FXの両建てができる口座5選|必勝法はある?やり方とメリット・デメリットを解説
FXの両建ては、やり方は難しくありませんが明確なデメリットがあるため推奨されていない手法です。
しかし、為替変動のリスクヘッジを期待できる一面もあるのでやり方を知りたい人も多いはず。
この記事では、両建てのメリット・デメリットや両建てができるFX会社を紹介。
両建てのやり方も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の結論をチラ見せ
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FXの両建てとは、同じ通貨ペアの「買い」・「売り」ポジションを同時に保有する取引。
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FXの両建ては、為替や価格のリスクに備えられる!
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「DMMFX」なら使いやすい取引ツールで両建て取引ができる
【基礎知識】FXの両建てとは
両建てとは、同じ通貨ペアの「買いポジション」と「売りポジション」を同時に保有することを指しています。
同時に保有することは決済したのと同じ状況といえます。そのため価格の変動による損失拡大を防ぐことができるのが両建ての魅力のひとつです。
しかし、スプレッドがマイナスになり損をしやすいなどのデメリットがあるため、積極的には推奨されていません。とくに海外のFX口座は、両建てを禁止している取引所もあるので注意が必要です。
FXの両建ては必勝法がない?推奨されない3つの理由
FXが推奨されない理由は主に上記の3つが挙げられます。
FXの両建ては買いポジションと売りポジションを同時に保有しているので、リスクヘッジできるという意味では有効な手段です。しかし、リスクも大きい手法であるため積極的には推奨されていません。
では、それぞれの理由を見ていきましょう。
1.手法は難しくないが損しやすい
FXの両建ての手法は、買いポジションと売りポジションを同時に保有するだけなので、特別難しい手順はありません。
しかし、FX取引ではスプレッドが取引の都度発生するため、同時保有していると最低でも2回スプレッドが差し引かれることになります。
スプレッドとは? 通貨の買値・売値の差のこと。FX取引では、スプレッドが差し引かれた上でポジションを持つため、マイナスポジションからスタートします。
2.スワップポイントがマイナスになる
FXの両建て取引はスワップポイントがマイナスになります。
金利が高い通貨を売っているとマイナススワップとなるため、スワップポイントを支払う必要があるので注意が必要。
3.ゼロカットシステムの悪用を防止するため
両建てが推奨されない理由はゼロカットシステムの悪用防止のためです。とくに海外取引所でゼロカットシステムを導入しているところでは両建てが禁止されている場合が多いので注意しましょう。
ゼロカットシステムとは? ゼロカットシステムとは、ロスカットが間に合わずに口座残高がマイナスになった場合、FX会社が損失を補填する仕組みのことです。
FXの両建てトレードのメリット・デメリット
ここまで、FX両建ての基礎知識を解説しました。デメリットが多くあると説明してきましたが、メリットもあります。
両建てをおこなう最大のメリットは、為替や価格のリスクヘッジです。リスクヘッジを目的として両建てをする人も少なくありません。
積極的に推奨されていなくとも両建てができるFX口座はあるので、メリットの方が多いと感じた方は両建ても検討してみると良いでしょう。
ご自身の取引スタイルや重視することを踏まえてメリットデメリットを見ていきましょう。
1.FX両建てのメリット
FX両建てのメリットは主に3つ挙げられます。
- 為替変動に対するリスクヘッジ
- 少ない証拠金で取引可能
- 税金対策になる
①為替変動に対するリスクヘッジ
両建ては為替変動に対するリスクヘッジに有効な手法です。為替市場の動きを予測して取引することは非常に難しいものです。
両建てを活用すれば、上昇局面でも下落局面でも大きな含み損は発生しないので、大きなリスクを回避できます。
大きく為替が変動し含み損が発生しても焦らず両建てのまま様子を見ておくこともできます。焦って取引をしないことで含み損を小さくすることも期待できるでしょう。
②少ない証拠金で取引可能
FXは「外国為替証拠金取引」と呼び、証拠金取引のひとつ。両建てを利用することで少ない証拠金で取引できます。
FXの証拠金とは? FX会社に預け入れる資金のことであり、取引をおこなうために必要な**担保**のようなものです。
買いポジションと売りポジションをうまく組み合わせることで、長期的に取引をおこなうこともできます。
③税金対策になる
両建ては税金対策にもなります。FXは決済した時点で利益が確定し課税対象となりますが、ここで逆ポジションを持っておくことで、決済後の相場変動に対するリスクヘッジも可能です。
具体的には下記の3つのパターンで両建てを活用すると税金対策になります。
- 含み益がある未決済ポジションの場合
- 含み損がある未決済ポジションの場合
- 含み益・含み損の両方があるポジションの場合
2.FX両建てのデメリット
FX両建てのデメリットには下記の3つが挙げられます。
- 損しやすい取引
- スプレッドが増える
- ロスカットされやすい
①損しやすい取引
FXの両建ては、買いポジション・売りポジションを同時に保有しなくてはなりません。スプレッドによるコストは買い・売り両方に発生するため損しやすい取引といえます。
取引のたびに通常の倍の為替手数料を払うので「二重取引」に該当することから、両建ては経済合理性を欠く取引であることを理解しておきましょう。
②スプレッドが増える
両建てをおこなうとスプレッドが多くかかり、手数料面で損をしてしまう点もデメリットです。
長期的に取引することを検討している方にはメリットが少ないといえます。
③ロスカットされやすい
両建てはロスカットされやすくなるので注意が必要です。両建ては買い・売り二重にポジション持つため必要となる証拠金も増えます。
様子見をするだけで両建てを活用することは避けるのが望ましいでしょう。
【FX両建て】おすすめFX会社5選
FXで両建て取引をしたい方は、両建て取引ができるFX会社を利用しましょう!
前述している通り、ゼロカットシステムを導入している取引所では悪用を防止することを目的に禁止しているところもありますので注意してください。
FX会社ごとに、手数料や特徴は異なります。そのためどの取引所を利用するか迷っている方も少なくないでしょう。取引所が多すぎて選べない!という方は、これから紹介する5つを比較しながら選ぶのがおすすめです。
- DMM FX
- GMOクリック証券
- 松井証券
- 外為どっとコム
- 楽天FX
①DMM FX
DMM FXは、口座開設数日本一で人気の高いFX会社です。業界トップクラスのスワップポイントを提供しておりいます。
スワップポイントを活用してコツコツと長期的に見て利益を狙い、両建てをしていきたいと考えている方はDMM FXを利用するのがおすすめです!
さらに魅力的なポイントに、取引ツールがデバイス別に充実している点が挙げられます。取引がはじめての方も利用しやすい取引所です。
DMM FXの評判・口コミ
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②GMOクリック証券
GMOクリック証券は、年間取引高世界第1位のFX会社です。コストを抑えながら取引したい方に特に利用をおすすめしたい取引所です。
取引ツールの使いやすさに定評があり、細かい設定もできるので自分のやりやすい取引環境を用意できるでしょう。
スプレッドの狭さは業界最高水準!両建てで短期取引を検討している方にぴったりの取引所です。
GMOクリック証券の評判・口コミ
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③松井証券
松井証券は業界最狭水準のスプレッドが魅力的なFX会社です。両建てのデメリットであるスプレッドが増える点をカバーできる取引所を探している方にぴったりです。
松井証券では業界最小の100円から取引可能!取引手数料も0円なので取引所のコストを最大限抑えたいと考えている方は松井証券でFXを始めてみましょう。
松井証券の評判・口コミ
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④外為どっとコム
外為どっとコムの特徴は、スプレッドが狭いだけでなく最小取引単位が1,000通貨からである点です。初期投資はある程度小さく始めたい方におすすめの取引所です。
さらに外為どっとコムは、業界トップクラスで情報提供が充実しています。両建てを検討中の方で、業界や市場の情報を多く仕入れたい方は、外為どっとコムの利用を始めてみましょう。
外為どっとコムの評判・口コミ
⑤楽天FX
楽天FXは国内大手IT企業である楽天グループに属している取引所です。取引高に応じて「楽天スーパーポイント」として受け取れるので、楽天サービスを利用している方からの評判も高いです。
楽天FXは取引手数料が低く設定されていて、毎回の売買では取引手数料は無料なのもうれしいポイント。
スプレッドも業界最狭水準で提供されているので、FXで両建てをしたい方でコストを抑えつつお得に楽天スーパーポイントを受け取りたい方は利用することをおすすめします。
楽天FXの評判・口コミ
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FXで両建てを活用する2つの方法
両建てができるFXを見つけられたら、次は両建ての活用方法を理解しておきましょう
リスクも多くありますが、両建ての恩恵を受けたい方は下記の2つの活用方法を試してみてください。
- つなぎ売りをする
- スワップポイントを活用する
それぞれのやり方を開設します。
1.つなぎ売りをする
両建ての基本的な方法がつなぎ売りです。つなぎ売りとは、決済の際に逆ポジションを保有する方法を指しています。
相場に合わせて買いと売りを判断し使い分けをうまくすることでリスクヘッジ効果を期待しつつ利益を狙えます。
具体的には、買いポジションを保有しているときの相場上昇局面で、買いポジションと同じだけ売りポジションを持ちます。そして、その後下落したときに「売りポジション」を決済、再度上昇したときに最初に保有していた買いポジションを決済するという流れです。
2.スワップポイントを活用する
2つ目に両建ての方法として、スワップポイントの活用が挙げられます。スワップポイントは、買いと売りを合わせるとマイナスになるのが基本です。
しかし、下記の条件では利益を狙うことが可能です。
- 金利が変動しない
- 買いと売りのスワップ合計がプラス
スワップポイントを活用するやり方は簡単で、対象通貨ペアを両建てで保有して放置するのみ。初めのうちはスプレッドによる含み損が発生しますが、スワップポイントが溜まっていけばプラスになっていきます。
\スワップポイントの詳しい比較・説明はコチラ/
FXで両建てするなら両建て取引可能なFX業者を登録しよう!
今回は、FXで両建てが推奨されない理由・メリットデメリットと活用方法について解説しました。両建てには大きなリスクを伴うことから積極的に推奨されていませんが、両建てを禁止していないFX業者なら行えます。
中には禁止されている取引所もあるので、まずは今回ご紹介した取引所から1つ登録しておくことをおすすめします。
手数料やコスト面の不安が解消できたら、早速FX口座を開設して取引を開始してみてくださいね。
よくある質問
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FXの両建て取引は禁止されている?
一部のFX会社では禁止しているところもあります。禁止されている理由は「ゼロカットシステムの悪用を防止する」ためです。
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FXでの両建ては初心者でもできる?
両建ては、買いポジションと売りポジションを同時に保有するだけで、初心者でも難しい作業は必要ありません。しかし、コスト面で通常よりも手数料がかかることが多いので安易に始めることはおすすめできません。
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FXを始める前に準備すべきことは?
まずは、利用するFX会社を選ぶ必要があります。仮想通貨取引所の数は非常に多く、特徴もさまざま。中でも「DMM FX」は日本で最も口座開設数が多く人気の取引所です。
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FXの両建ては必勝法?
両建てはあくまで手法の一つであり必勝法ではありません。しかし、スワップポイントを活用することで、保有するだけで利益を出し続けることを期待できますが、一方でマイナスになるリスクもあるので慎重に判断しましょう。
両建ては、手数料の面で不利になることから推奨されていません。