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【第5回】ETFでポートフォリオを組む−コアとサテライトという考え方 - ETFの応用 - ETF

最終更新:2013/06/27 15:46

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ETF [ ETFの応用 ]

【第5回】

ETFでポートフォリオを組む−コアとサテライトという考え方

今回は、コア・サテライト戦略について取り上げてみたいと思います。コア・サテライト戦略とは、ポートフォリオをコア(中核)となる部分と、サテライト(非中核)に分けて構築するものです。その際に、コア部分では低コストで広範に分散投資されたインデックスファンドを利用し、サテライト部分では、アクティブ運用型の商品や個別銘柄などを活用するというものです。そうすることで、コア部分で市場平均程度のリターンを確保しつつも、サテライト部分で市場平均を上回るリターンの獲得を目指し、ポートフォリオ全体としても、リスクとコストを抑えながら、市場平均に勝つ可能性を追求することが可能であるというものです。世界中で多くの機関投資家が採用している手法であると言われています。


コア部分はその名のとおりポートフォリオの中核であり、守りの役割を果たします。そのために、流動性の高い市場において広範に分散投資され、コストの低いインデックスファンドを活用し、市場平均のリターンを確保します。ETFは、一般的なインデックスファンドと比較しても信託報酬などのコストが低く、コア部分に活用するのに適していると考えられています。

一方、サテライト部分は攻めの役割を果たします。ある程度のリスクをとって、ポートフォリオ全体として市場平均に勝つ可能性を追い求めるための役割を果たします。つまり、ポートフォリオ全体としての分散とリターンの上昇の役割を果たします。ここではアクティブ運用のファンド、ニッチ市場の商品、ヘッジファンド、個別銘柄など、さまざまな投資対象が利用されます。

このコア・サテライト戦略のメリットとしては、次のような点が挙げられています。

・ポートフォリオ全体のコストが抑えられる。

・ポートフォリオが代表的な市場平均指数を下回るリスクを低減することができると同時に、市場平均に勝つ可能性が高まる。

・ポートフォリオの中で、どの部分のパフォーマンスがよかったか、悪かったかが明確にわかる。

・アクティブ運用だけでポートフォリオを組んだ場合よりも、ボラティリティが低い。

・サテライト部分があることで、更なる分散が図られる。

インデックスファンドのみのポートフォリオでは、市場平均程度のリターンしか得られない、アクティブ運用のみのポートフォリオでは、市場平均に勝ち続けるファンドマネージャーを見出すのは困難であり、リスクが高すぎるという投資家に適した戦略だと言われています。米国など海外の取引所ではアクティブ運用型のETFが存在しているため、ETFだけでコア・サテライト戦略を組むことが可能ですが、現在、日本国内ではアクティブ運用型のETFは上場していません。ETFのみでコア・サテライト戦略を組む場合には、コア部分で広範な市場をカバーするタイプのETFを利用し、サテライト部分には、商品型ETF、セクター型ETFなどを利用することで、コア・サテライト戦略を応用することが可能です。


執筆:トーキョー・インベスター・ネットワーク(掲載日:2011年04月07日)