ヘッジ取引とは?信用取引を活用した投資手法を徹底解説!

投稿日:2022/01/20 最終更新日:2023/03/14
article hero image
株式投資は一定のリスクをとって収益(リターン)を狙う取引ですが、取り得るリスクは投資家の資産状況や投資経験などにより人それぞれと言えます。今回は株式投資におけるリスクを抑制する方法として信用取引を使ったヘッジ取引の方法と注意点を確認していきましょう。
本コンテンツは当サイト編集部が独自に制作しております。各広告主様やアフィリエイトサービスプロバイダ様から商品案内や広告出稿をいただくこともありますが、各事業者様がコンテンツ内容等の決定に関与することはございません。本サイトは広告およびアフィリエイトサービスにより収益を得ています。コンテンツ内で紹介した商品が成約されると、売上の一部が当サイトに還元される場合があります。

中長期の現物取引でのリスク

中長期的に株式投資を行う場合、数か月から数年、場合によっては10年を超える期間で特定銘柄を保有し続けることもあるでしょう。中長期的な投資の目的は、企業の長期的な成長期待、高配当利回りに注目した投資、長期保有による株主優待など、様々ですが、一方で、長い期間保有することは、その間の価格変動リスクも負うということにもなります。

投資した企業特有の要因による株価下落も勿論ありますが、株式市場はマーケット全体で起こる急落局面をこれまで幾度も経験しています。こうした株価の急落においては、現物取引だけで長期投資を行っている投資家は、売るに売れないという状態に陥り、保有資産の大幅な目減りの可能性、つまりリスクを負うことになります。

リスクヘッジの方法

資産価値の変動を回避するために行うのが「リスクヘッジ」ですが、先物取引やオプション取引といったデリバティブズ(金融派生商品)を用いるなど、具体的な方法は多岐にわたります。
そのなかでもこうした株価急落時の対応策として、株取引初心者でも馴染みやすい信用取引を利用したリスクヘッジが知られています。実際の利用方法を確認していきましょう。

両建て

信用取引を利用したリスクヘッジ方法として「両建て」という取引手法があります。

両建てとは、一般的には同じ銘柄で「買い」と「売り」の両方のポジションを持つことを言いますが、中長期投資のリスクヘッジとして実施する場合は、現物取引で買い付け保有した株式と同銘柄・同株数分を「信用取引」で売りを行うことになります(同時に同価格で行う両建て取引(クロス取引)は場合によっては相場操縦や仮装売買といった不正取引と見做されることがありますので注意が必要です)。

これにより、信用取引の売りを実施したタイミング以降の株価下落については、現物買いの評価損失と同額の信用取引売りの評価益が発生しますので損益が相殺されるわけです。マーケットの急変時等に、更なる下落が予想される、これ以上損失を膨らませたくないと考えた場合に、信用売りを行うことで評価損益を固定すると考えれば判りやすいかもしれません。その後、マーケットが落ち着きを取り戻したり、反転が予想される局面になったりしたところで、信用売りの手仕舞い(買戻し)を行い、元の現物買いだけのポジションに戻せば、その間の株価下落リスクをヘッジしたということになります。

もちろん、予想に反して株価の下落が起こらず、逆にすぐに反転してしまった場合には、その分の利益を逃すことにはなりますが、少しでもリスクを減らしたいと考える投資家には有用な取引手法とも言えるでしょう。

\ 楽天証券の口座開設はこちら /


ヘッジのタイミング

それでは、どういったときに両建てによるリスクヘッジを行うとよいでしょうか。一つには保有する銘柄について何らかのマイナスの要因が発生し、一時的な株価急落が予想される場合があります。

また、リーマンショックやコロナショック等の経済的ショックによってマーケット全体が過剰なダウントレンドに陥るなどして、保有銘柄も連れて下落するような場合も考えられます。ただいずれの場合も、どこかのタイミングで両建て取引を解消する必要がありますので、将来の株価回復が期待できるということが前提条件になります。

ヘッジの注意点

このように、信用取引はリスクヘッジに有用な取引手法として広く知られていますが、注意点もありますので確認していきましょう。

信用取引は、現物取引とは違ったコストが課されますが、リスクヘッジとして制度信用取引の売りを実施した場合には、貸株料(固定コスト)や場合によっては逆日歩と呼ばれる株券の借り賃(変動コスト)が売りのポジションがある間はコストとして発生することになりますので、長期間リスクヘッジを行うような場合には特に注意が必要です。

仮に株価下落による評価損発生を防げたとしても、こうしたコストが評価損を上回ってしまっては効果的なリスクヘッジができたとは言えません。リスクの大きさと想定される期間コストをトータルして考えていくことが大事になります。

まとめ

価格変動リスクを回避できる信用取引を利用した「リスクヘッジ」について説明してきました。現物取引で中長期的な株式投資を行っている投資家にとっても、信用取引はリスクヘッジ手法として有用な取引であることがお判りいただけたでしょうか。

一方で貸株料や金利手数料、制度信用取引の場合は逆日歩といった、信用取引固有のコストが発生するなどの注意点もあります。また、ヘッジを開始するタイミング、手仕舞いを行うタイミングも重要になってきますので、留意して有効なヘッジ取引を実施していくようにしましょう。

監修:日本証券金融株式会社

\ 楽天証券の口座開設はこちら /


articles 投資を学ぶ

資産運用

article item
資産運用 つみたてNISAは楽天証券で始めるのがおすすめ!商品の選び方も解説
菅原良介 2024/01/26
article item
資産運用 つみたてNISAを始めるならどの証券会社がいい?おすすめの銘柄も解説!
菅原良介 2024/01/26
article item
資産運用 つみたてNISAの銘柄のおすすめの組み合わせは?
菅原良介 2023/11/24
article item
資産運用 つみたてNISAの手数料を比較!安い手数料を選ぶポイント
菅原良介 2023/11/24

株式

article item
株式 (実践編) 米国高配当ETFおすすめ5選!おすすめの証券会社についても解説
菅原良介 2024/02/27
article item
株式 (実践編) 債券ETFとは?おすすめ銘柄やメリット・デメリットについても解説!
菅原良介 2024/02/27
ETF
article item
株式 (基礎編) 配当利回りが高い米国株ランキングTOP5!米国株の特徴やメリット・デメリットも解説
菅原良介 2024/02/27
article item
株式 (基礎編) 東証プライム市場(旧東証一部市場)で配当利回りが高い銘柄ランキングTOP10!おすすめの証券会社も解説
菅原良介 2024/02/27

信用取引

article item
信用取引 気になる機関投資家の空売り!機関投資家の動きを把握し、取引に活用!
菅原良介 2023/10/24
article item
信用取引 機関の空売りとは?空売り残高の活用方法と銘柄の特徴について紹介
菅原良介 2023/08/15
article item
信用取引 つなぎ売りとは?つなぎ売りの方法や注意点などを徹底解説!
2023/03/31
article item
信用取引 クロス取引とは?有名な「優待クロス取引」のメリットや気をつけるべき点などわかりやすく解説!
菅原良介 2023/03/31

投信/ETF

article item
投信/ETF 配当が魅力のETF利回りランキングTOP10! おすすめ銘柄についても解説
菅原良介 2024/02/27
article item
投信/ETF 米国債券ETFランキングTOP10!おすすめ銘柄についても解説
菅原良介 2024/02/27
article item
投信/ETF 高配当ETFはおすすめしない?正しい選び方とメリット・デメリットを解説!
菅原良介 2024/02/27
ETF
article item
投信/ETF 投資信託の利回り(トータルリターン)ランキングTOP10!銘柄の選び方についても解説
菅原良介 2024/01/31

Jリート

article item
Jリート J-REITの種類とは?選び方のポイントも含めて丁寧に解説!
2023/03/31
article item
Jリート J−REITは長期保有?短期売買? - はじめてのJリート物語
2023/03/31
article item
Jリート リートっていくらから買えるの? - はじめてのJリート物語
2023/03/31
article item
Jリート 【第10回】J-REITにふさわしい活用法とは?- Jリート abc - 投資信託
2023/03/31

金銭信託

article item
金銭信託 安全性と収益性のバランスが良い投資方法とは?スマートプラスの合同運用指定金銭信託についてご紹介!
2023/10/31
article item
金銭信託 金銭信託にはどんな種類がある?それぞれの特徴やリスクを知っておこう
2023/10/31
article item
金銭信託 金銭信託でこれは知っておこう!利益がもらえる時の信託受益権とは?
2023/10/31
article item
金銭信託 信託銀行って何の銀行?どんな金融資産を運用してる?
2023/10/31

NISA

article item
NISA つみたてNISAにおける銘柄選びのポイントは?成功させるための方法も紹介
菅原良介 2023/10/18

不動産投資

article item
不動産投資 おすすめの不動産クラウドファンディングは?比較すべきポイントも合わせて紹介
菅原良介 2024/01/31
article item
不動産投資 不動産クラウドファンディングのメリットは?ソーシャルレンディングとの違いも解説!
菅原良介 2024/01/31