仮想通貨(暗号資産)のステーキングとは?利率やおすすめの取引所など徹底解説!
仮想通貨のステーキング聞いたことはあるけれど、仕組み・やり方がよくわからない人も多いのではないでしょうか。
ステーキングは仮想通貨の新たな運用方法の選択肢としておすすめの手法です。この記事では、ステーキングの仕組みだけでなく、おすすめの取引所やステーキングのリスクなど初心者目線で解説しています。
【監修者おすすめ】ステーキングを始めたい人におすすめの仮想通貨(暗号資産)取引所3選
-
GMOコインでステーキングできる仮想通貨(暗号資産)は6種類国内の取引所では最多。
ステーキングをするのが初めての人におすすめです。
-
BITPOINTは2021年に仮想通貨の取引数で日本1位を獲得した大手取引所です。
カルダノ (ADA)の利率が3.5%~5.3%と高く、カルダノ (ADA)でステーキングをしたい人におすすめ。
-
中国の取引所BINANCE (バイナンス)はユーザー数、取引数のいずれも世界最大級の取引所です。
ステーキングできる仮想通貨(暗号資産)の種類は100種類を超え、日本ではステーキングできない通貨でステーキングをしたい人におすすめです。
仮想通貨(暗号資産)のステーキングとは|仮想通貨を保有して配当が発生
ステーキングとは、仮想通貨(暗号資産)を一定期間仮想通貨ネットワークに預けておくだけで報酬が発生する投資方法のことです。
ステーキングは保有している量が多ければ多いほど・保有している期間が長ければ長いほど見返りの報酬は大きくなります。
仮想通貨(暗号資産)を購入しブロックチェーンの維持に貢献することで報酬がもらえるという仕組みです。
仮想通貨(暗号資産)のステーキングの仕組み
ステーキングすると報酬が出る背景には、仮想通貨(暗号資産)に採用されている「PoS(Proof of Stake)」というルールが大きく関係しています。
PoS(Proof of Stake)とは仮想通貨(暗号資産)に改ざんなどの不正がないことを担保し、ブロックチェーンを維持する仕組みのひとつです。決められた保有量の仮想通貨(暗号資産)を決められた期間「ステーキング」することで、ネットワーク貢献者となり、その対価として報酬が得られるのです。
つまり、ステーキングが可能なのはこのPoSのコンセンサスアルゴリズムを用いている仮想通貨(暗号資産)だけということなります。
仮想通貨(暗号資産)のステーキングができるおすすめ取引所3選
取引所によって取り扱っている通貨の種類やステーキングの制度が異なります。
ここからは国内と国外の取引所を合わせて3つ、それぞれの特徴とともに紹介するので取引所選びの参考にしてください。
-
①GMOコイン|ステーキング初心者におすすめ!
-
②BITPOINT|カルダノ(ADA)をステーキングしたい人はココ!
-
③BINANCE|ステーキングできる通貨は100種類以上
①GMOコイン|ステーキング初心者におすすめ
GMOコインははじめてステーキングをする人におすすめです。
日本の取引所のなかではステーキングできる仮想通貨(暗号資産)が6種類と最も多く、選択肢が多いのが魅力です。また、ステーキング特有のロック期間がないためいつでも仮想通貨(暗号資産)を動かせるのがうれしいポイント。
申し込み手続きもないので、口座開設をすればすぐにステーキングを始められます。
-
テゾス(XTZ) 2.1%~4.3%
-
シンボル(XYM) 3.2%~4.5%
-
カルダノ(ADA) 2.5%~3.5%
-
クアンタム(QTUM) 1.3%~4.2%
-
ポルカドット(DOT) 4.4%~5.3%
-
コスモス(ATOM) 6.5%~7.2%
ロック期間とは、ステーキングする際に仮想通貨を売買したり、換金できなくなる期間のことです。
GMOコインの評判・口コミ
②BITPOINT|カルダノ(ADA)をステーキングしたい人におすすめ
国内の取引所でカルダノ(ADA)をステーキングしたいならBITPOINTがおすすめです。
カルダノをステーキングした時の利率が3.5%~5.3%と高く、手数料も無料なので効率的なステーキングができます。
ロック期間がなく、申し込みも不要なので手軽にステーキングを始められます。
-
カルダノ(ADA) 3.5%~5.3%
ビットポイントの評判・口コミ
③BINANCE|100種類以上の通貨をステーキングできる
バイナンス取引所は、日本の取引所では扱っていない仮想通貨(暗号資産)をステーキングしたい人におすすめです。
バイナンスはステーキングできる通貨の種類が多く、日本国内の取引所に比べて利率が高いのが特徴です。
ステーキングの方法が3種類に分かれてるので自分のニーズにあったステーキングができます
-
定期ステーキング(対応銘柄:100種類以上)
-
DeFiステーキング(対応銘柄:10種類程度)
-
ETH2.0ステーキング(対応銘柄:ETH)
仮想通貨(暗号資産)のステーキングのメリット2選
実際にステーキングをするとどのようなメリットがあるのでしょうか。
以下では、ステーキングの代表的なメリットを2つ紹介します。
-
仮想通貨を保有しているだけで報酬が得られる
-
利率が高く資産が増えやすい
①取引しなくても報酬が出る
ステーキングは仮想通貨(暗号資産)を保有しておくだけで取引する必要がありません。いわゆる「インカムゲイン(不労所得)」という形で利益が発生します。
仮想通貨での稼ぎ方として、価格が安い時に仮想通貨を購入し、価格が上昇した時に売却することで利益が出す「キャピタルゲイン(売買差益)」が主流です。しかし、初心者や忙しい人にとっては仮想通貨の取引は時間的にも精神的にも困難がともないます。
大きな利益がでなくとも、仮想通貨(暗号資産)を保有しているだけで安定的な収入が発生するのはうれしいポイントです。
②利率が高く資産が増えやすい
ステーキングの利回りは0.1%〜10%と高利率です。
日本の銀行預金の利回りは0.001%と一般的な預金と比較すると仮想通貨(暗号資産)のステーキングは圧倒的に利率が高く効率的に資産を運用できます。
100万円を1年間銀行に預け入れた場合と100万円分のテゾス(XTZ)をGMOコインでステーキングした場合の利息の違いは以下の表のとおりです。
このように、1年間仮想通貨をホールドしておくだけでおよそ4万円もの利息が発生し、銀行預金よりも効率的に資産を増やせます。
仮想通貨(暗号資産)のステーキングのデメリット3選
注意すべきデメリットは主に3つです。デメリットも理解したうえでステーキングを始めましょう。
-
仮想通貨(暗号資産)を自由に動かせない
-
仮想通貨(暗号資産)の価格下落のリスクがある
-
短期では大きい利益狙えない
①仮想通貨(暗号資産)を自由に動かせない
第一に、ステーキングで預ける通貨は一定期間動かせない場合があるということです。
取引所がロック期間が設けている場合、ステーキング期間中は引き出したり売買したりできません。必ず資金に余裕を持ってステーキングしましょう。
たとえば、バイナンスではステーキングする期間が「30日・60日・90日・120日」と決まっています。
GMOコインはステーキング期間が定められていないのでいつでも引き出したり、売買したりできます。
②仮想通貨(暗号資産)の価格下落のリスクがある
ステーキング中でも仮想通貨(暗号資産)は価格変動の影響を受けます。仮想通貨(暗号資産)は価格の変動が激しいのでステーキング中に通貨の価値が暴落するリスクがあります。
ステーキングで利息を得たとしても通貨自体の価値が下がってしまい、トータルで見ると資産が減っているかもしれません。
しかし、ステーキングをしていなくても仮想通貨(暗号資産)の価値が暴落した際に売買で大損してしまうケースもあるので、売買取引に比べたらリスクは小さいということは頭に入れておきましょう。
③短期では大きい利益狙えない
ステーキングはある程度の期間、仮想通貨(暗号資産)を保有してコツコツ利益を積み上げていくものです。
ステーキングの利率は銀行よりも高いとはいえ、一気にたくさんの利益はあげられません。
仮想通貨(暗号資産)で一攫千金を狙い資金を2倍、3倍に増やしたいという人にはステーキングはおすすめできません。ステーキングをする際は長期的な投資計画を視野に入れて始めましょう。
仮想通貨(暗号資産)のステーキングのやり方
仮想通貨(暗号資産)をステーキングするには、以下の2つの方法があります。
①自ら直接ブロックチェーンのPoSを利用してステーキングする
②ステーキングサービスを提供している取引所を利用する
①自ら直接ブロックチェーンのPoSを利用する
1つ目は、自分で直接仮想通貨(暗号資産)のネットワークに参加してステーキングする方法です。
自分でリスクやポルカドットなどそれぞれのブロックチェーン専用のウォレットを作成し、PoSの投票やブロックチェーンに預金をしてステーキングができます。自分で直接ステーキングするメリットは取引所を介すよりも配当額が大きいことです。
しかし、自分自身でおこなうステーキングは、通貨の公式サイトが日本語に対応していなかったり、ステーキング方法が複雑だったりと、難易度が高く初心者にはおすすめできません。
②ステーキングサービスを提供している取引所を利用する
2つ目は、ステーキングサービスをしている取引所で口座開設をしてステーキングする方法です。
-
取引所の口座を開設する
-
ステーキング対象の仮想通貨(暗号資産)を購入する
-
仮想通貨(暗号資産)をステーキングする
取引所でのステーキングはコインを保有しているだけで報酬がもらえるので、個人でステーキングするよりも遥かに簡単かつ低リスクで通貨を保有できます。
ステーキングする仮想通貨(暗号資産)銘柄を選ぶ際のポイント
2022年11月現在、仮想通貨(暗号資産)の種類は21,000種類を超えています。どの通貨をステーキングすればいいのかわからない人も多いはずです。
以下では、ステーキングする通貨を選ぶ際のポイントを3つ紹介します。
-
利回りが良い仮想通貨(暗号資産)を選ぶ
-
取引所が対応している仮想通貨(暗号資産)の銘柄で選ぶ
-
長期で保有したい将来性のある仮想通貨(暗号資産)を選ぶ
利回りが良い仮想通貨(暗号資産)を選ぶ
ステーキングをする際の利率は、ステーキングする通貨が同じでも時期・取引所が違えば異なります。
以下で紹介する方法で信頼性や将来性も加味したうえで、できるだけ利率の良い通貨を選べば、より大きく、確かなリターンを狙えます。
取引所が対応している仮想通貨(暗号資産)の銘柄で選ぶ
ステーキングサービスを行っている取引所は国内にわずかで、ステーキングできる仮想通貨(暗号資産)も限られています。
取引所で口座開設する前にステーキングサービスに対応している銘柄とその利率についてよく調べると良いでしょう。
Coincheckやbitflyerは2022年11月現在ステーキングサービスを中断しています。
長期で保有したい将来性のある仮想通貨(暗号資産)を選ぶ
仮想通貨(暗号資産)を選ぶ際に利率だけでなく、以下の3点に参考に通貨の将来性・安全性もチェックしておきましょう。
-
①ホワイトリスト銘柄から選ぶ
-
②時価総額に注目する
-
③仮想通貨の使用用途・開発目的を調べる
①ホワイトリスト銘柄から選ぶ
仮想通貨(暗号資産)のホワイトリスト銘柄とは、金融庁に登録されている国内暗号資産取引所でが取り扱っている仮想通貨のこと*です。
ホワイトリストに入った通貨は仮想通貨(暗号資産)の仕組みや用途・リスク等の審査を通過しているので、比較的信頼性が高いとされています。
現在、ホワイトリストに登録されている仮想通貨は60通貨ほどです。そのなかからステーキングができる通貨を探して選ぶのが好ましいでしょう。
②時価総額に注目する
時価総額を見ればその市場規模や価値が把握できます。時価総額が高いほど仮想通貨は需要が大きいため、信頼性が高く将来性があるとされます。
たとえば、上に表示されているイーサリアム(ETH)の時価総額は世界第2位です。
基準としては、時価総額のランキングで100位以内に入っている仮想通貨を選ぶと良いでしょう。
③仮想通貨の開発目的を調べる
仮想通貨にはそれぞれ開発目的・使用用途が存在します。
たとえば、ビットコインは国や銀行を介さずに安価に送金できるデジタル通貨として開発されました。イーサリアムは分散型アプリケーションの開発プラットフォームになることを目的として開発されました。
将来性のある用途・目的を持って開発された仮想通貨は長期的に価格の上昇が見込めます。仮想通貨を購入する際は開発目的にまで注目してみましょう。
ステーキングにおすすめの通貨3選
前項で紹介したステーキングする仮想通貨の選び方を踏まえて、ステーキング初心者におすすめの仮想通貨を3つピックアップしました。
-
①イーサリアム(ETH)
-
②カルダノ/エイダコイン(ADA)
-
③ポルカドット(DOT)
①イーサリアム(ETH)
イーサリアムは時価総額がビットコインに次いで2位の仮想通貨です。
イーサリアムは分散型アプリケーションの開発プラットフォームの形成を目的として発行されました。今後もDeFi市場が発展によりイーサリアムの需要は高まっており、今後も価値の上昇が期待されます。
-
Bainance(バイナンス)
-
Bybit(バイビット)
-
Kraken(クラーケン)
②カルダノ/エイダコイン(ADA)
カルダノも時価総額8位(2022年11月)と時価総額のランキング上位を維持し続けています。日本の取引所でもステーキング可能なので日本の取引所を介してステーキングしたい人におすすめです。
カルダノはオンラインカジノで使用する仮想通貨として開発されました。アップデートによって機関投資家からの需要が増加しており、価値上昇が期待されています。
-
GMOコイン
-
BITPOINT
-
BINANCE(バイナンス)
-
KuCoin(クーコイン)
③ポルカドット(DOT)
ポルカドットは時価総額ランキングで11位(2022年11月)と上位で勢いのある仮想通貨のひとつです。
Web3.0という世界の実現を目指すため開発された通貨で、Web3.0はまだまだ発展中。まだまだ普及には時間を要するため、長期で投資する価値のある通貨と言えます。
こちらもGMOコインでステーキングできるので初心者でもステーキングしやすく、利率も4.4%~5.3%と高めなのが魅力です。
-
GMOコイン
-
BINANCE(バイナンス)
-
CoinTrade(コイントレード)
仮想通貨をステーキングする際の注意点
最後に、ステーキングをする前に知っておきたい注意点を2つ紹介します。
ステーキングとレンディングは違う
ステーキングと同じようにレンディングも仮想通貨で不労所得を得る方法として注目を集めています。
レンディングとは仮想通貨を取引所に貸し出すことで利息として報酬を得る手法です。
レンディングの特徴を以下にまとめました。ステーキングと比べて自分に合った手法で仮想通貨を運用していきましょう。
-
レンディングできる仮想通貨の種類が豊富
-
保有量に上限がある
-
レンディングには引き出し制限がある
-
レンディングの利率は5%~10%ほど
-
預入時の利率が固定される
↓↓仮想通貨のレンディングについての詳しい説明はコチラ
ステーキングで得た報酬には税金がかかる
税金が発生するタイミング
結論、ステーキングで得た報酬に税金は発生します。ステーキングで得た報酬は雑所得に分類され、いずれの場合も最大45%課税されます。
通常、仮想通貨を売却して換金したタイミングで課税対象になりますがステーキングの場合換金していなくても報酬を受け取った時点で課税対象になるので注意が必要です。
確定申告がが必要
ステーキングの利益と他の副業収入の合計の利益が20万円を超えた場合、確定申告をする必要があります。
ステーキングをする際は税金にも気を配りましょう。
↓↓↓仮想通貨の税金に関する詳しい説明はコチラ
仮想通貨の運用にステーキングという選択肢を
いかがだったでしょうか。ステーキングは価格変動が激しい仮想通貨でもリスクを抑えてコツコツ資産を増やしたいという人におすすめの手法です。
仕組みやメリット・デメリットを知って、戦略的にステーキングすれば、銀行にお金を眠らせておくよりも遥かに効率的に資産を増やすことができます。
ステーキングを仮想通貨の運用のひとつの選択肢にしてみてはどうでしょうか。
他にも、代表的なコンセンサスアルゴリズムにPoW (Proof of Power)があります。ビットコインはPoWのコンセンサスアルゴリズムを採用しているためステーキングはできません。