタイムに相場の状況を確認できる
マネックス証券の手数料と米国株銘柄数 | |
取引手数料(税込) | 約定代金の0.495% ・最低手数料:0ドル ・上限手数料:22ドル |
米国株銘柄数 | 5,000銘柄以上 |
参考:はじめての投資ならマネックス証券|マネックス証券
手数料|取引ガイド|米国株取引|外国株|商品・サービス一覧|マネックス証券
銘柄の選び方
成長が期待できる米国株であっても、すべての銘柄のパフォーマンスが良いとは限りません。また、証券会社が取り扱う米国株は数千もの銘柄があり、そのなかから最適な銘柄を選ぶことは困難です。ここからは米国株を選ぶ際に重要なポイントについて紹介します。
銘柄にはティッカーシンボルがつけられている
日本株は、各銘柄に4桁の数字で表された証券コードが付与されます。一方で、米国株はティッカーシンボルという1〜5文字のアルファベットが付与されます。
株式に関するサイトで銘柄の情報を検索する際は、このティッカーシンボルを入力して調べるため、個別銘柄の情報収集や比較する際に活用できます。
ティッカーシンボルの具体的な例を紹介します。
ニューヨーク証券取引所で上場している企業のティッカーシンボル | |
DIS | ウォルト・ディズニー・カンパニー |
TIF | ティファニーアンドカンパニー株式会社 |
KO | コカ・コーラ |
ナスダック市場で上場している企業のティッカーシンボル | |
BABA | アリババグループ |
NFLX | ネットフリックス |
SBUX | スターバックス |
ティッカーシンボルは、業名を元にして付けられることが多いコードです。また、企業名だけでなくその会社の代表的な商品から付けられることもあります。
ティッカーシンボルのもうひとつの特徴は、文字数で上場している市場を見分けることができる点です。1〜3文字で表記している企業はニューヨーク取引市場で上場しており、4文字以上はナスダック市場で上場した企業であることが分かります。
個別株の情報をみる
米国株を選ぶ際は、個別の銘柄についてしっかりと情報を収集して精査する必要があります。前述したティッカーシンボルを各証券会社のサイトで検索しましょう。その際に確認しておいたほうがよいポイントについて説明します。
まず、企業情報を確認して、投資しようとしている企業が競合他社よりも魅力的な事業内容であるかどうか比較しましょう。そうすれば、その企業の将来成長する見込みを予測できる可能性があります。
次に、売上高などの業績などを確認しましょう。特に営業利益は本業でどれくらい稼げているかを表しているため、企業業績が順調であるかどうかを判断するために役立ちます。
最後に、配当や株主優待に関する詳細もしっかり目を通しましょう。
「年何回配当があるのか」「株主優待の内容はどのようなものか」これらを知ることで実際にこの銘柄を購入した場合、どのようなメリットがあるか知ることができます。
株価指標をみる
米国株における代表的な指標であるNYダウとナスダック総合指数について説明します。
NYダウとは、米国で上場している代表的な30銘柄の平均株価です。代表的な30銘柄は、時代の流れに合わせて随時入れ替えが行われています。
ナスダック総合指数とは、ナスダックに上場しているすべての企業の時価総額を加重平均で求めた指標です。
ナスダックは、主にアメリカにおけるベンチャー向けの株式市場です。ハイテク企業やインターネットに関する企業の比率が多い点が特徴です。IT関連の企業に投資したい方は、ナスダック総合指数を参考にすることで業界の動きを確認できます。
米国株、円かドルどちらで買う?
円を使って米国株を購入する際は、円でドルを買って米国株を購入する「外貨決済」と、円で直接米国株を購入する「円貨決済」2つの方法があります。
それぞれの方法について解説します。
円で買う場合
円で直接米国株を買う場合は、円貨決済を利用します。円貨決済とは、自身が証券口座に入金している通貨は日本円のまま、米国株を直接購入する方法です。
米国株を購入する際は、米ドルで取得しなければなりません。そこで、投資家が通貨を米ドルに替える手間を省くために、証券会社が取引のたびに投資家に代わって自動で円を米ドルに両替します。
一方で、円貨決済では取引のたびに為替手数料がかかってしまうため、外貨決済よりもレートが高くなる傾向があります。
円貨決済のメリット、デメリットについてまとめます。
円貨決済について(円で米国株を購入する方法) | |
メリット | 投資家自身が通貨を両替する必要がない |
デメリット | 外貨決済よりも為替手数料が高くなる傾向がある |
ドルで買う場合
ドルで米国株を買う場合は、外貨決済を利用します。外貨決済とは、自身が証券口座に入金している日本円を米ドルの通貨に替えて、その米ドルで米国株を購入する方法です。
円貨決済と異なり、投資家自身で両替をしなければなりませんが、為替レートが円安に傾いた際にまとめて両替すれば為替手数料を抑えることができます。
外貨決済について(ドルに交換して米国株を購入する方法) | |
メリット | 円貨決済よりも手数料が低くなる傾向がある |
デメリット | 両替する手間がかかる |
また、配当金の受け取りも米ドルであるため、受け取ったタイミングですぐに外貨から円貨にする必要はなく、為替の状況を見ながら円安のタイミングで両替できます。
注意すべきポイント
米国株は、配当の頻度が高かったり、高配当であったりとさまざまなメリットが多い株式です。
一方で、米国株取引をする上で注意したいポイントがいくつかあるため、それぞれ解説します。
かかる税金に注意する
米国株で配当を受け取ると、必要以上の税金を取られてしまうため注意が必要です。米国株の配当金に対して、米国では配当額のうち10%が源泉徴収され、国内で残った金額に20.315%が課税されます。つまり、米国と日本で2回税金を取られてしまいます。
このような「二重課税」を避けるためには、確定申告をして「外国税額控除」の適用を受ける必要があります。外国税額控除とは、配当による所得に対して外国で課税された税額を、日本国内の所得税から控除する制度です。
一方で、NISA口座を使って米国株を購入した場合、日本における所得税は非課税であるため、二重課税の心配はありません。
株価と為替の変動に注意する
米国株のもうひとつの注意点は、「為替変動リスク」です。為替変動リスクとは、さまざまな要因によって為替が変動することで損失が発生するリスクを指します。為替で損失を発生させないためには「円高のタイミングで外貨に替えて、円安のタイミングに円に戻す」ことです。この為替によって利益が出ることを「為替利益」、反対に損失が発生することを「為替差益」と呼びます。
例えば1ドル=100円のタイミングで10,000ドル分、米国株を購入したとします。この場合、日本円では100万円購入したことになります。
10,000ドル×100円=100万円
両替のタイミングで円高になったと想定して1ドル=80円になると、10,000ドルは日本円で80万円分に下落してしまい、20万円の為替差損が発生してしまいます。
10,000万ドル×80円=80万円
80万円-100万円=-20万円
一方で、円安になったと想定して1ドル=120円になった場合を考えます。10,000ドルは120万円となり20万円分の為替差益が発生します。
10,000万ドル×120万円=120万円
120万円-100万円=20万円
このように米国株に投資する際は、為替変動リスクがつきものです。日頃から為替に関するニュースは確認して、為替の変動をチェックするようにしましょう。
まとめ
米国株の選び方や注意点についてまとめました。これから資産運用を始める投資家にとって、米国株に関する知識はますます重要になるでしょう。海外の株式に投資するため、売買する際の決済方法や為替リスクなど、国内の株式投資とは異なる点に注意しなければなりません。
【今回の記事で重要なポイント】 ・手数料や銘柄数などを比較して証券会社を選ぶ ・米国株は円貨決済か外貨決済かのどちらかで購入する ・米国株で配当金を受け取る際、外国税額控除をしないと二重課税されるケースがある ・米国株投資は為替変動リスクがつきもの |
これから米国株投資を始められる方は、ぜひご参考ください。
株式初心者入門

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株式を学ぶ (基礎編)










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株式を学ぶ (実践編)





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