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為替週間見通し:底堅い値動きか、米金融政策にらみドルは上値を試す
配信日時:2024/04/27 14:14
配信元:FISCO
*14:14JST 為替週間見通し:底堅い値動きか、米金融政策にらみドルは上値を試す
【今週の概況】
■日銀緩和継続で円安加速
今週のドル・円は大幅高。過去最大規模の米国債入札が実施されることで週初より長期金利の上昇が予想されていたが、4月24日発表の3月米耐久財受注は市場予想を上回り、25日発表された1-3月期のコア個人消費支出(PCE)指数は昨年10-12月期を上回る伸びを記録したことから、長期金利は堅調に推移。米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ開始は9月以降になるとの見方が広がった。ドル・円は24日に155円台に上昇したが、日本銀行は緩和的な金融環境を当面維持する可能性が高いことや為替介入は実施されていないことから、ドル買い・円売りは縮小しなかった。日本銀行は25-26日開催の金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決めたが、日銀植田総裁は「現時点ではいまの円安が基調的な物価上昇率に大きな影響を与えているわけではない」との見方を伝えたことを受けてリスク選好的なドル買い・円売りは一段と拡大した。
26日のニューヨーク外為市場でドル・円はドル・円は156円65銭から158円44銭まで上昇した。この日発表された3月コアPCE価格指数は前年比で予想を上回っており、インフレのすみやかな改善は期待できないとの理由でドル買いが優勢となった。ドル・円は158円30銭でこの週の取引を終えた。ドル・円の取引レンジ:154円46銭-158円44銭。
【来週・再来週の見通し】
■底堅い値動きか、米金融政策にらみドルは上値を試す
来週・再来週のドル・円は底堅い値動きか。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め的な金融政策の継続が見込まれ、ドル選好の地合いは続くとみられる。ドル・円は週末前に急騰し、158円台に上昇した。政府サイドから円安けん制発言が続いているが、日本銀行の植田総裁は「いまの円安が基調的な物価上昇率に大きな影響を与えているわけではない」との見方を伝えたことによって為替介入に対する市場参加者の警戒感は低下した。
一方、米国のインフレ持続を受け、4月30日-5月1日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)会合では、現行の金融政策を維持することが決まる見込み。4月米雇用統計など米国の重要経済指標が市場予想を上回る内容だった場合、リスク選好的なドル買い・円売りは継続すると予想される。
【米連邦公開市場委員会(FOMC)】(4月30日-5月1日開催予定)
4月30日-5月1日に連邦公開市場委員会(FOMC)会合が開かれる。現行の金融政策の維持が決まる見通し。利下げ時期の後ずれに思惑が広がれば米金利高・ドル高に振れやすい。
【米4月雇用統計】(5月3日発表予定)
5月3日発表の4月雇用統計では失業率が3.8%、非農業部門雇用者数は前月比+24.6万人程度の市場観測。ほぼ想定通りならドル買い材料になるとの見方が多いようだ。
ドル・円の予想レンジ:156.50円-160.00円
<FA>
■日銀緩和継続で円安加速
今週のドル・円は大幅高。過去最大規模の米国債入札が実施されることで週初より長期金利の上昇が予想されていたが、4月24日発表の3月米耐久財受注は市場予想を上回り、25日発表された1-3月期のコア個人消費支出(PCE)指数は昨年10-12月期を上回る伸びを記録したことから、長期金利は堅調に推移。米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ開始は9月以降になるとの見方が広がった。ドル・円は24日に155円台に上昇したが、日本銀行は緩和的な金融環境を当面維持する可能性が高いことや為替介入は実施されていないことから、ドル買い・円売りは縮小しなかった。日本銀行は25-26日開催の金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決めたが、日銀植田総裁は「現時点ではいまの円安が基調的な物価上昇率に大きな影響を与えているわけではない」との見方を伝えたことを受けてリスク選好的なドル買い・円売りは一段と拡大した。
26日のニューヨーク外為市場でドル・円はドル・円は156円65銭から158円44銭まで上昇した。この日発表された3月コアPCE価格指数は前年比で予想を上回っており、インフレのすみやかな改善は期待できないとの理由でドル買いが優勢となった。ドル・円は158円30銭でこの週の取引を終えた。ドル・円の取引レンジ:154円46銭-158円44銭。
【来週・再来週の見通し】
■底堅い値動きか、米金融政策にらみドルは上値を試す
来週・再来週のドル・円は底堅い値動きか。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め的な金融政策の継続が見込まれ、ドル選好の地合いは続くとみられる。ドル・円は週末前に急騰し、158円台に上昇した。政府サイドから円安けん制発言が続いているが、日本銀行の植田総裁は「いまの円安が基調的な物価上昇率に大きな影響を与えているわけではない」との見方を伝えたことによって為替介入に対する市場参加者の警戒感は低下した。
一方、米国のインフレ持続を受け、4月30日-5月1日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)会合では、現行の金融政策を維持することが決まる見込み。4月米雇用統計など米国の重要経済指標が市場予想を上回る内容だった場合、リスク選好的なドル買い・円売りは継続すると予想される。
【米連邦公開市場委員会(FOMC)】(4月30日-5月1日開催予定)
4月30日-5月1日に連邦公開市場委員会(FOMC)会合が開かれる。現行の金融政策の維持が決まる見通し。利下げ時期の後ずれに思惑が広がれば米金利高・ドル高に振れやすい。
【米4月雇用統計】(5月3日発表予定)
5月3日発表の4月雇用統計では失業率が3.8%、非農業部門雇用者数は前月比+24.6万人程度の市場観測。ほぼ想定通りならドル買い材料になるとの見方が多いようだ。
ドル・円の予想レンジ:156.50円-160.00円
<FA>
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