ソニー銀行 「ETFをはじめ資産運用の情報や取引を“MONEYKit”で トータル管理できる銀証連携サービスを強化」 -インタビュー - ETF

投稿日:2018/06/27 最終更新日:2022/11/01
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ETF [ インタビュー ]

【第7回】

ソニー銀行株式会社 営業企画部 マネージャー 出口善也氏
(聞き手)プラチナ・コンシェルジュ ファイナンシャル・プランナー 國場弥生氏

ETFをはじめ資産運用の情報や取引を“MONEYKit”で トータル管理できる銀証連携サービスを強化

ETF(指数連動型の取引所に上場されている投資信託)の取り扱いは証券会社が中心ですが、ソニー銀行は金融商品仲介を通じて銀行のサイトでETFの売買ができる数少ない銀行です。資産運用サービスの内容やETFの位置づけなどについて、お話を伺いました。

ETFは資産運用における選択肢の一つ

國場:

収益性や商品数などの観点から投資信託の販売に力を入れる銀行が多いなか、ソニー銀行はなぜ率先してETFの取り扱いを始めたのでしょうか。

出口:

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ソニー銀行 出口善也さん

当社は、個人のお客さまの「資産運用銀行」でありたいと考えています。多様な資産運用手段・商品を提供することでお客さまの選択肢の幅を広げ、便利に活用していただきたいと考えています。ETFは、運用コストが低く近年は上場銘柄数も増加したことから、資産運用の選択肢として関心が高まっています。

指数に連動した投資という意味では、インデックスファンドとETFの投資効果はほぼ同じだと思いますが、それぞれにメリット・デメリットがあると思います。ETFをご提供することで、お客さまがインデックスファンドとETFを比較検討できる環境を整え、それぞれのニーズにあった商品選択ができるようになることが重要だと考えています。

 

國場:

お客さまにはETFをどのように活用していただきたいとお考えですか。

出口:

これから株式投資を始められる方は、個別株よりもETFに投資することをお薦めします。個別銘柄は銘柄探しや値動きの感覚などがわからず難しいと感じる方も多いでしょう。日経平均株価やTOPIXなどに連動するETFならば、相場動向が日々のニュース等で取り上げられる機会も多く、値動きの感覚がつかみやすいのではないでしょうか。また、インデックスファンドとは違い、株式市場が開いている時間ならばリアルタイムに売買ができ、買いたい値段で指値注文も可能ですから株式取引の経験を高められると思います。

國場:

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國場弥生さん

国内上場のETFは、商品やセクター別など特色のあるものが多く、逆に海外の株式や債券などの資産運用のコアになるものはまだ十分とはいえない状況です。そうした意味では、ETFだけでポートフォリオを完成させるのは難しいのではないでしょうか。

出口:

確かにETFの国内上場銘柄数は増加傾向にありますが、すべての資産クラス、国・地域を投資対象としてカバーできてはいません。そのあたりは運用会社や東証・大証の積極的な取り組みに期待したいところです。

しかし、資産運用を行ううえでETFのみでポートフォリオを構成する必要もないのです。当社では投資信託をカテゴリーごとに厳選して取り扱っていますが、これらの投資信託とETFをうまく組み合わせた資産運用を行っていただきたいと思います。

國場:

ソニーバンク証券では、現状国内上場のETFのみの取り扱いのようですが、お客様から海外のETFも取り扱って欲しいという要望も寄せられているのではないでしょうか。

出口:

ご指摘の通り、海外ETFの取り扱いの要望は多いです。当社は「外貨ワールド」というコンセプトにもとづき、様々な外貨の運用手段と決済手段の多様化を進めています。その中で海外ETFは、外貨をそのまま使って運用できるので当社およびソニーバンク証券としても真剣に検討しなければならない課題だと思っています。

國場:

ところでETFだけでなく、リーマンショックから1年が過ぎましたが、この間ソニー銀行のお客さまの資産運用全般に対する姿勢に変化はありましたか。

出口:

日経平均株価が急落した昨年10月は証券取引口座の開設や投資信託の購入が急増しました。資産運用に関心が高いお客さまが多いので、割安だと判断されたのでしょう。同時にドルやユーロなど各通貨に対して円高が進み、外貨預金の残高、お取り引きも増えました。

一方で市場が大きく変化しているときほど、不安に感じるお客さまも多いと思いますので、情報発信をしっかり行い投資判断を的確にサポートしていきたいと考えています。

サービスサイト“MONEYKit”で資産状況をひと目で把握できる仕組み

 

國場:

証券口座の開設は、銀行口座よりハードルが高い、という意識を多くの方が持っています。こうした意識に対する取り組みについて教えてください。

出口:

1つの取り組みとして、当社に銀行口座を開設する際、同時にソニーバンク証券の証券取引口座の開設もできるようにしています。同時に開設手続きをいただくことで、お手続きの負担も少なく、株式投資を始めようと思ったときにすぐに投資ができる環境が整うわけです。

また、「資金スイープサービス」といって、ソニー銀行の普通預金残高を株式・ETFなどの売買代金に自動的に充当するサービスも提供しています。お客さまは資金移動の手間がなく普通預金残高から株式・ETFなどのお取り引きが可能となります。

また株式・ETFなどのお取り引きは、当社の サービスサイト“MONEYKit”を通じてサービスをご提供しています。お客さまは一度“MONEYKit”にログインするだけで、円預金、外貨、投資信託などの銀行商品のみならず、株式・ETFなど証券商品もご利用いただけます。“MONEYKit”では、お客さまが当社とソニーバンク証券に預けている資産状況をひと目で把握できたり、株式・ETFなどのご注文も可能など銀行と証券が連携して一体感のあるサービスをご提供しています。

資産運用をサポートする利便性の高いサービスである「人生通帳」に注目

國場:

“MONEYKit”ならトータルに資産管理ができるわけですね。他にどんなユニークなサービスがありますか?

出口:

当社ではソニーバンク証券と一体感のあるサービス展開をしていますが、さらに一歩進めた「人生通帳」というサービスをご提供しています。

多くのお客さまは当社だけに資産をお預けいただいているのではなく、さまざまな銀行や証券会社とも取引をしています。各社のサイトにログインして資産状況を確認し集計するだけでも大変な手間と時間がかかります。「人生通帳」では各社の口座情報を登録することで分散した資産を一元で閲覧・管理できるので資産管理を効率的に行うことができます。

「人生通帳」ではこのほかに、「ポイントマネージャー」や「ライフプランシミュレーター」といった機能を提供しています。「ポイントマネージャー」はクレジットカードの20を超えるポイントサービスの管理とマイルなどとの交換シミュレーションができます。また「ライフプランシミュレーター」は家族構成、収入・支出などの生活情報や金融資産などの情報から将来設計をアドバイスする機能です。

 

図 人生通帳 画面例 「ポイントマネージャー」

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銀証連携サービスの強化で資産運用として「選ばれる銀行」を目指す

國場:

最後に読者の方へのメッセージをお願いします。

出口:

ETFは株式投資への第一歩だと先ほど申しましたが、ポートフォリオの一部に株式やETFを組み込むことは将来に向けて大きなアドバンテージとなりえます。 今後は、より積極的に銀行と証券が連携して株式投資に関する情報やサービスなどを強化し、お客さまに提供してまいります。一方に偏らず中立性の高い情報を発信し、当社とお客さまがフェアーな関係を築ければ長くご利用いただけるものと思います。預貯金の一部を投資に回して資産運用をはじめるお客さまに、ソニー銀行を選んで頂けることを目指していきます。

ご注意
 株式・ETFなどはソニーバンク証券との金融商品仲介により、お取り引きいただけます。ソニー銀行の金融商品仲介は、ソニーバンク証券を委託証券会社としており、お客さまの株式・ETFなどのお取り引き相手はソニーバンク証券となります。また、ソニーバンク証券での株式・ETFなどのお取り引きには、ソニーバンク証券の証券取引口座が必要となります。
 ソニー銀行が金融商品仲介でご案内する有価証券は、元本保証および利回り保証のいずれもありません。お取引の際には、必ずサービスサイト上の「契約締結前交付書面」をご確認のうえ、ご自身で投資判断を行っていただきますようお願いいたします。

 

 取材後記(國場)
お話しの中で、2つの点が好印象でした。1つは円預金やETF、外貨預金、株式など、自分の持っているさまざま金融商品を1つの口座で管理できるということ。もう1つは、面倒な口座開設の手間を少しでも省略できること。どちらも利用者への配慮が伝わってきます。一方、今後期待したいのは、海外ETFなど商品ラインナップの充実度アップ。また、投資判断に役立つレポート類があると、参考になると思います。

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監修者:菅原 良介
編集者:K-ZONE money編集部

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