株式を学ぶ (基礎編)

ドルコスト平均法とは?本当に意味ある?始め方やメリット・デメリットについてわかりやすく解説

最終更新:2022/06/14 18:31

ドルコスト平均法とは、期間と購入額をあらかじめ決めておくことで、投資初心者でも少額から資産形成がしやすくなる運用方法です。ドルコスト平均法は時間を長く見積もることで、購入する株の価格変動リスクを抑えられるのが特徴です。 また、ドルコスト平均法はすぐに効果が発揮されるわけではありませんが、長期間続けていくことで有用な方法になります。始める方はまず期間と毎月(または毎週)の購入額を家計と相談しながら決めましょう。時間がない人は「投資信託」も選択肢に入れましょう。 ただし、どんな金融商品だとしてもドルコスト平均法の「定期的・一定額購入」という原則は変わりません。このルールにできる限り従わないと、何年経っても上手く資産形成できないため、注意しましょう。

ドルコスト平均法とは?

ドルコスト平均法とは「定期的に自分が決めた一定額を投資に回す」積立投資での運用方法です。ポイントは「毎週や毎月と一定の期間を決めること」と「その期間で自分が投資に回す額を決めて、運用すること」です。

図表1はドルコスト平均法のイメージです。ドルコスト平均法では、「定期的・一定額購入」のルールに従うので、株式などの価格の変化で購入数が変わります。例えば、価格が低い時は1株当たりの値段が割安のため、多く購入できます。一方、価格が高い時はあまり多くの数は買えません。このルールに従って、ドルコスト平均法は長期間運用していきます。
「毎月1万円を投資に充てる」と考えたとしましょう。

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ドルコスト平均法のメリットとデメリット

ドルコスト平均法にはメリットとデメリットがあります。

メリットは以下です。

・投資初心者から始められる
・少額からでもできる

まず、ドルコスト平均法はあらかじめ期間と購入額が決まっています。そのため、投資をする際に機械的に運用することができます。どんなに株の価格が割安でも、決まった額まで購入するので、細かい相場の動向や価格変化を考慮する必要はありません。

また、ドルコスト平均法は、少額からでも始めることができます。投資と聞くと、ある程度の資金を調達してから始めるイメージがありますが、ドルコスト平均法はそうではありません。自分の家計の所得に応じて、自分で決めた金額から始めることができます。このように、少額からでも積立投資ができるのがドルコスト平均法の魅力です。

一方で、デメリットは以下です。

・すぐに効果が表れない
・株式購入時の手数料が高くなる

まず、ドルコスト平均法は長期積立で効果を発揮する資産運用の方法です。そのため、短期間だけドルコスト平均法で運用しても、効果は薄いです。「一定期間・一定額購入」を遵守して、何年も続けていくことで初めて効果を発揮します。また、一括で株式を買う場合に比べて、手数料が高くなることもあります。株式には、購入するたびに手数料が発生する商品があります。例えば、手数料が発生する株式を1回で一括購入する場合に比べて、ドルコスト平均法に従って定期的に定額購入するほうが株式を購入する回数が増えるため、手数料がかさばります。全ての株式といった金融商品に手数料がついているわけではありませんが、購入の際には注意が必要です。

ドルコスト平均法の始め方

ここではドルコスト平均法の仕組みは理解できたが、「何から始めればいいか分からない!」という方に向けて具体的な実践方法をお伝えします。    

何から始めればいい?

ドルコスト平均法の始め方はとてもシンプルです。

①期間と購入する金額を決める→②金融商品を選んで、①のルールに従って運用していく

これがドルコスト平均法の実践の仕方です。まずは期間(毎週買うのか・毎月買うのか)と金額(どのくらい買うのか)を決めましょう。大事なのは、決めた期間と金額にできる限り従うことです。この点を疎かにすると、長期的に積み立ててもドルコスト平均法のメリットを得られないので注意してください。

実際に投資する上でのリスクと注意点

以下は、実際のドルコスト平均法で運用する際のリスクや注意点について説明します。

すぐに効果が出るものではない

ドルコスト平均法は短期的に莫大なリターンが得られる方法ではありません。コツコツ投資していくことで、有効な資産形成をすることができます。ドルコスト平均法で運用する際には焦らず、気長に待つメンタルも重要になります。

相場に左右されないように

自分が買った株式の動向をどうしても意識してしまうかもしれません。株価が大幅に下がっていると、「このまま買い続けても大丈夫かな?」「もう買うのやめようかな」と思うかもしれません。確かに、ドルコスト平均法で運用するなら「いつまで買い続けるか」という視点を持つことは大切です(このような投資の辞め時を考えるのを「出口戦略」と言います)。

しかし、短期的な株価の上下ばかり気にしてはいけません。ドルコスト平均法は長い目で資産形成する方法です。期間や購入額をあらかじめ決めているので、それに従って運用するようにしましょう。

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ドルコスト平均法のシミュレーションについて

ここまで、ドルコスト平均法の説明や実践方法について解説していきました。では、実際に具体例を見ながらドルコスト平均法の効果を見てみましょう。         

ドルコスト平均法は本当に意味ある?

ドルコスト平均法はなぜ効果があるのか?それは価格変動のリスクを抑えられるからです。「定期的・一定額購入」を遵守して、長期間購入し続けていると価格を標準化することができます。価格を標準化することで、変動リスクを目減りさせることができます。

例えば、一括で株式を購入してしまうと、その後価格が下落した場合価格変動のリスクをまともに受けてしまいます。

一方、ドルコスト平均法では、時間を長く見積もることでそのようなリスクに強い資産運用をすることができます。

実際のシミュレーションで効果を実感 

ここでは、具体的なドルコスト平均法のシミュレーションをしたいと思います。分かりやすい例として、「りんごを毎月1,000円で買えるだけ買う」場合を考えます。4ヶ月の間でりんごが図表2のように価格が変動したとします(りんごの平均価格は100円とする)。

まず、1ヶ月目はりんごが平均価格の100円なので10個買えます。

次に、2ヶ月目は150円に値上がりしたので買える数は6.6個に減少しました。3ヶ月目と4ヶ月目は80円、50円と割安だったため12.5個、20個と多く買えました。

結果、4ヶ月間で49.1個買うことができ、りんごの平均取得価格は4,000÷49.1=81.74円になります。このように、ドルコスト平均法では購入する期間を分散させることで、価格変化のリスクを抑え、もとの平均価格よりも割安で買える傾向にあります。

今回のりんごの例では、4ヶ月間しか期間を設定していませんが、これを何年も続けることでより多くドルコスト平均法の恩恵を受けられます。

投資信託におけるドルコスト平均法     

ここでは、ドルコスト平均法でも「投資信託」という金融商品について解説します。               

ドルコスト平均法を使った投資信託での運用方法

ドルコスト平均法の実践方法については理解できたと思いますが、投資初心者の方だと「どこの株式を選べばいいか分からない」「自分で資産運用する時間がない」という人もいるかもしれません。そのような方に、おすすめなのが「投資信託」という金融商品です。
投資信託とは、プロの証券会社や投資家にお金を払って代わりに資産運用してもらう方法です。投資信託であれば、自分でどの株式を選べばいいか時間をかけず、代わりに運用してもらえます。

どんな運用方法でも「定期的・一定額購入」を忘れずに

ただし「投資信託」も株式購入と同じく1つの金融商品です。どんな運用方法であれ、ドルコスト平均法の「定期的・一定額購入」の原則は変わりません。

まとめ

今回は、ドルコスト平均法について解説しました。ドルコスト平均法は専門的な知識や大きな初期費用も必要ないため、初めての方からでも少額で行うことができます。「価格変動のコストが抑えられる」のメリットを享受できるよう、「定期的・一定額購入」の原則を忘れないようにしましょう。また、ドルコスト平均法は長期間運用することで真価を発揮します。ドルコスト平均法の効果は時間が経つほど、効果が大きくなっていきます。焦らず、落ち着いた気持ちで取り組んでいきましょう。

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