【FX初心者】覚えるべきチャートパターン18選 | 必殺方法・メリットも徹底解説
「FXでチャートを攻略して勝ちたい...!」、「プロトレーダーは、どういうチャートパターンを知っているんだろう..。」と思っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、FX初心者が覚えるべきチャートパターンを種類別に解説しています。FXで勝つ方法・チャートパターンのメリット・注意点なども解説しているので、FXで勝率を上げたい人はぜひ参考にしてください。
この記事の監修者
■FX17年/株式12年/外国債券12年の投資経験のほか、不動産、仮想通貨、ソーシャルレンディング、マイニングマシン等、幅広い投資を経験
■日本証券アナリスト正会員、日商簿記検定1級などの資格を保有
■2007年に新卒で大和証券SMBC㈱に入社、IPOM&A等の投資銀行業務を5年経験。後、東証プライム上場会社の㈱アイスタイルにて経理経営企画(M&A、ファイナンス、海外子会社設立等)、未上場スタートアップの㈱もしも㈱ROXXにてCFOを経験。2022年7月より㈱シアンに取締役CFOとして参画。
■副業にて、経理系オウンドメディアの立ち上げ、各種セミナー講師を多数経験
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チャートパターンとは、相場の分析方法のこと
FXのチャートパターンとは、トレードの転換・継続を予測する分析方法のことです。
FXのチャートは、過去の値動きと同じような動きをします。そこで、チャートをパターン化して過去のチャートと比較すれば相場の予測が可能です。
サポートライン・レジスタンスラインなどを使ってチャート上に線を引き、相場をパターン化して覚えていきましょう。
FXのチャートパターンは、転換型・保ち合い型の2種類ある
チャートパターンは、転換型と保ち合い型の2種類にわかれています。
転換型とは、相場の反転を予測して現在と反対の方向にエントリーするパターンのこと。保ち合い型とは、相場の継続を予測し現在と同じ方向にエントリーするパターンのことです。
【転換型】勝ちチャートパターン一覧
以下では、転換型のチャートパターンを紹介していきます。
①ヘッド・アンド・ショルダー(三尊天井)
ヘッド・アンド・ショルダー(三尊天井)とは、上昇トレンドの終わりを分析するチャートパターンです。ネックラインを価格が下回った時に上昇トレンドの終わりとみなします。
形の特徴は、中央に一番高い相場の山があり、両サイドに少し低めの山があること。ロットの半分を最初に下抜けした時に、残り半分のロットをネックラインに到達したらエントリーするようにしましょう。
ロットの詳しい単語説明
ロットとは、FXにおける取引数量の単位のこを指します。
一般的には、1ロット=1,000通貨か10,000通貨と定められています。取引時に、ロット数を指定して発注します。
②逆ヘッド・アンド・ショルダー(逆三尊天井)
ヘッド・アンド・ショルダー(逆三尊天井)とは、下降トレンドの終わりを分析するチャートパターンです。
形の特徴は、ヘッド・アンド・ショルダー・トップをさかさまにしていること。買いのエントリー時での損切り価格は直近の最安値の値にしましょう。
③ダブル・トップ
ダブル・トップとは、上昇トレンドの終わりを分析するチャートパターンです。
2つの高値がほぼ同じ価格で推移するのが特徴的。ただし、価格がネックラインを下回らなければダブル・トップとは言えません。
2つの高値が推移しネックラインを下回るのを確認したら、売りエントリーをだすのがおすすめです。
④ダブル・ボトム
ダブル・ボトムとは、下降トレンドの終わりを分析するチャートパターンです。形・仕組みともにダブル・トップの逆となります。
2つの安値がほぼ同じ価格で推移しているのが特徴的。ダブル・トップと同じように、価格がネックラインを上回ると完成となります。
2つの安値が同じ形で推移しネックラインを上回るのを確認したら、買いのエントリーを出しましょう。
⑤トリプル・トップ
トリプルトップは、上昇トレンドの終わりを表すチャートパターンです。
三つの高値がほぼ同じ価格で推移するのが特徴的。価格がネックラインを下回ると完成になります。
トリプル・トップの形をチャートがしていたら、売りのエントリーをしましょう。
⑥トリプル・ボトム
トリプル・ボトムは下降トレンドの終わりを表すチャートパターンです。トリプル・トップを逆にしたチャートパターンとなります。
三つの安値がほぼ同じ価格で推移するのが特徴的。安値がネックラインを上回ったときに、トリプル・ボトムの完成となります。
チャートがトリプル・ボトムの形になっていたら、買いのエントリーをしましょう。
⑦ソーサー・トップ
ソーサー・トップは、上昇トレンドの終わりを分析するチャートパターンです。
高値圏で相場が上下にいききし、受け皿のような形になるのが特徴的。ネックラインを下回るとソーサー・トップの完成なので、売りのエントリーの準備をしておくのがいいですよ。
⑧ソーサー・ボトム
ソーサー・ボトムは、下降トレンドの終わりを分析するチャートパターンです。
ソーサー・トップと逆の形をとり、安値圏で相場が上下にいききし、受け皿のような形になります。ネックラインを上回ると完成でソーサー・ボトムの完成となります。
買いのエントリーのときにぴったりでしょう。
【保ち合い型】勝ちチャートパターン一覧
以下では、保ち合い型のチャートパターンを解説していきます。チャートパターンをみつけ、相場を見通せるようになりましょう。
①上昇三角保ち合い
上昇三角保ち合いは、上昇トレンドの継続を分析します。
上昇三角保ち合いは、ほぼ同じ価格で高値が推移し、安値が徐々に切りあがっていくのが特徴的。同じ価格で推移している高値を結んだ上値抵抗線を上抜けすると、上昇の勢いが強まります。
上値抵抗線を上抜けしたのを確認したら、買いのエントリーをしましょう。
②下降三角保ち合い
下降トレンドの継続を分析するのが、下降三角保ち合いです。上昇三角保ち合いの逆の形となります。
下降三角保ち合いは、ほぼ同じ価格で安値が推移し、高値が徐々に切りあがっていくのが特徴です。
下値支持線を下抜けすると、下降トレンドの継続の可能性が高まります。下値支持線を下抜けしたのを確認したら、売りのエントリーをしましょう。
③上昇ボックス型
上昇ボックス型は、上昇トレンドの継続を分析し、上値抵抗線と下値支持線の間を上下するのが特徴とです。
上値抵抗線を上抜けしたら、上昇トレンドが継続すると予測します。上値抵抗線を上抜けしたら買いのエントリーをしましょう。
④下降ボックス型
下降ボックス型は、下降トレンドの継続を表すチャートパターンになります。
上昇ボックス型と形はほとんど同じで、上値抵抗線と下値支持線の間を上下するのが特徴です。
下値支持線を下抜けすると、トレンドの下降が強まります。下値支持線を下抜けしたら、売りのエントリーをしましょう。
⑤上昇ペナント型
上昇ペナント型は、上昇トレンドの継続を分析するチャートパターンです。
上昇ペナント型の形は、上値抵抗線が右下がり・下値支持線が右上がりになるのが特徴となります。
上値抵抗線を上抜けしたら価格が急上昇する可能性があるので、買いのエントリーの準備をしておきましょう。
⑥下降ペナント型
上昇ペナント型と逆の形をしており、下降トレンドの継続を分析するのが下降ペナント型です。
上値抵抗線が右上がり・下値支持線が右下がりになるのが特徴となります。
下値支持線を下抜けしたら価格が急下落する可能性が高いので、売りのエントリーをしましょう。
⑦上昇フラッグ型
上昇フラッグ型は上昇トレンドの継続を分析し、上値抵抗線と下値支持線が右下がりの平行線となっているのが特徴です。
上値抵抗線を上抜けしたら、再度価格の上昇が予測されるので買いのエントリーをしましょう。
⑧下降フラッグ型
下降フラッグ型は下降トレンドの継続を分析し、上値抵抗線と下値支持線が右上がりの平行線となっているのが特徴となります。
下値支持線を下抜けしたら、再度価格の下落が予測されるので売りのエントリーの準備をしましょう。
【転換型+保ち合い型】勝ちチャートパターン2選
以下で紹介するのは、転換型と保ち合い型の両方の性質をもったチャートパターンです。仕組みが複雑にはなりますが、より高度な分析が可能になります。
①上昇ウェッジ型
上昇ウェッジ型は価格が上昇しつつも、上値抵抗線と下値支持線の間で価格変動が狭まっていくのが特徴です。
上昇トレンドが続いているので、上値抵抗線を上抜けすればトレンドの継続・下値支持線を下抜けすればトレンドの転換とみなせます。
上昇ウェッジ型を確認したら、上抜け・下抜けのどちらになるか確認しましょう。
②下降ウェッジ型
下降ウェッジ型は、下降トレンドが続きつつも、上値抵抗線と下値支持線の間で価格変動が狭まっていくのが特徴です。
下降トレンドが続いているので、下値支持線を下抜けすればトレンドの継続・上値抵抗線を上抜けすればトレンドの転換とみなせます。
上昇ウェッジ型と同じく、下抜け・上抜けのどちらになるか確認しましょう。
チャートパターンの3つのメリット
以下では、チャートパターンのメリットについて詳しくみていきます。相場の分析が可能になる以外にも、どのようなメリットがあるか確認しましょう。
①初心者でも分析しやすい
チャートパターンは形を覚えるだけなので、仕組みがとてもシンプルです。
初心者でも簡単に分析できるうえに、FXの勝利につながりやすいのが主なメリットになります。
FXを始めたばかりの人は、チャートパターンを使って相場の分析を始めてみましょう。また、チャートパターンは複雑な計算が苦手な人にもおすすめです。
②再現性が高い
大勢の人がチャートパターンを意識するため、他の分析方法とくらべても再現性が高いのが特徴です。
ほとんどの場合においてチャートパターンどおりに動くため、確信をもって相場の分析ができます。
チャートパターンを覚え、相場から複数のチャートパターンを見つけるようにしましょう。
③エントリー・決済の根拠が明確になる
再現性の高いチャートパターンどおりに相場を分析すれば、明確な根拠を持ってエントリー・決済ができます。
感情に左右されやすいFX取引において、客観的な取引の根拠は必要不可欠です。
損失の発生をおさえるためにも、チャートパターンで根拠のある取引をしましょう。
チャートパターンの2つの注意点
チャートパターンによる分析がいつも正しいとは限りません。以下で、チャートパターンの注意点をみていきましょう。
①だましが発生することもある
相場がいつもチャートパターンどおりに動くとは限りません。チャートパターンどおりに価格が変動しないだましが発生することもあります。
経済状況から相場を分析するファンダメンタルズ分析なども併用して、だましに気づけるようにしましょう。
②複数のチャートパターンを利用する
FX取引で勝つには、複数のチャートパターンを把握する必要があります。実際の相場は複雑で、1つのチャートパターンだけでは対応できない場合が多くあります。
複数のチャートパターンを組み合わせる以外にも、ファンダメンタルズ分析など他の分析方法も活用して取引しましょう。
よくある質問
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チャートパターンを使えば、FXで勝てますか?
チャートパターンを利用することで、勝率が上がります。
ただし、チャートパターンを複数使ったりほかの分析方法も併用したりしましょう。
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チャートパターンの種類がどのようなものがありますか?
チャートパターンは大きく分けて、転換型と保ち合い型の2種類です。
相場が継続するか反転するか・上昇するか下降するかで、チャートパターンを分けられます。
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チャートパターンとロウソク足に関係性はありますか?
ロウソク足から相場の上昇・下降トレンドがわかります。よって、チャートパターンの分析にロウソク足は必要です。
ロウソク足を使って、より高度な相場分析をしましょう。
編集部員の吉田のコメント
日本では、お釈迦様の左右に菩薩が置かれている三尊像に似ているので、「三尊」とも呼ばれているのですよ。