投資信託はどのくらいの期間持っていればいいの? - はじめての投資信託物語
投資信託は「信託期間」といって、あらかじめ運用期間が決められています。ファンドによって異なりますが、10年程度が一般的です。また、なかには無期限のものもありますが、長期投資を前提にするならば、やはり信託期間は無期限のものを選んだ方が良いでしょう。

聖くんは時々、世界の架け橋ファンドを買ってくれている投資家に対して、今の運用環境などを含めて説明する説明会を、定期的に開催しています。そこで今回は、次のようなやりとりがありました。
「質問です。投資信託は長期保有が望ましいと言われるのですが、どの程度の期間、持てば良いのでしょうか」
「あなた自身は、どの程度の期間で長期だと考えますか?」
「そうですね〜。5年程度・・・・・・かな」
「それでは短いですよ。長期保有というのは、もっと長いものです」
「10年とか、20年?」
「それでも短いのかも知れません。私が思うに、長期投資に期限はないのではないかと」
「でも、それでは何のために資産運用をしているのか」
「確かに、せっかく自分で増やしたお金を使わずにいるのはおかしいということですよね。それも一理あります。が、全部使い切れるかどうかは分かりませんよね」
「確かに」
「使い切れないお金は、子供に引き継がせて、さらに次の世代に向けて運用させる。こうして3代目、4代目というように運用を引き継いでいき、資産の額を少しずつ増やしていく。これが本当の長期運用と考えています。長期で運用できるファンドを購入して、毎月積み立てていく。そこから子供の教育資金や自分自身の老後資金など必要に応じて一部を取り崩していけば良いのです。ただ、全部を取り崩すことはせず少額でもファンドに残して運用は継続していく。それを何代にもわたって続けていけば、いずれ大きな財産になります」
ひとことで「長期投資」といっても、いったい何年を区切りにすれば良いのかということで悩む人も多いと思います。
でも、本当の長期投資は、このように運用期間を区切らずに、ずっと運用し続けることなのかも知れません。ただ、このような長期投資によるメリットを、投資家が享受できるようにするためには、非常に長い時間の経過に耐えうるファンドを作らなければなりません。聖くんは、「そういうファンドこそ自分が目指しているものなのだ」という想いを強くしました。
現実問題、今、設定・運用されている投資信託を見ると、信託期間は長いもので10年程度。最近は3年など短いファンドも増えてきています。本来、投資信託は長期投資のツールとして使うものなのですが、それでは購入手数料が稼げなくなるという理由で、多くの販売金融機関は投資信託会社に対して、信託期間の短いファンドを作るように要求しているケースもあります。これはあくまでもファンドを販売する販売金融機関の論理です。
しかし、それではいつまで経っても、投資信託による長期投資の文化は根付きません。本当に投資家のためになるファンドは、信託期間が無期限のものであり、継続的に資金が流入しているファンドです。いくら信託期間が無期限でも、資金が流出していると繰上償還されてしまうリスクが高まります。
投資信託で長期投資を検討している人は、信託期間が無期限で、かつ資金が順調に流入しているファンドを選ぶようにしてください。
掲載日:2013年11月1日
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