ETF初心者入門

【第4回】ETFは株と同じ? 個別株と組み合わせた投資の妙味 その1 - 株(カブ)好きのためのETF投資入門 - 東証ETF活用プロジェクト 東証ETF

最終更新:2022/05/09 15:43

東証ETF・ETN活用プロジェクト [ カン・チュンドの「株好きのためのETF投資入門」 ]

【第4回】

ETFは株と同じ? 個別株と組み合わせた投資の妙味 その1

5月18日に上場したSNS最大手のフェイスブックですが、米国ではETFの形で保有することも可能です。Global X Social Media Index ETF(SOCL)は、ひとことでいうとソーシャルメディアETFであり、世界のソーシャルメディア系の株を保有しています(日本のグリーも組み入れられています)。つまり、米国の投資家はフェイスブックを個別株で買うことも可能ですが、ETFの形で内包することもできるわけです。
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ETFは同じ上場商品として、個別株のすぐとなりに存在しています。たとえば、あなたが保有する三菱商事の株にプラスして、TOPIX(東証株価指数)に連動するETFを保有してもよいわけです(合わせてたったの2銘柄)。三菱商事=「点」への投資に対し、TOPIX(東証市場第一部上場全銘柄の株価を基にして算出される指数)に連動するETF=「面」への投資となります(「点」+「面」の投資ポジションができます)。この場合仮に三菱商事株が下がっても、TOPIXが上がっていれば、その上昇分を利益として確保できます。2銘柄のうち1銘柄は「1,600社以上の株に分散された銘柄」ですから、資産全体で見れば、ボラティリティーが低くなります。また逆に、三菱商事を保有しつつTOPIX連動型ETFを信用取引でカラ売りすることも可能です。
あるいは、こんな例はどうでしょうか。ソフトバンクを保有するあなたが、違うタイプの、できればディフェンシブな業種(食品、医薬関連など)の株を探しているとします。しかし、ひとつの会社を選び切るところまでは至りません。であれば、ソフトバンク株+食品業種別ETF、あるいはソフトバンク株+医薬品業種別ETFという組み合わせはいかがでしょう。実はTOPIX-17と呼ばれる17種の業種別指数に連動するETFが東京証券取引所に上場しています。業種ごとの値動きには違いがあるため、あなたの相場観でさまざまな組み合わせが可能です。
一方、三菱商事(大型優良株)を保有する人が新興市場の株を物色することもあるでしょう。しかし、リスクの大きさが気になり、なかなかひとつの会社を選び切るまでには至りません。であれば、新興市場を広く捉える上場インデックスファンドS&P日本新興株100ETF(1314)などを組み合わせてはいかがでしょうか。ここでも「点」+「面」の投資が実践できます。
次はいよいよ海外です。「中国の経済成長に関心があるが、個別の会社のことまでは分からない」という人は、保有する個別株にプラスして、「中国株式会社」を買うイメージで中国株指数連動型ETFを持てばよいのです。たとえば東京海上ホールティングス(8766)+上場インデックスファンド中国A株(パンダ)CSI300(1322)や上場インデックスファンド中国H株(ハンセン中国企業株)(1548)。あるいはセブン&アイ・ホールディングス(3382)+アメリカ株連動型ETF(Simple−X NYダウ・ジョーンズ・インデックス上場投信)(1679)でも構いません(どちらも合わせて2銘柄)。
さらには応用編として個別株+中国株式会社+アメリカ株式会社というイメージで、ファナック(6954)+中国株指数連動型ETF+アメリカ株指数連動型ETFという組み合わせも可能になります。外国株に投資するETFであっても、国内市場に上場するため、市場価格は円建て、売り買いも円建て、また分配金も円で出されます。
「結局、株と同じ上場商品なのだ」と納得できれば、ETF選びも楽しくなってくるでしょう。

カン・チュンド氏 プロフィール
晋陽FPオフィス代表
カン・チュンド氏1968年(昭和43年)8月28日生まれ
インデックス投資アドバイザー
CFP ファイナンシャルプランナー
1級ファイナンシャルプランニング技能士
2010年10月 「ETF投資入門」
ETFの基本的なしくみから18種類のポートフォリオ解説までを網羅した最新著書
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