会社(銘柄)の指標データを読めるようにする
株式投資の成功は、銘柄の選択で決まるといっても過言ではありません。購入する際、有名企業だからという理由で選ぶのは間違いの元になります。有名企業が必ずしも業績がよいとは言えないからです。業績不振は多くの場合株価が下がる要因です。
では、どのようにして投資に適切な株を選択するのかというと、会社の利益率や自己資本比率などの指標データから会社の成長性や将来性を評価するのが一般的です。指標データは、証券会社が提供する情報や会社四季報などで確認することができます。
投資に適格といわれる基準は、PER(株価収益率)およびPBR(株価純資産倍率)が低い状態で安定した経営を続けており、ROE(自己資本利益率)10%以上であることがひとつの目安となります。このように指標データを読み取ることができると、会社の経営状況も見えてきます。
値上がり・値下がり率が大きいから、人気がある株だから、ということを理由として投資先として選ぶのは危険で、絶対にやってはいけません。
利益・損失の確定ポイントをルール化する
株式投資の魅力はキャピタル・ゲインが大きいことです。しかし、それは同時に、値下がりリスクを伴うことでもあります。
そのため、株価が変動した場合に、どの時点で利益を確定するのか、あるいは損切りするのかは事前にルール化しておく必要があります。損失を限定し利益を最大化するには、このステップを身につけなければなりません。
特に、市場の過熱に乗って高値掴みをしてしまった場合、いつかは値を戻すと考えて損切を行わず保有し続ける方もいますが、それはあまりお勧めできません。
結局は長期間塩漬けとなってしまい、損失が大きくなった後にやむを得ず損切りしなければならなくなる可能性が高くなります。仮に長期保有したとしても、買値まで戻る可能は低いです。
損切りは損失を確定することになるため、取引に慣れない間は特に抵抗を感じるかもしれません。しかし、株取引では個別の取引結果ではなく、口座トータルで利益が得られているかという視点で行うことが必要です。
資金に対して余裕をもった投資を行う
株式投資に限ったことではありませんが、投資は余裕資金の範囲内で行いましょう。損失を出すこともある、ということを常に意識づけておきます。利益が出ないからといって、必要なお金まで投資に回すことは財産を失う可能性すら出てきますので注意してください。
また、初心者の間の信用取引はおすすめできません。株で大損したという方の大部分が、信用取引に関するものです。信用取引では証拠金の約3倍の金額を動かすことができます。そのため、利益も3倍ですが、損失を出した場合も3倍となります。
投資についてよくわからないまま信用取引を始めてしまうと、株価が値下がりした際には資金管理が上手くできず、大きな被害を受けることになります。場合によっては、証拠金とした資金では不足し、追加の証拠金の支払が必要になる、ということもしばしばみられます。
大きなリターンを無理して狙わずに、少しずつ長期的に利益を重ねていく方が、最終的に大きな成果を得ることにつながります。
株取引は、デイトレードなどの短期的に利益を得る手法もありますが、基本的には長期で資産形成に臨む投資スタイルが向いています。特に初心者の場合、利益を求めて過剰な取引を行いがちです。自身で取引ルールを設定し、それを崩さないことが利益を得る近道となります。
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