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保険契約の転換とは?メリット・デメリット・注意点を徹底解説

最終更新:2022/04/08 13:13

保険の転換とは?

保険の転換とは現在契約している保険の積立部分を保険料の一部に当てて、同じ保険会社の新しい保険に加入し直すことです。保険の下取りといえばイメージしやすいかもしれません。

新しく加入する保険の保険料は転換時の年齢や保険料率で再計算され、また、改めて健康状態の診査をして保険会社に告知を行う必要があります。保険の転換を行うとそれまでの契約は無くなってしまいます。

転換と更新の違いは?

保険の転換と保険の更新は何が違うのでしょうか?
保険の更新はそもそも契約していた保険と保障の内容を継続することで、保険料は更新時の年齢や保険料率で再計算されるため、多くは保険料が上がります。更新の場合には改めて健康状態の告知を行う必要はなく、保険に加入した当時に行った告知のままで問題ありません。

転換制度を勧める場合には、保険会社は説明義務がある

保険会社から保険の転換を勧められた場合には、保険会社側にはいくつか説明義務があります。

主には「転換前と転換後の保険契約に関し、次の重要事項について対比しているか」「転換時の予定利率が元の契約の予定利率よりも下がる場合には、保険料が引き上げとなる場合もあること」「追加契約、特約の中途付加など転換制度以外に、現在の契約を継続したまま保障の内容を見直す方法がある事実やおよびその方法」で、保険の期間や保険料の払込期間、実際に支払う保険料、配当方式などについてその差分についての説明になります。
保険の転換を勧められた場合にはこれらの説明をしっかりと聞くようにしましょう。

転換制度の種類

保険の転換には「基本転換」「特定変換」「比例変換」の3つの種類があります。

基本転換

基本転換
基本転換

基本転換とはそれまで契約していた保険の積立金などの転換価格を、終身保険に充当する方法です。
転換をする際にもわかりやすい方法です。

定特転換

定時転換
定時転換

特定転換はそれまで契約していた保険の積立金などの転換価格を定期保険特約のみに充当する方法です。
定期保険特約の保険料負担が軽減され、また、特約を更新したときの保険料には充当されません。
あくまで転換して下取りする部分は定期保険の主契約部分で、特約更新時の保険料は軽減されません。

比例転換

比例転換
比例転換

比例転換とはそれまで契約していた保険の積立金などの転換価格を一定割合で分割して、終身保険と定期保険特約のそれぞれに充当する方法です。終身保険と定期保険のそれぞれにかかる保険料負担が軽減されますが、特約更新時の保険料負担が軽減されるのは終身保険のみです。

転換をする保険がどのような保険でどのような契約なのかを理解しないまま転換してしまうと「こんなはずじゃなかった」とトラブルのもとになるケースもありえます。
転換の際には、どのような契約で転換をするのかをしっかりと確認を行いましょう。

保険の転換のメリット

保険の転換のにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
主に「契約後一定期間は解約して新契約に加入するよりも有利」「特別配当金を受け取る権利が継承される」「複数の契約を一つにまとめることができる」といったメリットがあります。それぞれ見ていきましょう。

契約後一定期間は解約して新契約に加入するよりも有利

転換はこれまで契約していた保険の積立金を下取りする形で新たに保険契約を結びます。
そのため、同じ年齢で同じ保障を得る契約よりは保険料が割安になりますが、その保険を更新する場合には、更新したときの年齢での保険料率が計算されるので保険料は上がります。
つまり、契約後一定期間は解約して新契約に加入するよりも有利というメリットがあるのです。

「特別配当金」を受け取る権利が継承される

転換をした場合には、同じ保険会社で契約することになります。
ずっと契約自体を行っていることになるので、保険会社が長期契約者に向けて支払っている配当金「特別配当金」を受け取ることができます。
この点は新たに保険会社と契約を結んだりすると、そもそも長期契約ではなくなってしまうので特別配当金などが出ないというデメリットを避けることができるのです。

複数の契約を一つにまとめることができる

必要な保障を考えていった結果、いくつかの保険に加入して保険がややこしくなってしまっている方もいるでしょう。そんな方の場合には、保険の転換を行うと複数の契約を一つの契約にまとめることができ、保険の管理が楽になります。
また、一つの保険にまとめた結果、その保険では新しい特約を追加できる場合もあります。自身の必要な保障を得ながらまとめることができるのはメリットです。

保険の転換のデメリット

保険の転換にはデメリットもあります。
「次回更新時に保険料が大幅に上がることがある」「転換すると予定利率が下がる可能性がある」「転換により契約内容が不利になるケースがある」といったデメリットについて見ていきましょう。

次回更新時に保険料が大幅に上がることがある

転換を行った際には、以前の保険で積み立てていた保険料が充当されるので保険料は高くはなりませんが、保険を更新する際には新しく年齢に応じて保険料が上がります。
次回の更新時に保険料自体が大幅に上がるケースもあるので注意が必要です。

転換すると予定利率が下がる可能性がある

転換を行うと予定利率が下がってしまう可能性があるのはデメリットです。
そもそも、予定利率とは保険会社が見込んでいる保険の運用利回りなので、予定利率が高く設定されているとその分支払う保険料は低くなっています。

保険会社の設定する予定利率は2020年では政府の低金利施策もあり0.25%となっていますが、1990年代前半では予定利率が5%を超えている商品もあります。
90年代前後に契約をした古い保険を転換すると予定利率が下がってしまい、それに伴って保険料が上ってしまう可能性があるので気をつけましょう。

転換により契約内容が不利になるケースがある

転換によって保険の契約内容が自身に必要なものではないものになる可能性もあります。
保険の進歩は日進月歩なので医療保険などでは保障内容が充実しているケースもありますが、終身保険の場合には自身が亡くなったりしたときに保障が受けられるので、終身保険の転換をする際には契約内容が不利になっていないかをしっかり確認しましょう。

例えば、「保険料の支払期間が長くなっていないか」や「終身保険部分の積立が減っていないか」「解約返戻金の金額が転換後に変化していないか」などがポイントです。
また、転換を行う場合には保険会社側には説明義務があるのでその説明責任をしっかり果たしているかなどを確認しましょう。

転換をするときに注目したいポイント

保険の転換をするときに注目したいポイントは「予定利率」「保障内容」「払込期間」です。

予定利率を確認しよう

予定利率とは保険会社が保険を運用する際の運用利回りです。
この予定利率が高く1%以上を超えている場合には新しい保険に転換すると予定利率が下がってしまう可能性があるため、予定利率が高い場合には転換をせずに継続をした方がよいでしょう。
契約の転換は基本的に新しい保険に入り直すという意味なので、予定利率も現在の利率が反映されてしまうので、低金利下の現在の利率が反映されてしまいます。

保障内容を確認しよう

保険を転換した結果の保障内容もしっかり確認しましょう。
ライフステージが変わり、結婚したり家族が増えて、保障を手厚くしたいというニーズに対しては保険を転換して新しい保険にするのはメリットも出てきます。
ただし、貯蓄を目的とする保険に加入していた場合には転換してしまうと予定利率が下がってしまい保険料負担も増える可能性があるので気をつけたほうが良いでしょう。

払込期間を確認しよう

転換をした際の保険料の払込期間にも注意が必要です。
例えば、保険料の払込期間を終えた保険を再度保険料の払込が必要な保険に転換してしまうと、保険料を払わなければなりません。
以前の保険は保障が一生涯に渡って受けられるものだったのに、転換した保険は払込が一生涯だったというケースもありますので、保険料の払込期間がどうなっているのかをしっかりと確認して、先々のことを考慮して検討していきましょう。

転換以外で保険を見直しをする方法

保険の転換をしなくてもすでに加入している保険を見直す方法はあります。
特約の部分のみを見直したり、他社の保険も検討の候補に入れるなどです。

特約部分のみを見直す

保険の特約部分のみを見直す方法は、予定利率が高い保険に加入している場合にはおすすめです。
転換をすると予定利率が下がる可能性があるので、メリットを残したまま自身が必要な保障に関しては特約を見直してみましょう。
特約部分のみの変更や一部解約して減額するなどの方法もあります。

また、保険料の払込を中止して、その時点での解約返戻金を一時保険料として保険期間が同じ保険に加入する払済保険に変更する手などもあります。
払済保険に変更すると変更時の解約返戻金額に応じて保障額は下がりますが、元の契約の予定利率のまま減額された保障と積立金の運用を続けることができます。

他社の商品への乗り換えを検討する

保険を転換する場合には同じ保険会社内でしか検討ができませんが、保障を変えたくない場合には、現在の保険を解約して解約返戻金を受け取り、他の保険会社に乗り換えることも検討できるでしょう。
幅広い保険会社の保険商品のなかから自身に合う保険を見つけるのも手です。

ただし、乗り換える際には新しい保険会社に健康状態の告知などを行わなければならならず、新しい保険に加入できないこともあるので、古い保険の解約は新しい保険に加入できてからが望ましいでしょう。
乗り換えを検討する場合には、無保険の期間を作らないことも重要です。

まとめ

すでに加入している保険を転換することで、同じ年齢で同じ保障内容の保険に新たに加入するよりも一時的に保険料が安くなるメリットがありますが、他方転換を行うと予定利率が下がってしまうかもしれないデメリットもあります。
現在加入している保険と、転換しようと思っている保険の保障内容や保険料などをしっかり確認して、自身に合う保険を見つけましょう。

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