短期投資とは?メリット・デメリットとおすすめ銘柄について解説

投稿日:2022/09/29 最終更新日:2023/03/10
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短期投資とは数秒~数日の間に購入から利益確定までをおこなう投資手法。短時間で収益が得られ、また大損しにくい一方で、一回で大きなリターンを得るのは難しいため、大きな収益を得るためには何度も売買を繰り返さなければなりません。

この記事では短期投資の特長や、投資を成功させるためのポイント、短期投資におすすめの投資先や証券会社などを紹介します。自分に合った投資手法を検討するうえでの参考にしてください。
 
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この記事の監修者

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菅原良介

株式会社Finatext

証券アナリスト

Finatext サービスディレクター・アナリスト。日本テクニカル協会認定テクニカルアナリスト。早稲田大学 政治経済学部 経済学科卒業。Finatextグループで展開される投資・証券サービスのディレクターを担当する傍ら、アナリストとしても活動。グループで展開するコミュニティ型株取引アプリSTREAM内で開催されるイベントのモデレーターなども務め、国内メディアへの寄稿も行う。

投資の手法を分類するときに、短期投資、中期投資、長期投資と投資の期間で分ける場合があります。具体的に短期・中期・長期それぞれどのくらいの期間か、また「投資期間」とはどうやって定義するのか知らない人も少なくありません。 この記事では特に短期投資に焦点を当てて、中期・長期投資と比較したときの違いや短期投資のメリット・デメリットなどを紹介していきます。投資方法を検討するときの参考にしてください。

短期投資とは? 

短期投資とは「短い期間で投資する」ことをさします。短期に厳格な定義はありませんが、長くても数日以内で新規の売買をおこない利益確定までする投資方法です。

数秒や数分で利益確定を狙うスキャルピング、数時間から1日程度で利益確定を狙うデイトレード、そして数日から数週間で利益を狙うスイングトレードが存在します。短期投資のメリットとして、短期間で利益を得られると同時に、一つの取引で大損するリスクを減らせます。一方で、一度に大きなリターンをあげるのも難しく、まとまった金額のリターンを得るには多数回の取引を繰り返す必要があるのが特徴です。

短期投資と中期投資・長期投資との違い

短期投資の他には、数か月~1年程度の期間で利益確定を狙う中期投資、数年程度にわたり継続保有する長期投資があります。それぞれの短期投資との違いをみていきましょう。

中期投資との違い

中期投資は、3つの投資手法の中では最も難しい取引手法です。短期投資では株価チャートを基にテクニカル分析をして短期間で値上がりが見込める株を売買します。慣れが必要なものの、テクニカル分析の本や情報は多数販売されていたり、Webの記事になっていたりするので、スキルをつけることは可能でしょう。

一方で中期投資は、現状割安で、かつ数か月のうちに業績回復や景気好転などで回復してくる銘柄を予測することになりますが、株価の適正価格と現在の水準の乖離を把握したうえで、今後戻ってくると予測するのは容易ではありません。

中期投資では購入銘柄をあやまると、数か月経っても収益が出なかったり、大損したりするリスクもあります。中期投資で収益をあげるためには、高い企業と株価の分析能力が要求されるのです。

投資スタイルの特徴や取引の基礎知識についてまとめたこちらの記事も是非参考にしてください。

【関連記事】初心者向け!基本的な株の取引方法まとめ

長期投資との違い

長期投資のなかには初心者向きの投資方法があるため、短期と長期どちらがより難易度が低いかという明確な順序はありません。一定割合を短期投資にあて、また他の部分を長期投資をおこなうというように、短期・長期を組み合わせるのも一つの選択肢でしょう。

比較的業績が安定していて、かつ配当÷株価で表現される配当利回りが高く、株主優待が得られる株を長期保有するのが初心者にはおすすめです。配当収入を積み上げ、株主優待による実質的な利益も加味すると、長期保有すれば少々の株価下落があってもトータルではプラスになる可能性も。そこに株価上昇も加われば、相乗効果で大きな収益獲得につながるチャンスもあります。

短期投資ではすぐに収益を得られるチャンスがありますが、多額の配当や株主優待を得るのは困難。投資を繰り返しても、勝敗結果が思わしくなければ、なかなか収益が積みあがらない可能性もあります。

一方で、長期投資ではあまりに業績が悪く株価が低迷したり、最悪のケースで倒産したりすると大損する場合があります。配当収入や優待による利益があれば100%大丈夫というわけにはいきません。

相場を頻繁にみる余裕があり、一日の損失を最小化したい人には短期投資、相場を見る時間がないが最終的に損益が安定すれば、一時の株価下落は気にせずにいられる人には長期投資が向いているといえるでしょう。

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短期投資をやるメリット・デメリット      

短期投資は、1日の損失が大きくなりにくい、投資の中止・再開がしやすいというメリットがありますが、手数料がかかる、相場に張り付いていなければならないなどのデメリットもあります。ここからは短期投資のメリット・デメリットをみていきましょう。  

メリット

短期投資のメリットは主に次の3つになります。

  • 短時間で利益があげられる可能性がある
  • 大損しにくい
  • 含み損を抱えずに済む
  • 投資の中止・再開がしやすい

数分〜数日で利益確定することを目的に投資をおこなうことから、うまくいけば短時間のうちに利益が実現します。中期・長期の投資では利益が実現するまで数ヶ月〜数年程度かかるので、短期投資の大きなメリットといえるでしょう。

また、短期でポジションを閉じるため、大損するリスクが相対的に低いのも特徴。ポジションを長期に持ち続けるわけではないので、資産価格が下落した状態で持ち続ける「含み損」を抱えるケースも少なくすみます。

もともとすぐに利益確定をする前提で投資をおこなうため、本業が忙しくなったり、資金に余裕がなくなればすぐ投資を中止することが可能。状況が好転して余裕が出てきたらまた再開するのも簡単です。自分の状況に応じて柔軟にチャレンジできるのも短期投資の特徴といえるでしょう。 

デメリット

短期投資のデメリットは次のとおり。ただし一部のデメリットは取引方法を工夫すれば抑制できます。

  • 短期間でハイリターンを上げるのは困難
  • 相場を常に見ていなければならない
  • 取引コストがかかる

数日以内で発生する収益は、どうしても長期のトレードより小さくなります。そのため短期投資では多数回の取引を繰り返して小さな収益を積み重ねていかなければいけません。

また、短期投資ではチャートの値動きを見て売買タイミングを見極めなければならないので、常に相場を見ている必要があります。本業がある人は、投資活動との両立がやりづらいでしょう。なお、数秒単位で売買を行うスキャルピングよりは、数日程度までポジションを持つデイトレードの方が、相場に張り付く必要性は低いため、まだ他の仕事と両立する余地はあります。

利用する証券会社や口座のプランにもよりますが、一般的に取引ごとに手数料がかかります。短期投資は取引回数が多くなりがちなため、手数料が高くつくことも。ただし、証券会社によっては短期投資に適した割安なプランを用意しています。これらを活用すれば、このデメリットの影響を抑制可能です。

短期投資におすすめの投資手法          

短期投資の方法は大きく分けてスキャルピングとデイトレードに分けられます。スキャルピングはより短い時間のうちに売買を繰り返す手法で、デイトレードは1日〜数日程度を目線としてトレードする方法。それぞれの手法について紹介します。  

スキャルピング

突発的なチャートの動きを捉えて、短時間のうちに収益を上げる手法で、早いケースでは数秒、長くとも数十分〜数時間程度で利益確定まで行います。日中の値動きの一部を捉えるため一つの取引で得られる収益はわずか。1日で多数回取引を繰り返して収益を大きくしていきます。

指標発表や政治イベントなど、突発的な動きの前後に見られるような株価の極端な値動きを捉えて、すぐに自分の利益にすることができる手法です。ただし売買タイミングを察知したら直ちにトレードを実行しなければならず、決断力と瞬発力が必要。また株価の荒い値動きを見逃さないためには相場を常に見ていなければなりません。  

デイトレード

デイトレードは1日〜数日程度の目線で取引をおこなう手法。その日もしくは数日のうちの株価の上昇・下落を捉えたり、チャートを分析して割安・割高な局面を捉えて投資をおこないます。スキャルピングほどは素早い反応が必要ありませんが、今度はよりチャートを活用したテクニカル分析のスキルが必要になるでしょう。

数日程度あれば安定株でも数%、成長株では10%以上は株価が動くケースも珍しくありません。従って、短期といえどスキャルピングよりは一回のトレードで大きな損益が発生するチャンス・リスクがあります。

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短期投資で勝つやり方・パターン

短期投資で勝つためにはコツを5つ紹介します。まずはルール決めや損切りといった初心者でも心構え次第で実践可能なところから始めましょう。板を読むことやチャート分析には慣れとコツが必要なので、投資を行いながら徐々にスキルを習得してください。  

投資ルールを決める

デイトレードでは、利益確定と損切りのルールを自分の中で決めておくことが大切です。ルールがはっきり決まっていないと、売却タイミングがわからずに利益確定のチャンスを逃したり、損失を拡大させたりするリスクが大きくなります。まずは、利益確定のルール、損切りのルールを決めて、必ず守ることを徹底しましょう。

どうしても最安値で買って、最高値で売って利益最大化を狙いたくなりますが、多数回のトレードを繰り返す短期投資で、これを継続するのは不可能。それよりも、あらかじめ定めたルールに従って着実に勝率を上げていくことが、短期投資で勝つためには重要なのです。  

損切りを逃さない

事前に決めたルールをつい逸脱してしまいがちなのは、損失発生時の損切りです。人間の心理として損失から目を逸らそうとする性質があるため、損失を確定させる損切りは、利益確定以上にためらいがちになります。しかし、あくまであらかじめ決めた損失ラインに達したら損切りすることを徹底しましょう。早めの損切りでダメージを抑えて大損を回避すれば、継続的に短期投資にチャレンジすることが可能です。  

板を読む

特に株式などを売買する場合には、売買の状況がまとめられた板の情報を読み取ることも重要になります。「板」とは下図のように価格ごとの売の数量・買の数量がまとめられた表です。

板からはさまざまな情報を読み取ることができます。例えば全体的な数量が少なければ、商いが薄い状態。マーケットイベントが発生したり、大口注文が入ったりすると値が大きく動くリスクがある状態です。また、特定の価格に大量の注文が入っていたら、価格をブレークするまでには時間がかかる一方で、一度ブレークすれば一気に一方向に値が動く可能性があります。 vこのように、板の状況から市場の現在の状況を読むことで短期投資を優位に進められるでしょう。  

*ブレイクする:市場がこう着状態のとき、なんらかの要因で価格が動き、それまでの安値・高値を突き抜けること

チャートを分析する

株や為替相場などの値動きは、ローソク足という棒が並んだチャートで確認します。

ローソク足の形と、株価や為替レートの移動平均を取った移動平均線などを活用してチャートを分析することで、今後の相場の方向性を予測し、短期投資に役立てることができます。チャート分析で押さえておきたいのはテクニカル分析とチャートパターンです。

テクニカル分析とはチャートにさまざまな分析用の線をひきながら相場を分析し、相場を予測する手法。多様な方法がありますが、初心者の場合は比較的シンプルに移動平均線を用いて分析するのがおすすめです。

また、チャートパターンとは、ある決まったローソク足の形が出てきたら一定の方向に相場が動きやすいことを意味するチャートの形のパターン。例えば一つだけ紹介すると「ヘッド・アンド・ショルダー・トップ」別名「三尊天井」は次のような値動きです。

このように真ん中が高くなる形で高値を3回つけた時は、その後相場は下落に転じる傾向に。この形が現れたら間の二つの安値を繋いだネックライン上でポジションを売るのがセオリーです。チャートパターンは比較的シンプルなものでも10種類以上あるので、一つ一つ覚えていってください。  

素早く情報を手に入れる

活発に値が動く金融商品は、新たな情報が短時間のうちに価格に織り込まれます。例えば市場にとってポジティブなニュースが企業から出されれば、数秒のうちに株価が大きく上昇する場合だってあるでしょう。 vそのため、短期売買を成功させるためには情報を素早く入手するのも重要。企業のホームページやYahoo!ファイナンス、ブルームバーグなどの市場情報をこまめにチェックしましょう。さらにSNSの方が情報がはやく共有される場合も。著名な投資家やニュースサイトなどをフォローして、必要な情報をリアルタイムで入手できる状態を整えてください。

短期投資で負けてしまう方法3選

短期投資は、実際には失敗してしまう人も多数います。もちろん相場環境が悪かった人もいますが、中には次のような原因で自ら損失を拡大させてしまう人もいます。このような行動を取らないように注意してください。  

投資ルールを守らない

投資ルールを作るよりも、それを守り続ける方が難しいと言えます。大きな利益を狙って利益確定を拒んだり、逆に反転が怖くなって目標値より前に売却してしまったり。また、許容できる損失幅を超えているのに損切りを拒んで損失を拡大させてしまうことも。せっかく作った投資ルールをいかに厳格に守れるかが、短期投資においては重要なのです。  

損切りをしない

特に損切りを拒むことで、想定外の損失を抱えてしまう投資家は少なくありません。投資ルール全てを厳格に守れなくても、最低限損切りだけはルールに基づいて行うように徹底してください。経済ショックなどがあると、時に相場は大幅に下落するケースもあります。損切りを拒むと急速に損失が広がるリスクがあるため、損切りをしっかりと行うことは特に重要なのです。  

ナンピン買いをする

ナンピン買いとは、損失が出ているのに、さらに同じ銘柄を積み増す投資方法を言います。ナンピンに該当すると、当初の買値より安く商品を買うことになるため、平均単価を下げることができます。株価で見た時の損益分岐点のポイントが近づくため、損失が出ていて、しかも資金余力があるときは、ついナンピン買いをしたくなります。

しかしナンピン買いをすると、ただでさえ損失が発生しているポジションがさらに膨らむため、一段安となった時に大きな損失を抱えるリスクに。ナンピン買いが功を奏すのは、ナンピン買い後早いタイミングで相場が回復するケース。しかし、そうそう都合よく相場が反転するとは限りません。その後の損失をさらに拡大させる恐れのあるナンピン買いは避けましょう。

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短期投資を始める時のポイント

短期投資において勝つやり方・パターンを継続し、負ける方法を実行しないようにするためには、次の3点を守るのがポイントです。安定して収益をあげられるようになるために、ぜひ実践してください。  

感情のコントロールしよう

短期投資は売買を多数回行いますが、利益が出ても損失が発生しても、常に冷静に対応することが大切です。特に損失発生時には、ルールを見失って損失を拡大させたり、焦って不適切な売買を繰り返してしまいがち。常に冷静にいることで、ルールを守った取引ができるようになります。利益が出ているときも、落ち着いて予め定めたルールに達したら粛々と利益確定をおこないましょう。

ルールを守って売買を着実に継続するためには、まず感情をコントロールし、常に冷静でいることが大切です。  

使いやすい証券会社を探そう

短期売買に適した証券会社を探し、口座開設をおこなうのが重要。特に短期売買で着目すべきは次の3点です。

  • 手数料の安さ
  • ツールの豊富さ、使いやすさ
  • 安全性

売買回数が多くなるため一回当たりの取引コストは低いに越したことはありません。取引手数料が安ければ。それだけ取引コストをおさえられます。また、チャート分析、銘柄分析が重要な短期売買を継続するなら、ツールのクオリティも着眼ポイント。機能が豊富で使いやすいツールを取り揃えた証券会社を利用しましょう。

情報漏洩や、証券会社自体の倒産によりトラブルや阻害を負うのは避けたいもの。口座数・資産残高の大きい、信頼のおける大手の証券会社を利用するのがおすすめです。  

勝利パターンを1つ覚えよう

短期投資に慣れてくると、自分なりの勝ちパターンをみいだせるようになります。一度勝ちパターンを身に着ければ、そのパターンに従ってトレードをしていくことで、勝率が上がりやすくなります。

逆に勝ちパターンを身に着けるまでは勝率が安定しにくく、損失が続く局面も考えられます。当面は少額で売買するとともに、早めに損切りをおこなうルールを設定して、大損を避けながら自分の売買スタイルを身に着けてください。

短期投資のおすすめの銘柄                 

短期投資では取引が活発で頻繁に値が動く資産へ投資するのがおすすめ。例えばETFやFX、仮想通貨などがよいでしょう。ここからはそれぞれの資産においておすすめの銘柄を紹介します。  

ETFのおすすめ銘柄 

ETFでは次の3銘柄がおすすめです。

  • NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信(1321)
  • NEXT FUNDS TOPIX 連動型上場投信(1306)
  • VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)

ETFで短期投資をおこなうなら、売買が活発な株式指数に連動するETFがおすすめ。そのなかでも日本株の株価指数として特にメジャーな日経225に連動する「NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信(1321)」やTOPIXに連動する「NEXT FUNDS TOPIX 連動型上場投信(1306)」は、適度なリスクの高さと活発な取引を背景に、短期投資に適した銘柄といえるでしょう。

一方で、海外株式での短期投資にチャレンジしたいなら、VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)がおすすめ。こちらは米国株式約4,000銘柄をカバーした銘柄で、グローバルに活発にトレードされているETFです。取引が活発になるのは米国時間で、日本の夜間となるため、日中に時間が取れない人が短期投資にチャレンジする時にも適しています。  

FXのおすすめ通貨

FXを短期投資で取り組むなら、つぎの通貨ペアがおすすめです。

  • 米ドル/円
  • 米ドル/ユーロ)

短期投資で収益をあげやすい通貨ペアの条件としては、売値と買値の差を意味する売買スプレッドが小さいこと、取引量が活発で頻繁に値が動くことの二点があります。

売買スプレッドが小さい方が、少しの値動きでも収益がプラスに。また、常に値が動いていた方が、エントリーしてすぐに損益が発生するため、短期投資におすすめです。

これらの条件ととくに合うのは米ドル/円と米ドル/ユーロ。いずれも世界を代表する通貨のペアのため、活発に取引されています。

日本の日中にトレードするなら、日本時間に値が活発に動く米ドル/円がよいでしょう。サラリーマンなどで日中取引がしづらい人には、欧州や米国時間に取引が活発になる米ドル/ユーロもおすすめです。  

仮想通貨のおすすめ通貨

仮想通貨で短期売買をおこなうなら次の二つの通貨がおすすめです。

  • ビットコイン:時価総額52.9兆円
  • イーサリアム:時価総額23.1兆円

※時価総額は2022年9月28日時点

仮想通貨で短期投資をおこなうためには、時価総額が大きく取引が活発な通貨を選ぶのが定石です。時価総額が小さい通貨は不安定で、最悪の場合、流通できなくなるリスクもゼロではありません。時価総額が大きいメジャーな仮想通貨でも、時価が刻一刻と変わるため、初心者にとっては売買の見極めが難しいです。

また、仮想通貨取引はFXと比較するとコストが高いため、収益を得るにはある程度値幅が大きい通貨を選ぶ必要があります。取引が活発な通貨は値動きも常に出るため、短期投資に向いているといえるでしょう。以上を勘案すると、知名度の高いビットコインやイーサリアムが、短期投資先として特に適しています。ただし、仮想通貨を投資先に選ぶ場合はしっかり基礎知識を身につける必要があります。

仮想通貨は他の商品に比べ価格変動が大きいうえ、分析も難しく、初心者にとっては比較的レベルの高い投資先であるという点にも留意してください。

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短期投資におすすめの証券会社 

最後に、短期投資に適した証券会社を5つ紹介します。手数料の低さや、使いやすいツールなどが魅力の証券会社です。

それぞれの特徴を詳しくみていきましょう。

 

短期投資におけるメリット・特長

LINE証券

LINEを通じて1株単位でトレードができる

STREAM(スマートプラス)

従来型の売買手数料がゼロ円

楽天証券

いちにち定額コースなら100万円/日まで手数料無料

松井証券

デイトレーダー向きツール「ネットストック・ハイスピード」が便利

SBI証券

PC、スマホアプリ双方にデイトレード向きのツールあり

LINE証券

 

短期投資におけるメリット・特長

手数料

現物株式の売却時に手数料が発生

〜5万円 55円

〜10万円 99円

〜20万円 115円

〜50万円 275円

〜100万円 535円

〜150万円 640円

〜3,000万円 1,013円

3,000万円〜 1,070円

取引ツール

LINE

主な取扱商品

株式、投資信託、ETF

スマホ対応アプリ

あり

その他特徴

1株・数百円程度から取引可能
9時~21時まで取引受付

LINE証券は普段使っているLINEアプリから口座開設が可能。売買も基本的にスマホのアプリを通じておこないます。スマホで手軽に短期投資をおこないたい人にはおすすめです。

手数料は現物株式を取引所経由で売却するときのみ手数料が発生しますが、1回の取引当たり10万円までなら100円以下と低コスト。さらにLINE独自の「いちかぶ取引」はLINEが銘柄の売買を相対する「私設取引(PTS)」の一種で、こちらでは1株単位で売買ができるうえ従来型の手数料は発生しません。初めてのデイトレードを少額から始めたいという人にも適した証券会社です。  

STREAM(スマートプラス)

 

短期投資におけるメリット・特長

手数料

従来型の手数料無料

証券取引所より有利な価格で売買できたときに、取引所の株価との差の半分を徴収

取引ツール

STREAM

主な取扱商品

株式(日本、米国)

スマホ対応アプリ

あり

その他特徴

投資家同士が繋がるコミュニティ機能

STREAMは日本株や米株を取引するインターネット専業の証券会社。STREAM独自売買に相対する私設取引(PTS)と証券所取引を組み合わせて運営されています。

基本の手数料は取引量や頻度にかかわらず0円なので短期投資で多数回の売買をする人も安心です。証券取引所とSTREAMのPTSの有利な方でトレードする仕組みになっていて、もしSTREAMでトレードしたほうが有利な株価になるときに、取引所価格とSTREAM価格の差額の半分を間接的に徴収する仕組み。手数料を加味しても取引所よりは有利な水準で売買できるため投資家にとってはメリットの大きいサービスです。

STREAMでは投資家同士がコミュニケーションを取れるコミュニティのプラットフォームを提供しています。そこでは投資家同士が情報交換することが可能に。いち早く情報を掴んだり、初心者の時に投資のノウハウをベテラン投資家から教えてもらったりと、情報収集の幅が広がります。 

楽天証券

 

短期投資におけるメリット・特長

手数料

~100万円:無料

~200万円:2,200円

~300万円:3,300円

(いちにち定額コース)

取引ツール

MARKET SPEED

MARKET SPEED Ⅱ

楽天MT4 など

主な取扱商品

株式、投資信託、ETF、投資信託、FX、CFDなど

スマホ対応アプリ

あり

その他特徴

楽天銀行との連携
楽天ポイントを活用できる

楽天証券は一日100万円まで手数料が無料の「いちにち定額コース」が魅力。取引コストを抑えて売買ができます。また高品質なツールを複数用意しているのも特徴。特にMARKET SPEEDⅡはリザーブ注文、トレイリング注文など多数の注文方法が搭載されています。多彩な注文方法を活用して予めルールに基づく注文を入力しておけば、感情に流されずに適切な売買ができるでしょう。

また、楽天銀行と連携しているため、同行の口座を持っていれば入出金も簡単。さらに楽天ポイントを貯めたり、ポイントを原資に投資したりできるため、短期売買をしながらポイントを貯めるという相乗効果も期待できます。  

松井証券

 

短期投資におけるメリット・特長

手数料

一日の合計約定代金
~50万円:無料
~100万円:1,100円
~200万円:2,200円
以降100万円増えるごとに1,100円加

取引ツール

ネットストック・ハイスピード
株価ボード
松井証券マーケットラボなど
テーマ投資ガイド

主な取扱商品

株式、投資信託、ETF、投資信託、FXなど

スマホ対応アプリ

あり

その他特徴

プロディーラー同等のトレード環境を追求するネットストック・ハイスピードを搭載

松井証券の手数料は1日の累計約定金額が50万円まで無料です。短期投資で売買を頻繁に行う人でも低コストで取引が可能。但し、取引金額が増えるごとに手数料が高額になっていく点には注意しましょう。

松井証券では豊富な取引ツールを用意していますが、特に短期投資に便利なのはネットストック・ハイスピードです。1クリックで注文できるスピード注文機能やチャート、株価ボード、注文状況の一覧画面など、売買に必要な情報が集約されているほか、銘柄ランキングや投資情報の検索など、情報収集もこのツール一つで完結します。 その他スマホアプリも4種類をリリースするなど種類豊富。自分が頻繁に売買する資産にあったツールを利用することで、スムーズな取引が実現します。  

SB証券

 

短期投資におけるメリット・特長

手数料

~100万円:無料
~200万円:1,238円
※国内株式、アクティブプランの場合

取引ツール

HYPER SBI
HYPER SBI2
株アプリ
FXアプリなど

主な取扱商品

株式、投資信託、ETF、投資信託、FX、CFDなど

スマホ対応アプリ

あり

その他特徴

米国株の取扱銘柄数が6,000銘柄と豊富
株やFXなどの専用スマホアプリが充実

SB証券では手数料は1日100万円まで無料。また、米国株も銘柄・株価によっては手数料が0ドルとなります。低コストで売買できるのが魅力です。また、SBIはツールが充実しているのも特長。PCで売買する人にはHYPER SBI2という独自ツールがおすすめです。

主要株価指数や個別銘柄の価格、主要ニュースなどが一目で見ることが可能。情報画面はユーザーが見やすいようにカスタマイズできるため、自分がいつもみたい情報を集約することができます。また「準備注文機能」を活用すれば注文までの手間を削減。注文メニューも充実しており、ルールベースでの取引を手助けしてくれます。

また、スマホ向けには株、FXなど資産それぞれに特化した専用アプリをリリース。スマホの小さい画面でも、スムーズに売買ができるよう工夫がされており、外出先でも手軽に短期投資にチャレンジできます。

まとめ

今回は数日以内で利益確定を目指す短期投資の特長やメリット・デメリット、おすすめの商品や証券会社を紹介しました。短期投資は大きな損失が発生しにくいため、初心者にもおすすめの投資手法です。ただし、ナンピン買いや損切りを躊躇うなど、ルールに基づかない売買はおこなわないように注意しましょう。この記事を参考に、自分にあった手法を検討したうえで、早速投資にチャレンジしてみてください。  

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