FXのレンジ相場の特徴とは?稼ぎやすい理由と初心者でもわかるエントリーの判断方法
レンジ相場は稼ぎやすいといわれることがあります。
結論、コツを掴めばレンジ取引はコツコツ稼げます!
レンジ相場でエントリーするときは大きな値幅を狙わないことが大切です。
この記事ではレンジ相場の攻略方法と参考にすべき4つの指標について解説します。
FXのレンジ相場の特徴とは?
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レンジ相場は小さな値幅で取引をおこなうことが勝率を上げることにつながる
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ボリンジャーバンドや平行線などテクニカル分析の活用が大切
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レンジ幅で売り買いしたり、ローソク足の高値・安値に注目するのが攻略の秘訣
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レンジ相場で利益を狙うならGMOクリック証券がおすすめ!
この記事の監修者
■FX17年/株式12年/外国債券12年の投資経験のほか、不動産、仮想通貨、ソーシャルレンディング、マイニングマシン等、幅広い投資を経験
■日本証券アナリスト正会員、日商簿記検定1級などの資格を保有
■2007年に新卒で大和証券SMBC㈱に入社、IPOM&A等の投資銀行業務を5年経験。後、東証プライム上場会社の㈱アイスタイルにて経理経営企画(M&A、ファイナンス、海外子会社設立等)、未上場スタートアップの㈱もしも㈱ROXXにてCFOを経験。2022年7月より㈱シアンに取締役CFOとして参画。
■副業にて、経理系オウンドメディアの立ち上げ、各種セミナー講師を多数経験
■Twitter:
FXのレンジ相場とは?
レンジ相場とは、一定の値幅(レンジ)で価格が推移している相場のことです。
一定の幅で値動きが上下するため、コツコツと売り買いを繰り返して利益を出していきたいと考えてい人は、レンジ相場を参考にすると良いでしょう。
一般的に、レンジ相場はレジスタンスラインとサポートラインを引いて確認します。
なお、FXの相場には2種類あり、相場の他に「トレンド相場」があります。トレンド相場は1方向に推移する相場のことです。
そのため、上昇トレンドなら上昇、下降トレンドなら下降し続け、大きな利益を狙うこともできます。
レンジ相場はトレンド相場ほど、大きな利益を狙うことはできないので、大きな利益を求める方は、レンジ相場だけでなく、トレンド相場も押さえておくことをおすすめします。
レンジ相場の特徴
レンジ相場の特徴には、下記の3つが挙げられます。
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レンジをブレイクすると値動きが大きくなりやすい
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大きな利幅は狙いにくい
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レンジ相場は逆張りで稼ぐ人が多い
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レンジ相場とトレンド相場の見分け方
前述したとおり、FXには、レンジとトレンドの2種類の相場があります。
レンジ相場は、一定の値幅を上下するのに対して、トレンド相場では一方向に推移していきます。トレンド相場では、上昇トレンドなら上昇し、下降トレンドなら下降し続けます。
そのため、トレンド相場にうまく乗れば大きな利益を狙うこともできます。
レンジ相場ができやすい通貨ペア
レンジ相場ができやすい通貨ペアには、経済圏が近い国同士の通貨ペアが挙げられます。
たとえば、豪ドル/NZドルやユーロ/ポンドは経済圏が近いため、レンジ相場ができやすい通貨ペアのひとつです。
ブレイク時の騙しを避けるには?
レンジ取引では、ブレイク時の騙しが発生することも多いです。
騙しを避けるには、転換点を狙いましょう。
転換点を狙っていくには、初動ではなく一度ブレイクしてから、再度ライン付近まで戻ってきたときにエントリーをおこなう方法が有効です。
ブレイクとは、レジスタンスラインとサポートラインを越えて上抜けや下抜けすることを表す言葉です。上抜けを「ブレイクアウト」、下抜けを「ブレイクダウン」と呼ぶこともあります。
【必見】レンジ相場の攻略方法3選
レンジ相場には攻略方法があります。
トレードのコツを知ることで、勝ちやすい取引を実現することもできるでしょう。
ここからは、攻略方法3選を解説します。レンジ相場で稼ぎたい方は、下記の方法を実践してみてくださいね。
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レンジ幅で売り買い
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レンジブレイク狙い
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はらみ足
レンジ幅で売り買い
レンジ相場内で売り買いを繰り返す方法は、稼ぎやすい手段として有効です。
レンジ相場では、価格が大きく動くことが少なく、同じレンジ内を上下します。
上下を予測しながら、レンジ幅で売買をおこなうことで大きな利益を得るのは難しいですが、コツコツ利益を出すためには、非常に効果的な手段です。
レンジブレイク狙い
レンジ相場の支持線や抵抗線を超えた瞬間に売り買いする、「レンジブレイク狙い」も方法のひとつです。
支持線や抵抗線を越えた瞬間に売り買いすることを順張りといいます。
しかし、レンジブレイク狙いの投資家は非常に多いため、支持線の付近で買い、抵抗線の付近で売る注文がたまっています。
支持線、抵抗線を突き抜けた場合には、相場が大きく動く傾向があるので注意が必要です。
はらみ足
はらみ足とは、現在のローソク足が1本目前のローソク足の高安に収まっている状態のことです。
はらみ足は、インサイドと呼ばれることもあります。
トレンドが発生して転換点を迎えると、揉み合ったり値動きが縮小して調整の動きが見られます。
この調整部分がはらみ足になるのです。
はらみ足が出現したときは、どちらかに転換する可能性があると予測して取引するのがポイントです。
レンジ相場が稼ぎやすいといわれる理由
次に、レンジ相場が稼ぎやすいといわれる理由について解説します。
主な理由は下記の3つです。
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方向感をつかみやすい
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必ずブレイクする
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ブレイク後のトレンドの強さが読みやすい
また、レンジ相場は1日なかで、何度も発生するため取引にも比較的慣れやすいともいえます。
レンジ相場で稼げるよう、それぞれ詳しく理由を見ていきましょう。
①方向感をつかみやすい
レンジ相場は、方向感をつかみやすいので、コツコツを稼ぎやすいです。
1日のなかでレンジ相場は何度も発生し、さらにレンジ相場が生まれやすい時間帯やタイミングもあります。
レンジ相場の上下幅の平均は10〜20pipsほどです。
②必ずブレイクする
レンジ相場は必ずブレイクするという特徴も稼ぎやすいといわれる理由のひとつです。
レンジ相場は、相場環境の変化が、レンジブレイクのきっかけになりやすいという特徴があります。
また、レンジ相場は買い方と売り方で均衡している状況ともいえます。
しかし、経済指標の発表や株価の変動などの外部要因は投資家の行動を変化させるので、均衡している買いと売りのパワーバランスは必ず崩れる瞬間があります。
ブレイクする瞬間を見逃さないことも、レンジ相場を攻略する秘訣です。
③ブレイク後のトレンドの強さが読みやすい
レンジ相場では、ブレイク後の強さが読みやすいのも稼ぎやすいといわれる理由といえます。
ブレイク後は上に抜けると上昇が加速しやすく、下に抜けると下落が加速しやすい傾向があります。
これは、ブレイクしたタイミングでストップ注文が巻き込まれ、勢いがつきやすくなるからです。
レンジ相場で見るべき4つの指標
ここまで、レンジ相場の特徴と稼ぎやすいといわれる理由を解説してきました。
次に、FXのレンジ相場を分析する際に見るべき指標もご紹介します。
今回は、とくにおすすめのテクニカル分析手法を4つ厳選してご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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ボリンジャーバンド
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RSI
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水平線
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上昇(下降)トライアングル
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドとは、相場の変動幅がこれまでの相場の動きと比較して一方向に動きすぎていないかを判断するのに利用できる指標です。
RSI
RSIはチャートのこれまでの一定期間の値動きと比較して、買われすぎ、売られすぎを判断するのに利用される指標です。
一般的に、RSIが70以上になったら売りエントリー、30以下になったら買いエントリーといわれています。
また、RSIが0〜50%なら下降トレンド、50〜70%なら上昇トレンドであると一目で把握することも可能です。
水平線
水平線とは、レンジ相場の高値同士を結んだレジスタンスライン、安値同士を結んだサポートラインのことです。
水平線を引くことで、トレーダーに意識されていると考えられる価格帯を見つけやすくなります。
上昇(下降)トライアングル
トライアングルとは、高値と安値を徐々に切り下げていくレンジ相場のパターンです。
上昇トライアングルを「アセンディングトライアングル」、下降トライアングルを「ディセンディングトライアングル」と呼びます。
一般的に、三角形の右側の頂点付近で、大きな値動きが多いといわれています。なお、トライアングルは継続型のパターンのひとつで、継続型パターンには、ウェッジやフラッグなどもあります。
レンジ取引においては、上昇(下降)を指標にするのはマストです。
おすすめのFX会社3選
レンジ相場でFX取引をするなら、スプレッドが狭いFX会社を選ぶのがおすすめです。
レンジ相場では保有期間が長くなる傾向があります。スプレッドが狭いことでコストを押さえながら取引できます。
また、FX会社を選ぶ際には、チャート上にさまざまな指標が表示できる機能があるかどうかもチェックのポイントです。
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GMOクリック証券|取引コストを抑えたい人におすすめ
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DMMFX|スマホで取引するならこの会社
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みんなのFX|自分でチャートをカスタマイズできる
今回は、編集部が厳選してとくにおすすめしたいFX会社を3社をご紹介します。
GMOクリック証券
CMOクリック証券では、さまざまな取引ツールが用意されていますが、中でも、「プラチナチャート」はレンジ取引をしたい方におすすめのツールです。
1つの画面でFXとCFD両方を表示し、操作できるので、取引画面を行き来する手間も省けます。たとえば、米ドル円と日経225を同時に表示することもできます。
さらに、ワンクリックで操作可能な、スピード注文機能の搭載もうれしいポイントです。レンジ取引のスピードを重視する方でも、チャンスを逃さずに注文可能です。
GMOクリック証券の口コミ・評判
▼GMOクリック証券の詳しい説明・評判はこちら
DMMFX
DMMFXは取引ツールは3種類あり、パソコンだけでなくスマホやタブレットからも操作しやすいのも人気の理由。それぞれの画面でレートをはじめ、経済指標やポジション照会ができます。
アプリにも指標が充実しており、テクニカル指標は、トレンド系指標の「移動平均線」「一目均衡表」など6種類。またオシレーター系指標には、「MACD」「RSI」など5種類が搭載されています。
パソコンでの操作よりもスマホでの操作時間が多くなりそうな人でも、テクニカル指標やレートを気軽に確認できるので、タイミングを逃さずに取引しやすくなるでしょう。
DMM FXの評判・口コミ
▼DMMFXの詳しい説明・評判はこちら
みんなのFX
みんなのFXは、スプレッドが業界最狭クラスで原則固定なところが魅力のFX会社です。
また、みんなのFXには「Webトレーダー」と「FXトレーダー」の2つの取引ツールがあります。Webトレーダーは初心者でも操作しやすいシンプルな画面で、すべてのメニューは画面上部にまとまっているのが特徴的です。
一方、FXトレーダーはカスタマイズの柔軟性が高く、好みの位置にレートや経済指標などを表示できます。通貨ごとの強弱を見れるヒートマップや、通貨単体の強弱を示す「通貨強弱」も画面表示も可能です。
FX取引に少し慣れてきた頃に、操作しやすいようにカスタマイズしつつ、必要な情報を取りこぼさず取引できるFX会社です。
ヒートマップとは、直近24時間のデータで算出した通貨ごとの強弱を示したツールのことです。
みんなのFXの評判・口コミ
▼みんなのFXの詳しい説明・評判はこちら
よくある質問
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レンジ相場の成功パターンはありますか?
成功するためには、レンジ相場を見極めるのが重要です。
レンジ相場での取引方法は、レンジ内で逆張りしていきます。
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レンジ相場は初心者には難しい手法ですか?
結論、初心者には難しい手法といえるでしょう。
レンジ相場は、トレンド相場と異なり、相場に方向感がないため売買タイミングが難しいからです。
レンジ相場で取引がしたい初心者の方は「自動売買システム」のあるFX口座を利用することをおすすめします。
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レンジ相場と相性の良いテクニカル指標は?
特に、レンジ相場と相性の良いテクニカル指標は、RSIと水平線です。
レジスタンスラインとは、高値と高値を結んだライン。一方サポートラインは安値と安値を結んだラインで表します。