初心者におすすめの少額投資!ミニ株や積立投資について徹底解説!

投稿日:2022/03/10 最終更新日:2023/03/14
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将来に必要なお金を用意するために、今のうちから資産運用を始めようという方も多いのではないでしょうか。 ところが、資産運用は今ある資産を使って投資するため「貯金がないと始められない」と思っている方も少なくありません。 実は、資産運用のなかには最低数百円から始められるものもあります。 そこで今回は、初心者の方におすすめの少額投資について詳しくご紹介します。
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実は株式投資は数百円からでもできる?

株式投資は、「投資資金がたくさん必要」というイメージをお持ちの方も少なくありません。株式投資といってもさまざまな種類があり、少額から始められる株式投資もあります。
少額から株式投資を行おうとしている男性の図少額から株式投資を行おうとしている男性の図

少額投資という選択肢

「投資に興味はあるけど損失が怖い」「貯金はあまりないけど資産運用を始めたい」などとお考えの方には少額投資がおすすめです。

一般的な株式投資の場合、「1単元=100株」という単位で売買するため、株価が1,000円だった場合、[1,000円×100株=10万円]というまとまった資金が必要です。ところが、株式投資のなかには最低数百円から投資できる少額投資もあります。

少額投資が可能な株式投資には、「単元未満株」「株式ミニ投資」「株式累積投資」があり、それぞれの概要や特徴については後ほど詳しくご紹介します。手軽に始めやすい少額投資は、手軽さだけではなく投資の勉強もできるという魅力もあります。

しかし、投資額自体が少額であることから「通常の株式投資のように儲かるの?」と疑問視する声もあります。そこでここからは、少額投資が儲かるのか、投資の勉強になるとはどういうことなのかについて見ていきましょう。

少額投資って儲かるの?

少ない資金で始められる少額投資は、通常の株式投資と比べて投資額が少ないため、すぐに大きな利益が出ることはありません。しかし、長期的に運用すれば、コツコツと利益を増やすことができます。

例えば、1株1,000円で購入した株を1株のみ保有していた場合と、100株保有していた場合を比べてみましょう。株価が1,200円に上昇すると、100株購入していた場合は2万円の利益が得られますが、1株のみ保有していた場合の利益は200円です。このように、短期的に見ると大きなリターンは期待できません。

ところが、少額投資で毎月1,000円ずつコツコツと積み立てていけば、1年で12,000円、5年で60,000円、10年で120,000円と利益を増やすことができます。

これらの運用益をさらに株式投資の資金とすることで、保有する株数が増え、株価上昇によって得られる利益も多くなります。

このように、目先の利益を求めるのではなく、超長期的な利益を求めることが少額投資の考え方です。

投資の勉強になる

少額投資は、初心者の方が投資の仕組みを勉強するための実践練習としても役立ちます。株式投資では、経済や社会情勢などのニュースをチェックしながら、株価の動向を予測しなければなりません。少額投資をすることで、投資に関する知識を身に付けられるため、さらにレベルアップした株式投資を始めやすくなります。

万が一、株価が下落した場合でも損失を少額に抑えられるため、初心者の方でも安心です。このように、手軽に始められる少額投資だからこそ、投資の経験を少しずつ積むことができます。

少額投資のメリット

最低数百円から始められる少額投資には、以下のメリットがあります。

 ・万が一損失が出ても少額で済む
 ・少ない資金で分散投資できる
 ・利益が非課税になる場合がある 

ここからは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。

損失が少ない

一つ目のメリットは、損失リスクを最小限に抑えられる点です。

前述の通り、少額投資は最低数百円から投資できます。投資額が少なければ、その分得られるリターンは少ないものの、値下がりが発生した場合の損失額も少なくなります。投資にリスクはつきものですが、少額投資であれば大きな損失を被るリスクがないため、初心者の方でも挑戦しやすくなっています。

「投資に興味はあるけど大きな損失をするのが怖い」と考えている方にも、大きなメリットといえるでしょう。

少ない資金で分散投資

二つ目のメリットは分散投資がしやすい点です。

分散投資とは、複数の金融商品に分けて投資する投資方法です。少額投資は、ひとつの投資にかける金額が少なくなる分、色々な金融商品を購入しやすくなります。複数の金融商品に分散投資することで、損失リスクを軽減できます。

例えば、一つの銘柄に全額投資した場合、その銘柄が大暴落すれば損失が発生します。複数の銘柄に分散投資しておくと、一つの銘柄が大暴落しても、他の銘柄の利益によって損失額を相殺できたり、トータルで見れば利益が増えたりする場合もあります。

このように、少額投資できる銘柄を複数購入できるため、分散投資によってリスクの軽減効果が期待できます。

利益が非課税になる場合がある

三つ目のメリットは、投資によって得られた利益が年間20万円以内であれば非課税の対象となる点です。

通常、投資で得た利益は「配当所得」として、利益を受け取る際に20.315%の税金が課せられます。一方、投資以外の副業をしておらず、運用益が年間20万円未満の場合は非課税になります。前述の通り、少額投資は投資額が小さい分、1年間で得られる利益も多くはありません。

そのため、利益が年間20万円未満になるケースが多く、非課税の対象になりやすいといったメリットがあります。運用益が非課税になれば、利益が目減りしてしまうことなく全額を受け取ることが可能です。

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ミニ株、単元未満株について紹介

ここからは、少額投資の一種となる「ミニ株」と「単元未満株」について詳しくご紹介します。

1株からでも買える

ミニ株とは、株式会社が発行している株式を、証券会社を通じて単元株の10分の1で購入する株式投資です。「株式ミニ投資」とも呼ばれています。通常、株式投資で購入できる株式は「1単元=100株」単位でしか購入できません。

しかし、証券会社によっては単元株や単元未満株の売買も行っており、1株や10株といった少ない単位から購入できます。ただし、購入可能な最低株数や最低購入額は各証券会社で定められており、それを下回っての購入はできません。

なお、ミニ株の株式の名義は、購入者ではなく証券会社です。そのため、配当金を直接受け取ることはできず、証券会社が配分した金額を受け取る形となります。

また、通常の株式投資は株主への議決権が与えられ、お買い物券などの株主優待が受けられますが、ミニ株の名義は証券会社となるため、投資家への議決権は与えられず、株主優待を受けられないことがほとんどです。

このように、ミニ株は少額投資ならではのメリットを享受できる一方で、配当金を直接受け取れない、株主優待制度が受けられない場合があるといったデメリットがあります。

ミニ株と単元未満株の違い

ミニ株とよく混同されやすい株式に「単元未満株」があります。ミニ株とは、証券会社を通じて単元株の10分の1で購入する株式投資です。

一方、単元未満株は1株から購入する株式投資です。ミニ株は、証券会社からの分配金を受け取れますが、多くのケースで株主優待が受けられません。単元未満株の場合は、基本的に配当金も株主優待制度も受けられます。ただし、銘柄によっては最低売買単位である1単元以上の株を保有していないと、株主優待制度が受けられないと定めている場合もあります。

なお、議決権についてはどちらも与えられません。

このように、ミニ株と単元未満株には、購入できる株単位や株主優待制度の有無に大きな違いがあります。ただし、両者には厳密な定義がないため、単元未満株も株式ミニ投資の一種として扱われることもあります。

ミニ株と単元未満株の注意点

ミニ株も単元未満株も少ない資金で投資できるため、まとまった資産がない方や、株式投資が初めての方でも始めやすいという特徴があります。ただし、以下のような注意点があることも把握しておかなければなりません。

 ・対象銘柄が限られている
 ・売買のタイミングを自由に決められない 
 ・手数料が高い

単元未満株とミニ株は、証券会社独自のサービスのため、限られた銘柄しか購入できません。

例えば、大手証券会社であるSBI証券では、ミニ株の対象銘柄は約3,500銘柄です。銘柄数が限られているため、こだわりの銘柄がある場合は、投資対象となっているか確認しておく必要があります。

また、ほとんどの証券会社において、ミニ株は1日1〜2回、単元未満株は1日1〜3回しか取引できません。注文方法も「成行注文」に限られているため、想定よりも高値で買ってしまうことがあります。

成行注文とは、即時に注文が成立する注文方法のことで、「今すぐ注文したい」という場合に有効な注文方法です。ミニ株や単元未満株は1日の成行注文回数が限られているため、売買のタイミングが自由に決めにくいといった注意点があります。

さらに、ミニ株や単元未満株は、通常の株式投資よりも手数料が高い傾向があります。通常の株式投資の場合、定額制の手数料が採用されていますが、ミニ株や単元未満株は手数料が割高になるケースが多いため、証券会社の手数料を確認しておくことが重要です。

このように、ミニ株や単元未満株は少額から投資できる仕組みですが、100株単位の通常の株取引とは異なる点が多数あるため注意しましょう。

積立投資について紹介

少額投資には、ミニ株や単元未満株以外にも「積立投資」という方法があります。積立投資とは、毎月一定の金額で金融商品を購入して運用する投資信託の一種です。値動きを気にせず投資できるため、値動きを読めない初心者の方でも挑戦しやすい投資方法といえます。

積立投資に関するイメージ図積立投資に関するイメージ図
ここからは、積立投資の特徴やメリットを詳しく解説します。

勝手に運用してくれる

投資信託とは、投資のプロに運用を委託する資産運用方法です。毎月の一定額を投資することで、プロが金融商品を運用してくれます。一人で株式投資を始める場合は、投資の知識を一から勉強しなければならず、運用にも時間と労力を要します。その点、投資信託である積立投資はプロが運用してくれるため、投資に費やす時間や労力を削減できます。

続けるほど資産が早く育ちやすい

積立投資は、長く続けるほど複利効果が大きくなるという特徴があります。「複利」とは、投資で得た利益を元本に組み込んでいくことで、投資で得た利益からさらに利益を生み出す仕組みです。少額から積立投資を始めて、得られた運用益をさらなる投資に充てることで、複利効果によって利益を着実に増やすことができます。

場合によってはポイントも付く

積立投資の資金をクレジットカードで支払えば、カード会社でポイントが付く場合があります。現在、多くのクレジットカード会社では、利用金額に応じてポイントを付与するサービスを提供しています。ポイントが付与されるクレジットカードをお持ちの場合は、積立資金をクレジットカード払いにすることで、効率的にポイントを貯めることが可能です。

【関連記事】
 初心者が投資を始めやすい資産運用「つみたてNISA」とは? 

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買い物で貯めたポイントでも投資ができるポイント投資

買い物で貯めたポイントを投資の資金に回すこともできます。その投資方法が「ポイント投資」です。最後に、ポイント投資の特徴を見ていきましょう。

ポイント投資とポイント運用

ポイント投資とは、投資資金を現金ではなくポイントで支払う投資サービスのことです。

普段の買い物で貯めたポイントや金融商品の売買で貯めたポイントを投資資金に回せるため、貯金を使わずに投資できるケースがあります。

また、ポイント投資と似たサービスとして「ポイント運用」があります。ポイント運用はや株主優待、ポイントのまま投資できるサービスのことで、株価や指数に連動してポイントが増減します。ポイント投資とは異なり、実際に金融商品を購入する訳ではないため、配当金制度を受けることはできません。

このように、ポイント投資やポイント運用など、日常的に貯めたポイントを使って投資できるサービスもあります。少額投資でも貯金を使いたくないという場合には、これらのサービスを活用して投資を始めてみるのも一つの方法です。

ポイント投資とポイント運用における資金フロー
ポイント投資とポイント運用における資金フロー

まとめ

投資にはさまざまな種類がありますが、投資初心者で少額から投資に挑戦したい方には「ミニ株」「単元未満株」「積立投資」がおすすめです。これらは少額から投資できるため、万が一値下がりしても、損失を少なく抑えられます。投資の勉強を積みながら、自分で運用したいという方は、「ミニ株」「単元未満株」への投資がおすすめです。

また、投資の勉強をする時間がない、金融商品を自分で選べないという方は、プロに任せられる「積立投資」を選ぶとよいでしょう。自分に合った少額投資で、将来に向けた資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。

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