【2023年最新】ポンド円の今後の動きを予想|ポンドの特徴や変動要因を徹底解説
ポンド円は、米ドル円に次いで投資家からも人気の高い通貨ペアです。
そのため、これからポンド円の取引を考えている方も多いでしょう。ポンド円の予想をする上で、過去の変動要因や特徴を把握することは欠かせません。
そこで今回は、ポンド/円の今後の動きとポンドの特徴や変動要因について解説します。
【2023最新】ポンド円の今後の見通し・予想
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BOEの金利引き上げによりポンド相場は上昇の見通し
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スナク政権の今後の政策に期待が高まっている
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ポンド円を取引するなら狭スプレッドの「みんなのFX」がおすすめ
【2023最新】ポンド円の今後の見通し・予想
2023年最新版のポンド円の今後の見通し・予想として、画像の3つが挙げられます。
ポンド円は値動きの激しい通貨であり、取引に慣れてる投資家でも予想は難しいといわれています。
さらに、新型コロナウイルスの影響やロシアとウクライナ問題などさまざまな影響があるため、値動きの予測はかなり難しくなっています。
ポンド円の今後を予想|円安ポンド高が続く
ポンド円の今後は、金利の引き上げや新政権の誕生でポンド相場は上昇の見通しとされています。
今後の見通しについて野村證券、SMBC信託銀行は下記のように発表しています。それぞれ詳しく見ていきましょう。
野村証券
野村證券の見通しとしては、「物価の高止まりに景気の減速が加わり、2023 年の英国経済およびポンドを取り巻く環境は厳しさを増す」とみています。よって、ポンド相場は対ユーロで軟調な推移を辿るとの予測でした。
背景として、英国の財政政策は22年度と23年度において景気の下支えとなり、目先においてインフレ率が高い伸びを続けていることが挙げられます。
インフレ率の高い伸びを踏まえ、イングランド銀行(BoE)は、12月15日の金融政策委員会において政策金利を3.00%から3.75%に引き上げています。前回同様に利上げ幅を75bpにする公算が大きいことがわかります。
また、景気後退への不安で中長期において利上げ期待は抑制されやすい状況。ポンド相場は対ユーロで軟調な推移を辿ると見込まれます。
SMBC信託銀行
SMBC信託銀行の見込みとしては、「英経済指標は市場予想ほどは悪化せず、11月のポンド
は対ドルで続伸したが、中国情勢を巡る円高進行で、強弱はまちまち」とみています。
英中銀(BOE)は3日、政策金利を75bps引き上げ3.0%としました。物価高騰を受けて、12月も利上げ継続の公算は大きいが、景気後退の長期化が見込まれており、利上げ幅は50bpsに縮小されることが予測されます。
なお、英国のスタグフレーションは織り込み済みで、今後も引き続きポンド安の調整が続いたとしても、上値余地は限られると予想しています。
「スタグフレーション」とは、景気が後退していく中でインフレが同時進行する現象のことをいいます。原油価格の高騰や原材料の価格上昇などによって、不景気の中でも物価が上昇することがあります。
ポンド円の3つの特徴
次に、ポンド円の特徴について解説していきます。ポンド円の特徴として、下記の3つが挙げられます。
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ボラティリティが高い
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原油価格の影響を受ける
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欧州時間以降に値動きが活発化する傾向がある
国際通貨基金(IMF)のデータによると、世界の中央銀行が保有する外貨準備のうち、ポンドは6月末時点で4.46%を占めています。
これは、ドル(61.26%)、ユーロ(20.27%)、円(5.75%)に次ぐ4番目の流通量です。
つまり、歴史的に主要通貨の中では金利が高い通貨がポンド円なのです。ポンド円は、ユーロ円同様に合成通貨となっており、英国の経済情勢や原油価格の他、米ドルやユーロの影響も受けやすいのも特徴にあります。
そのため、ポンド円の取引をする上では、英国の経済情報や原油価格などの情報収集も欠かせません。
では、3つの特徴について詳しく解説していきます。
①ボラティリティが高い
ポンド円は値動きが激しく、短期間で大きな利益が狙えるますが一方でリスクもともないます。英ポンドは米ドルやユーロに比べれば流通量が少ないために投機の対象になりやすいです。
また、1単位あたりの円価格も大きいのが特徴的です。
ポンド円は、ボラティリティが高いので、FX中級者向けの通貨ペアともいわれています。
「ボラティリティ」とは、一般的に価格変動の度合いを指す言葉です。商品の価格変動が大きいことを、「ボラティリティが高い」と表現します。一方、商品の価格変動が小さい場合には、「ボラティリティが低い」といいます。
②原油価格の影響を受ける
特徴の2つめとして、原油価格の影響を受けることが挙げられます。イギリスは北海油田を有しているため、ポンドが原油価格の影響を受けて変動することのある点は注意が必要です。
また、2022年12月に入り、原油価格は下落。WTI原油は72ドル台まで下落しました。原油価格の下落によってポンドの買いが進むことで、中期的にポンド円は上昇する可能性もあるでしょう。
なお、原油価格のみの変動でポンドが大きく変動することはありません。
③欧州時間以降に値動きが活発化する傾向がある
特徴の3つめは、値動きが活発化する時間帯です。
ロンドン市場は、日本時間の16時〜翌1時にあいているので、この時間帯の値動きに注目しましょう。
とくにニューヨーク市場と重なる21時〜2時の時間帯が最も値動きが激しくなります。会社員の退勤時間に近いため、日中は値動きの確認が難しい方でも、ポンド円は扱いやすい通貨といえるでしょう。
ポンド円これまでの変動要因
今後の動きを予想する上で、過去の変動の背景を知ることが欠かせません。
ここからは、ポンド円が過去に大きく変動した要因を紹介していきます。
【2016年】EU離脱に関する国民投票
2016年、EU離脱に関する国民投票で「離脱」が多数となりポンド円は急落しました。ポンドの対円相場は1ポンド=160円台から133円台まで、1日で最大27円も急落。
その後、2019年にEU離脱。英国のEU離脱に伴う供給制約やウクライナ問題の影響で生活費は上昇。実質可処分所得が減少したためにインフレは加速しました。
【2020~2021年】新型コロナウイルスの流行
2020年3月には、世界的に新型コロナウイルスが流行したことによって、世界的に景気は後退しました。一時期は、1ポンドが140円台から130円台へと急激に下落。
しかし、その後国内メーカーのアストラゼネカでのワクチン開発や積極的な対コロナ政策が進んだことを背景に景気回復の期待が高まっていきました。ポンドは、2020年の終わりには140円台まで上昇しています。
【2022年】2度の政権交代
2022年には、ジョンソン首相解任から2度の政権交代によってイギリス経済が混乱しました。
トラス首相の就任後、大型減税策が発表されると、英国の財政懸念が高まりポンドは急落。2022年9月26日には安値1.0327 をつけています。
その後、スナク新政権は2027~28 年度までの間に550 億ポンド相当の財政再建策を盛り込み、前政権の方針を撤回。
スナク新政権の財政再建策が好感されたことで、ポンドは1.20 台後半まで値を戻して推移しています。
ポンド円の今後の注目ポイント
ポンド円の主な変動要因は下記のとおりです。
今後の注目ポイントとしては、スナク首相やBOEの金利引き締めの動きには注意が必要といえるでしょう。
スナク政権への期待の高まり
注目ポイント1つめは「スナク政権への期待の高まり」です。
前述したとおり、スナク政権への交代を経て投資家の信認は回復しました。その結果、ポンドは堅調に推移しています。
スナク政権は、大規模な増税と歳出削減による総額約550億ポンド(約9兆円)規模の財政改革計画を公表。しかし、記録的なインフレを早期に解決できるかどうかは不透明です。
BOE(イギリス中央銀行)の金利政策
注目ポイント2つめは「BOE(イギリス中央銀行)の金利政策」です。
BOEは2021年12月に政策金利の引き上げを開始。その後、2022年には7会合連続で合計275bpの利上げを決定しています。
なお、BOEは政策金利を3.75%に引き上げた時点で、利上げサイクルを停止する可能性が高いため、利上げ期待が薄まる可能性もあります。
BOEの金利政策によっては、ポンドが下落することもあるといえます。
経済指標の発表
注目ポイント3つめは「経済指標」です。
ポンドの値動きは、経済指標に左右されやすいので、必ずチェックしておきましょう。
なお、注目経済指標は下記の6つです。
- 消費者物価指数 (CPI)
- 製造業PMI
- 製造業生産高
- 失業率
- 小売売上高
- RICS住宅価格
ポンド円|おすすめの取引所3選
ここまで、ポンド円の今後の動きを予想してきました。
ポンド円を取引するなら下記のFX会社がおすすめです。
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それぞれ、詳しく解説します。
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そのため日々、最新の情報を知りながら取引ができる点は非常に魅力的です。
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外為どっとコムの評判・口コミ
外為どっとコム 公式サイト
BOE(Bank of England)は、イングランド銀行のことを指します。BOEはイギリスの中央銀行で、イギリスにおける物価の安定とイギリス政府による経済政策の支援を行っています。