投資信託 [ Jリート abc ]
【第2回】
こんなにある! J-REITの魅力
J−REITの登場で、今まで敷居の高かった不動産投資が、個人投資家にとって身近なものとなりました。今回はJ-REITの魅力についてお伝えします。
相対的に高い分配利回りの魅力
【ポイント】安定した分配金が期待できる
J-REIT投資の最大の魅力は、相対的に高い分配金収入が見込めるところです。2007年の春以降各J-REITの投資口価格は大幅に下落していますが、実際に分配金については、ほぼ安定的に推移しました。これは、REITの分配金の原資が主に賃料収入だからです。賃料は、契約で少なくても2〜3年程度は固定されるため、短期間で大きく動かないのが一般的です。
また、J-REITは「配当可能所得の90%超を配当する」などの一定要件を満たすことで法人税が免除されるうえ、一般の事業会社のような内部留保もほとんどできない仕組みとなっています。結果として、投資家は、収益からの分配をより多く受け取ることができるのです。
なお、多くのJ-REITは年に2回の分配を行いますが、銘柄ごとに決算期が違います。分配月の異なる銘柄を上手に組み合わせることができれば、定期的な収入を得る手段としても使い勝手がいいでしょう。
【ポイント】インフレヘッジとして有効である
通常、インフレになると不動産の価値は上昇し、それに伴って賃料も上昇します。いずれもREITにとってはプラス材料です。売却による利益や賃料収入が増えることは分配金の増加に、保有する不動産の評価の上昇は、投資口価格の上昇につながります。J-REITはインフレヘッジとしても有効な投資手段です。
現物不動産投資にはない魅力
J-REITへの投資には、不動産投資固有のデメリットから解放されるという魅力もあります。以下、具体的に見てみましょう。
【ポイント】少額から投資できる
現物不動産投資では、まとまったお金が必要です。中古のワンルームマンションを購入する場合でも最低数百万円はかかるでしょう。しかし、J-REITへの投資であれば、数十万円から可能です。
【ポイント】投資対象の分散が効く
通常、現物不動産投資をする場合は、所有できる物件数に限りがあります。このためおのずと、テナントの退去などによる収益変動の影響を受け易くなります。しかし、各J-REITは、複数の不動産を所有しているため、収入を少数のテナントに依存するということがありません。仮にひとつのJ-REIT銘柄への投資でも、投資先の分散が可能です。
【ポイント】流動性の低さが解消される
売るときも買うときも取引が完了するまでに1〜2カ月かかるのが現物不動産投資です。そのうえ、買い手が現れなければ取引が成立しない事態も考えられ、どうしても流動性が低くなってしまいます。しかし、J-REITへ投資するのであれば、株式と同じように証券市場においてリアルタイムで売買ができるため、不動産投資につきものの流動性の低さを解消することができます。
【ポイント】煩わしい管理の必要がない
現物不動産への投資の場合切り離せないのが管理の問題です。しかし、J-REITへの投資であれば、賃料の徴収、入居者の募集、トラブル対応、定期的なメンテナンス、物件維持などの管理・手間とは無縁です。予想外の修繕費負担に悩まされることもないのは大きな魅力でしょう。
J-REIT投資の魅力をお分かりいただけたでしょうか。J-REITは、不動産投資のメリットをしっかり確保したうえで、現物不動産に直接投資する場合のデメリットからは解放される投資商品です。
所属:プラチナ・コンシェルジュ
掲載日:2009年07月02日
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