投信/ETF
上場株式?投資信託? ETFの仕組み - ETF活用術 - 東証ETF活用プロジェクト 東証ETF
投稿日:2022/05/09
最終更新日:2022/11/01
本コンテンツは当サイト編集部が独自に制作しております。各広告主様やアフィリエイトサービスプロバイダ様から商品案内や広告出稿をいただくこともありますが、各事業者様がコンテンツ内容等の決定に関与することはございません。本サイトは広告およびアフィリエイトサービスにより収益を得ています。コンテンツ内で紹介した商品が成約されると、売上の一部が当サイトに還元される場合があります。
目次 [
]
東証ETF・ETN活用プロジェクト [ 個人投資家のETF活用術 ]
【第1回】
上場株式?投資信託? ETFの仕組み
- ETFは個人投資家にとって身近な投資ツール
- 「ETF(イーティーエフ)って何?」と尋ねられて反射的に「上場投資信託ですよ」とか、その英語版で「Exchange Traded Fundですよ」と回答しても、質問した人は満足しないでしょう。近くの銀行などでも販売されている投資信託を知っている人であれば、「投資信託が上場って……」と、余計に混乱するかもしれません。
- しかし、ETFは米国の個人投資家の間では投資信託と並んでポピュラーな投資商品ですし、日本でもやがては個人投資家にとって主要なツールになると思われます。いえ、ネット証券会社を通じて投資している人たちにとっては、すでに身近なツールになりつつあります。ETFは、すべての日本人にとって、知っておいて損はない商品なのです。
- 分散投資するならETF
- なぜETFは外国でポピュラーな投資ツールになったのでしょうか。それは投資方法の成熟と関係しています。いま日本で個人の投資というと個別株式やFXへの投資がすぐに思い浮かぶと思います。ところが、株式投資、FX投資に限らず、特定の商品に投資をするのも一つの投資方法ではありますが、金融市場は常に動いており、特定の商品、資産に集中型投資をしているとリスクが分散できず、ときに大きな損失をこうむりかねません。
- そこで、個人投資家が成熟してくると、いくつかの金融商品に同時に投資する分散投資の形になっていきます。どこかで負けても他のいくつかで勝ちトータルでプラスの投資リターンを狙っていく形になります。
- 「そんなこと言っても、いろんなものに投資するほど資金の余裕はない!」という声が聞こえてきますね。だからこそETFなのです。
- ETFを使えば、日本株もBRICsも外国債券も不動産も金(ゴールド)も・・・・・・、といった国際分散投資が比較的少額で実現します。ETF各銘柄は数千〜数万円程度から投資できますし、運用コストは通常の投資信託より低めで、売買コストは株式と同等ですから。
- 株なのか? 投資信託なのか?
- なぜETFが低コストなのでしょうか。 その理由を紐解くためにも、ETFの仕組みを簡単に説明しましょう。
- ETFは投資信託と同様に、ある種類の株式など金融商品のまとまりに投資するファンドです。ETFは、いわゆる「指数連動型の投資信託」であり、なんらかの指数(TOPIXなど)と連動するように設計されたファンドです。そして、そのファンドが東証など証券取引所に上場され、株式と同様にそのときどきの価格で売買されます。
- つまり、《形は投資信託と同じファンドで、売買は株式と同じように証券市場で》といった具合に、投資信託と株式の両方の特徴を少しずつ併せもっています。
- 投資信託の形ですから、信託報酬という保有コストがかかります。でも、それぞれのファンドマネジャーが情報収集・分析・売買タイミングに知力をふり絞って運用されているアクティブ運用の投資信託はもちろん、銀行窓販の指数連動型の投資信託と比べても、総じてETFは運用コストが低めになっています。
- 売買は株式と同じですから、東証上場のETFであれば、市場の価格でどこの証券会社でも売買ができます(外国ETFを売買するときは、取り扱い証券会社が限定されます)。また売買時間も、その証券市場が開いている時間ならいつでもできますし、株式と同じく指値や成行で注文できます。さらに信用取引を利用した売り注文も出せます。売買単位は、株式が銘柄ごとに違うようにETFも銘柄ごとに定められています。
- なお分配金も、株式と同じようにといっていいかもしれませんが、個別の銘柄で一定の時期に分配する銘柄と、分配のない銘柄がありますので、そのあたりもETF投資を検討する際にはチェックする必要があるといえるでしょう。
- さらにいえば、TOPIX連動型ETFなどであれば、新聞やテレビで毎日のTOPIXの値動きが報道されるため、個別株式銘柄のように意識して調べなくても、だいたいの値動きが毎日わかります。株式に限らず、金などの商品価格も報道されていますし、大きな価格動向がわかりやすいものがETF銘柄には多いのも特徴です。
-
出所:東京証券取引所 - ETFならではの2つの市場
- ここまでの説明で釈然としないものが頭の中にある方もいると思います。「投資信託って多くの投資家から集めた資金で運用するファンドでしょ? ファンドなのに上場って、どいうこと?」と思った方、正解です。上の説明では、ETFの特徴を強調するため仕組みの説明をかなり省きました。
- ETF市場は発行市場と流通市場という2つの市場から成り立っています。流通市場は、これまで説明してきたとおり、証券会社を通じて証券市場で株式のように売買できますよ、という部分です。発行市場というのは、個人投資家からは見えませんが、ETFを流通市場で取引されるよう商品化するための大事な市場です。
-
出所:東京証券取引所 - 通常の投資信託では、投資家が資金を出して受益証券を受け取ります。一方、代表的な国内株式ETFでは、証券会社や機関投資家などが、運用会社が指定する現物株式のバスケットとの交換で、受益証券を受け取ることもできます。これが発行市場です。
- この発行市場では、逆に、一定の口数以上であれば、ETFを現物株式のバスケットに交換することが可能です。こうしたバックの市場すなわち発行市場で、現物株式のバスケットと受益証券が交換される仕組みがあることで、ETFと対象指標との連動性が保たれやすくなっているわけです。ETF市場って、奥が深いですよね。
最新ネット証券比較ランキング
口座開設されてない初心者の方に向けた、ネット証券が比較できる最新ランキングTOP10はこちらです。口座開設手続きはネット上で完結できます。口座開設キャンペーンもご紹介してます。是非この機会に、ネット証券の口座開設を行ってみましょう。
監修者:菅原 良介
編集者:K-ZONE money編集部