生命保険を学ぶ

生命保険と共済の違いは?おすすめはどっち?メリット・デメリットと向いている人について解説

最終更新:2022/04/08 14:24

生命保険への加入を検討しているとき、共済と生命保険どちらが良いか迷うことはありませんか? 今回は、生命保険と共済の違い、生命保険と共済のメリット・デメリットをそれぞれ解説します。生命保険または共済の契約を交わす前にしっかりと違いについて理解しておきましょう。

まずは生命保険と共済の基礎知識を知ろう!

生命保険と共済は、どちらも万が一の時に備えて加入する点においては同じです。しかし、保障額や保証料などにさまざま違いがあるため、加入前に理解しておくことが重要です。

ここでは、生命保険と共済のそれぞれにどのような特徴があるか、詳しく紹介します。

生命保険の特徴 

生命保険には以下の特徴があります。

・監督官庁は金融庁
生命保険の保険会社を監督している監督官庁は金融庁です。監督官庁については、保険業法という法令により規定されています。

・営利事業
保険会社は営利事業の会社となり、保険は営利目的の商品です。保険会社は保険という商品を販売することで、利益を得ています。

・加入者対象は不特定多数
生命保険は、保険内容ごとの条件を満たしていれば誰でも加入できます。

共済の特徴

共済には以下の特徴があります。

・監督官庁は厚生労働省と農林水産省
共済を監督している監督官庁は、厚生労働省と農林水産省の2か所です。「こくみん共済 coop」「都道府県民共済」「学生総合共済」といった共済は厚生労働省が監督官庁です。

そして、これらの共済は、消費生活協同組合法という法令により規定されています。また、農林水産省が監督官庁である「JA共済」は、農業協同組合法という法令に規定されています。このように、すべての共済で同じ法令が適用されるわけではありません。

・非営利事業
共済は組合員を対象にした非営利目的の事業です。非営利目的の事業であるため、保険会社とは違い利益を出す必要はありません。

・加入者対象は組合員とその家族
誰でも共済に加入するというわけではありません。共済は組合員とその家族だけが加入出来ます。そのため、共済に加入したい場合は組合員になるための条件を満たし、組合員になる必要があります。

生命保険と共済を比較!それぞれのメリットとデメリットはなに?

生命保険と共済の違いについて表にまとめました。

  生命保険 共済
死亡保障の上限 保険商品ごとに異なるが、2億円程度/td> 1,000万円から3,000万円程度
保険料(掛け金) 年齢や性別に応じて変わる共済よりも高い 年齢や性別の違いは関係ない保険よりも安い/td>
配当(割戻金) 保険商品次第で配当がある 決算時に剰余金がある場合、割戻金を受け取ることが可能
保障内容 契約期間内は常に同じ 年齢が上がると少なくなる
保障内容の自由度 高い 低い
セーフティネット あり なし

生命保険のメリット・デメリット

ここからは、生命保険のメリットとデメリットを具体的に紹介します。生命保険か共済を選ぶときの検討材料にしてください。

メリット

■死亡保険額の上限が共済よりも高い
生命保険は、被保険者が死亡したときに受け取る死亡保障額の上限は保険商品によって異なります。保険商品によって異なりますが、1億円から2億円程度が上限として設定されています。保障額は共済よりも高くなるケースが一般的のため、高額な死亡保障額がある保険に加入したいときは、生命保険の加入がおすすめです。

■配当がある保険商品もある
配当金を受け取ることができる保険商品もあります。ただし、すべての保険商品に配当金があるわけではないため、配当金を受け取りたい方は加入を検討している保険商品の内容を確認しておくことが重要です。

■契約期間内の保険内容は常に同じ
生命保険の保険商品は、保険の契約期間を自分で選ぶことが可能です。たとえば、10年間など一定期間だけ保障を受けられる保険、一生涯の保障が続く終身タイプの保険などがあります。保険契約期間中は、歳を重ねても保険内容は一切変わらないため、安定した保障を受けることが可能です。

■保険設定の自由度が高い
生命保険はさまざまな保障プランを組み合わせることができるため、自由度が高い保険設定を行うことができます。生活スタイルに合わせて、自分に適した保険内容で契約を結ぶことが可能です。

■セーフティネットがある
セーフティネットとは、万が一経営が破綻した場合、保険契約者を保護するための安全網です。生命保険にはセーフティネットが用意されており、生命保険契約者保護機構がその役目を担っています。もし加入している保険の保険会社が倒産してしまっても、契約は生命保険契約者保護機構によって保護されるため安心といえます。

デメリット

■保険料が高い
生命保険は死亡保障額を高く設定すると、比例して支払う保険料が高くなります。生命保険文化センターによる調査では、生命保険の保険料の平均は約3万円/月ですが、県民共済や生協などの保険料の平均は約6,333円/月(1世帯当たり)となっており、共済よりも割高になる傾向があります。

■年齢、性別によって保険料が変わる
保険料は、被保険者の年齢・性別によって異なります。死亡リスクに応じて保険料が上がるため、高齢の方は保険料が高くなりやすく、毎月の支払いが負担になってしまう可能性があります。

参考:生命保険文化センター『2021(令和3)年度「生命保険に関する全国実態調査(速報版)」

共済のメリット・デメリット

続いて、共済のメリットとデメリットを紹介します。

メリット

■保険料が低い
共済は非営利団体のため、生命保険の保険料よりも保険料が少なくて済むメリットがあります。保険料をできるだけ安く抑えたい場合には、共済を検討することもひとつの方法です。

■年齢、性別によって保険料が一定
共済は、年齢・性別によって保険料が変化することはありません。誰でも同じ金額の保険料で加入することができます。

■決算時に余剰金があれば割戻金が受け取れる
共済では、保険の配当金にあたる割戻金を受け取れるメリットがあります。しかし、割戻金を必ず受け取れるわけではなく、決算時に剰余金がある場合のみとなります。割戻金の仕組みは、剰余金を割戻金として、支払った一部の保険料を加入者に返金することで成り立っています。

デメリット 

■死亡保険額の上限が1,000万円から3,000万円程度
共済は、被保険者が死亡したときに受け取れる死亡保険額の上限が、生命保険よりも低い傾向があります。

下記が共済の死亡保障額の一例です。

・「こくみん共済 coop」は死亡保障額3,000万円(せいめい共済 定期生命プラン)
・「都道府県民共済」は死亡保障額2,000万円(総合保障4型)
・「JA共済」は死亡保障額1,000万円(定期生命共済)

共済も生命保険と同様に、契約者全員から集めた保険料を原資として保険金が支払われる仕組みとなっているため、保険料の安い共済は死亡保障額も少なくなってしまいます。

■保障内容は高齢になると狭くなる
生命保険とは異なり、共済は年齢が上がるにつれて保障内容が狭くなります。そのため、高齢になったとき、保障が不十分になる可能性もあります。また、満期となる年齢に達したとき保障は終了します。一生涯加入できるわけではないため、契約期間に注意が必要です。

■保障の自由度が低い
共済では、保障内容を自由に設定することができません。また、共済は複数の保障内容がひとつにまとまっており、保障内容を削ることもできません。自分に適した保障を柔軟に設定できないことがデメリットのひとつです。

■セーフティネットがない
共済は非営利事業となっており、セーフティネットは存在しません。そのため、もしもの事態が起きたときでも、結んだ契約は保護されることはありません。

結論、生命保険と共済のどっちを選んだらいい? 

生命保険と共済は、それぞれにメリット・デメリットがありました。では、どの保険を選ぶ方がよいのでしょうか。

ここからは、生命保険と共済を選ぶ際のポイントをご紹介します。生命保険と共済のどっちが自分に合っているか、慎重に考えて選びましょう。

生命保険が向いている人

生命保険が向いている人は、以下に当てはまる人です。

・死亡保険額を多くもらう必要がある人
・高い貯蓄性がある生命保険に加入したい人
・終身の保障がほしい人
・保障内容をアレンジしたい人
・セーフティネットがほしい人

死亡保険額を多くもらう必要がある人 

被保険者が死亡してしまった場合、受取人に多くの保険金を受け取って欲しいと考えている人は、生命保険がおすすめです。生命保険のメリットである死亡保障額の上限は、前述したように最大2億円程度となります。そのため、受取人に少しでも多くお金を残したい人は、共済よりも多く保険金を受けとることができる生命保険を選びましょう。

高い貯蓄性がある生命保険に加入したい人 

掛け捨てではない保険に加入したい人は、生命保険へ加入することがおすすめです。生命保険は、貯蓄性の高い保険商品も数多く取り扱っています。そのため、掛け捨ての保険のように、保険料が無駄になると気にする心配はありません。

終身の保障がほしい人 

生命保険には終身タイプの保険商品があるため、一生涯の保障を求めている人は生命保険に加入しましょう。生命保険の特徴として、契約期間内は常に同じ保障内容を受けることが可能です。そのため、歳を重ねても保障内容を心配する必要はなく、手厚い保障が期待できます。歳を重ねるほど、保障内容を手厚くしたい人には生命保険がおすすめです。

保障内容をアレンジしたい人 

自分のライフスタイルに合った保障を選びたい人は、生命保険がおすすめです。保障内容を細かく自由に設定し、自分に適した保険を契約できます。たとえば、仕事柄危険な作業が多いという人は入院保障と手術保障を手厚くし、通院保障を省くといったアレンジなども可能です。

セーフティネットがほしい人 

保険会社にもしもの事態があった場合、契約が破棄されないように備えたいという人は、生命保険がおすすめです。高い保険料を支払っていたものの、保険会社が経営破綻に陥ってしまったことで、支払っていた保険料が無駄になってしまっては困ります。セーフティネットがあると、もしもの心配をする必要はありません。安心が欲しい人はセーフティネットがある生命保険を選びましょう。

生命保険と一口に言っても、さまざまな生命保険があります。「他の人がどんな生命保険に入っているか知りたい!」「どの生命保険会社を選べば良いか分からない」という人は、MoneyFreekを利用してみましょう。MoneyFreekでは、保険内容と生命保険会社の口コミランキングを掲載しているため、たくさんの保険会社と保険商品から自分にあった保険を見つけることができます。

共済が向いている人

共済が向いている人は、以下に当てはまる人です。

・とにかく毎月の保険料を少なくしたい人
・万が一の死亡保障が多くなくても大丈夫な人
・加入している保険を補填することが可能な保障を備えたい人
・持病や入院歴といった事情がある人
・共済期間が満期を迎えた後の医療保障を自分の貯金でまかなえる人

とにかく毎月の保険料を少なくしたい人 

生命保険の保険料は高額です。そのため、とにかく保険料の負担を少なくしたい人は共済がおすすめです。毎月支払う保険料の支払額は生命保険よりも少ないため、家計の負担になりにくいでしょう。毎月高額な保険料を支払うことが難しい人には、共済が適しています。

万が一の死亡保障が多くなくても大丈夫な人 

万が一被保険者が亡くなってしまっても、死亡保障額が多くなくても構わない人は共済がおすすめです。受取人に多額の保険金が必要でない人であれば、共済での保障で十分なケースもあります。

加入している保険を補填することが可能な保障を備えたい人 

共済は、生命保険のデメリット部分を補うために加入するという方法もあります。それぞれのデメリット部分をお互いのメリットで補うことで、足りない保障をカバーできます。なお、生命保険に入っているからといって共済に入れないという決まりはありません。

持病や入院歴といった事情がある人 

生命保険は、持病や入院歴といった事情がある人にとっては加入が困難なケースもあります。しかし、共済はであれば、持病や入院歴による制限は生命保険よりも緩くなる傾向があるため、生命保険に加入できない人でも共済に加入できる場合があります。

共済期間が満期を迎えた後の医療保障を自分の貯金でまかなえる人 

生命保険は、年齢が上がると保険料も上がる仕組みです。そのため、十分な貯金がある場合は、高額な保険料を支払う生命保険はおすすめできません。共済の満期を迎えたあと、保障がなくとも自分の貯金で医療保障をまかなうことが可能な人は、共済の保障で十分な場合もあります。

生命保険と同じように、共済にもさまざまな種類があります。まだ、自分に合っている方が生命保険か共済か分からない人は、自分にピッタリの保障内容を見つけてくれる保険相談を利用してみましょう。

まとめ

生命保険と共済は、似ているようで全く異なる保険です。それぞれの違いやメリットとデメリットを考慮したうえで、自分に合った保障を受けられる方を選んでください。もし「どちらが最適か自分でも分からない」「一度保険のプロに意見を聞きたい」といった疑問がある方は、ぜひMoneyFreekを活用してみてください。

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