生命保険加入後に保険証券を紛失した場合の対応や保険の解約・継続方法について解説

投稿日:2022/04/08 最終更新日:2023/03/17
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「保険証券」とは保険の契約完了後に、保険会社から契約者に交付される証明書です。保険証券は、契約の内容を具体的に記載している重要な書類です。下記で、保険証券の概要を踏まえたうえで、紛失したままではいけない重要な書類である理由を説明します。
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保険証券とは? 

保険証券
保険証券

「保険証券」とは保険の契約完了後に、保険会社から契約者に交付される証明書です。保険証券は、契約の内容を具体的に記載している重要な書類です。下記で、保険証券の概要を踏まえたうえで、紛失したままではいけない重要な書類である理由を説明します。

保険証券に記載されていること

保険証券は、契約者の契約した内容がまとめて記載されています。そのため、保険証券を見ることで、加入している保険内容の詳細を知ることが可能です。こちらでは、保険証券の記載事項を分かりやすくご紹介します。

・証券番号
契約者や契約内容ごとに個別で割り振られる番号です。保険金の受け取りや手続きを行う時に必要とされます。保険会社へ問い合わせるときも証券番号が求められるため、いつでも確認できるように管理しておく必要があります。

・保険契約者
保険会社と契約を交わした方の名前です。なお、契約者と被保険者は必ず同じ人物とは限りません。たとえば、契約者が配偶者や子どもを被保険者にしている場合などです。

・被保険者
契約した保険の補償対象となる方の名前です。自分自身に保険をかけた時は、契約者と被保険者の名前が同一で表記されます。

・受取人
保険金が支払われる時に保険金を受け取る人物の名前です。受取人は、契約者や被保険者以外の人物に決めることもできます。たとえば、契約者と被保険者が自分で、受取人を配偶者や子ども、親や兄弟などに決めることが可能です。受取人はあとからも変更できますが、慎重に考慮したうえで決定した方がよいでしょう。

・契約日
保険の契約を交わした日です。補償が開始された日とは異なります。

・責任開始日
加入した保険の補償が開始される日です。この日から、契約の条件を満たすと保険金が支払われます。責任開始日より以前に契約の条件を満たしても、補償の対象ではありません。

・補償期間の期限
加入した保険の補償が終了する日です。責任開始日からこの日までが補償の対象期間です。

保険の契約内容次第では、満期保険を受け取ることができる可能性もあるため契約内容をしっかりと確認するとよいでしょう。

・保険の種類や種目、内容
加入した保険の種類や保険商品の正式名称、保険金を受け取ることのできる条件が具体的に記載されています。

・保険料
毎月支払う保険料が書いています。半年払いや、年払いにしている際は、保険料の引き落とし日を忘れる可能性もあります。自分が交わした契約の支払い方法はどのような形なのか、よく見ておくことをおすすめします。

・解約払戻金
保険商品次第では、解約時に受け取ることができる解約払戻金の金額が記載されています。明記していないこともありますが、解約時期ごとに金額を一覧で書いています。

生命保険について、契約内容に関する基本事項は、自分の認識と誤解がないようにしっかりとチェックしてください。

保険証券が必要な場面はいつ? 

保険証券が必要になる場面は頻繁にはありません。しかし、以下の通り必要になる場面が少なからずあります。

・保険金を受け取る時
保険証券は死亡保険金や満期保険金といった保険金を受け取る時に必要です。証券番号などの契約内容の詳細が分からないと、手続きを進める時に円滑に進まない可能性があります。また、死亡保険金の受取人が補償内容を正確に知らないがために、死亡保険金の受け取りができなくなることもあります。

・保険の契約内容を変更する時
生活環境の変化が起きると、現在加入している保険は見合わなくなる時があります。契約内容を変更したい時は、保険会社と連絡を取って手続きが必要です。その際に、証券番号などの詳細が特定できる情報を提示することで、迅速に手続きを進めることが可能です。

・加入中の保険を解約する
基本的に加入中の保険を解約する時には、保険会社に保険証券を返送する必要があります。そのため、紛失してしまわないように保管し、破棄しないように注意が必要です。もちろん、万が一紛失した場合も後述していますのでご安心ください。

・個人情報の変更があった
住所変更といった個人情報の変更が生じた時は、証券番号が手元にあると手続きが円滑です。とくに、契約者や受取人の名義変更があった時は保険証券が再発行されるため、手続きが必要です。印鑑証明などの書類が必要になるため、保険会社に事前確認を行っておきましょう

何かしらの事情が生じたら、保険会社に連絡を取る必要がある場面もでてきます。その時、手元に保険証券があると手続きが容易に進みます。

保険証券を紛失したらどうなる?  

保険証券を紛失
保険証券を紛失

こちらでは、保険証券を紛失した場合にどうなるかをご説明します。

保険証券を紛失しても契約は有効                 

保険証券を紛失した場合でも契約は有効です。保険証券は、保険会社が契約者との間に契約があったことを証明するために交付した書類です。そのため、万が一紛失したとしても、契約が解消されてしまうことはありません。補償内容は無効にならず維持されるため、保険金を受け取ることが可能です。しかし、手続きに時間がかかってしまいます。

保険証券を紛失してしまっても解約可能か  

もし、解約時に保険証券を紛失した状態でも解約は可能です。しかし、解約をする時には、紛失した保険証券の代わりとなる書類をそろえる必要があります。保険会社ごとに解約に必要な書類は違いますが、本人確認を行う手順が必要であるところは同じです

たとえば、写真付きの本人確認書類をコピーして提出し、請求欄および紛失届け欄に署名。写真付きの本人確認書類をコピーして提出することが不可能な場合は、代わりに2種類の本人確認書類を提出しなければなりません

他にも、印鑑証明の提出が必要になることもあります。

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保険証券を再発行するには? 

保険証券を紛失したままにすると、必要な状況になった場合が大変手間がかかります。そのため、保険証券を紛失したら、すぐに保険会社へ問い合わせて保険証券の再発行を進めましょう。こちらでは、保険証券を再発行する手順を解説します。

保険証券を再発行する手順               

保険証券の再発行にはいくつかの手順があります。

1.証券番号の確認

保険会社に連絡をする前に証券番号の確認を行います。保険証券がないため、メモを取っていないと証券番号は分からないかもしれません。しかし、保険証券以外にも以下の方法で確認をとることが可能です。

・保険会社から送られてきた契約内容をお知らせする書類
・満期案内

これらの書類には証券番号が必ず書いているため、どこかに保管されていないか探してみるとよいでしょう。

2.保険会社へ連絡

保険証券を再発行してもらうために保険会社へ連絡します。連絡をとる場合は、必ず契約者本人が行ってください。この時、事前に準備していた証券番号があると手続きが円滑に進行します。

時間はかかりますが、証券番号なしでも手続きは可能です。

再発行の申し込みを行うために保険会社へ連絡を取ると、約1週間で再発行に必要な請求書類が届きます。保険会社によっては、再発行の手続き書類をサイトからダウンロードできることもあります。一度保険会社のサイトを確認してみましょう。

3.必要書類に記入し提出

郵送、またはダウンロードした必要書類を記入します。そして、再発行書類と一緒に本人確認書類が必要です。本人確認書類は、前述した紛失時の解約方法と同じで保険会社ごとに異なります。そのため、間違いがないように気を付けてください。分からないことは契約中の保険会社に問い合わせて確認をとってください。

必要書類を全てそろえ、記入し終えた後は郵送で提出します。

4.再発行した保険証券を受け取る

必要書類を提出すると保険会社が確認を行い、問題がなければ1~2週間程で保険証券を再発行します。

紛失していた保険証券が、再発行を待っている間に見つかることもあります。その場合、紛失していた保険証券は無効となるため破棄してください。破棄する時は、誰かに悪用されないために、細かく破るなどの処理を行って処分することをおすすめします。

契約者死亡の場合 

万が一契約者が死亡しても、保険証券の再発行は可能です。その場合、契約者本人が再発行を行う手順と同じ流れです。しかし、細かい部分が変わってくるため、こちらでは契約者が死亡した場合における再発行の手順を説明します。

1.証券番号の確認

保険会社に連絡を取る前に、証券番号を手元に用意しておきます。しかし、契約者が死亡している場合、保険証券が発見できないこともあります。その時は、保険会社から届く契約内容の知らせる書類を見つけましょう。

しかし、どこの保険会社と契約していたか分からないといった際は、クレジットカードの明細や預金通帳などから保険料が引き落としされていないか確認します。他にも、死亡した契約者が会社員ならば、給与天引きではないか会社に確認を取りましょう。

それでも契約会社が分からない際は、保険会社に1件ずつ連絡を入れないといけません。また、弁護士に相談する方法もあります。ただしその場合は、当然費用がかかります。

2.保険会社へ連絡

保険会社へ連絡を取る時には、保険金受取人が連絡をしてください。証券番号が分かっている場合、手続きにあまり時間はかかりませんが、分からない場合は時間がかかります。

保険会社ごとに連絡事項は異なりますが、例として以下の事柄を伝えます。

・死亡した契約者の氏名、生年月日
・死亡した日付
・原因
・入院手術の有無
・連絡をした方の氏名

3.必要書類に記入し提出

保険会社は連絡内容に基づいて契約の確認を行い、必要な書類を案内します。保険会社から渡される必要書類の他に、以下の書類提出が必要です。

・死亡診断書
・本人確認書類

必要書類を記入し終えた後に、まとめて提出します。

4.再発行した保険証券を受け取る

必要書類を提出すると保険会社が確認を行い、問題がなければ1~2週間程で保険証券が再発行されます。契約内容の条件を満たしている場合は、後日、保険会社から保険金を受け取ることが可能です。

保険証券紛失の対策は?  

保険証券が紛失すると契約者だけでなく、契約者が死亡した後に保険金の受取人も大変な手間が要求されます。こちらでは、保険証券を紛失しないための紛失対策を説明します。

保険証券のペーパーレス化    

保険証券のペーパーレス化
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近年、さまざまなものがデジタル化しており、保険証券もペーパーレス化が始まっています。各保険会社は、いままで紛失しやすかった保険証券の紛失対策としてペーパーレス化を進行中です。こちらでは、保険証券をペーパーレス化すると、どのようなメリットがあるかを説明します。

・管理の手間がなくなる
保険証券の保管方法に悩む必要もなく、保管場所に困ることもありません。保険証券が汚れる心配も折り曲がる心配もないため、管理の手間がなくなります。また、現物がないため、紛失した場合の再発行を行う手間がなくなります。

・契約内容の確認が容易になる
ペーパーレス化すると、契約内容を確認したい時に手軽に確認することが可能です。そのため、いつでもどこでも確認ができ、気軽に保険内容の確認をできます。

・保険料の割引を受けられる場合がある
保険会社次第では、保険料が割引される場合があります。

ペーパーレス化した保険証券は、保険会社の契約者専用ページから確認することが可能です。パソコンやスマートフォンからいつでもどこでも確認が取れるため、高い利便性を持っています。

まとめ

保険証券は、契約内容をまとめた重要な書類です。保険会社に連絡をとる時に必要となる書類であるため、紛失しないように大事に保管する必要があります。紛失した場合は、契約内容は継続されますが、すみやかに保険会社に再発行を申し出てください。保険証券の再発行は後回しにせず、紛失に気付いた時点で再発行の手続きを進めましょう。また、紛失対策として、保険証券のペーパーレス化が進んでいます。保険証券のペーパーレス化に対応しているか保険会社に確認をしてみるといいで

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