ロボならぬボロ株とは

投稿日:2016/11/04 最終更新日:2023/03/08
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株式の中には、ボロ株や低位株と呼ばれる、株価の水準が低い株があります。明確な定義はありませんが、ボロ株(超低位株)は1株100円以下、低位株は1株300円以下が目安です。株価が低水準となっているにはそれなりの理由があり、悪材料を抱えているのが一般的といわれます。ボロ株は少額から購入可能ですが、一般水準の価格の株と比較すると独特の性質があるため、投機的な性格の取引となります。
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投機的だが利幅も大きいボロ株・低位株

1株わずか数円〜数百円という、ボロ株や低位株と呼ばれる株価水準が著しく低い銘柄の多くは、業績不振や不祥事といったそれなりのリスクを抱えています。しかし、株価が大幅に安いため少額の資金でも投資でき、一般水準の株に同額の資金を投入する場合よりも多くの株数を購入できます。そのため、値動きが少額でも株数によって大きく利益を取れる点がメリットです。

10万円の資金があり、1,000円の株を100株購入した場合、株価が5円値上がりしても500円の利益です。しかし、10円の株を10,000株購入し、5円の値上がりで株価が15円となった場合には5万円の利益となります(いずれも税引き前)。このように運よく値上がりする局面に当たれば、少額投資で大きな利益が得られる点がボロ株や低位株投資の魅力です。投機的ではありますが、一般水準の株では難しい数倍の値上がりも、ボロ株や低位株では現実に起きています。ボロ株や低位株は新興市場だけでなく、東証1部にも数多くの銘柄が存在します。

ボロ株・低位株投資のリスク

ボロ株や低位株のリスクは、大量数保有することによって少額の値下がりでも損失は大きなものとなるということが挙げられますが、最も大きなリスクは企業の倒産です。?

ボロ株や低位株には、倒産寸前となっている銘柄も多数あります。特に100円以下のボロ株は監理ポストや整理ポスト入りし、そのために株価が低水準化していることもあります。これらの銘柄も通常の株式と同様に取引できますが、上場に問題があると判断されている監理ポストの株は、上場廃止となる整理ポストへと移行される確率は高いです。また、整理ポストはポスト入り1か月後には上場廃止が決定していますので、時間とともに株価は1円へ向かいます。そのため、ボロ株を購入したものの、値上がりどころか買い手がつかないまま上場廃止となってしまう可能性も考えておかなければなりません。基本的にデイトレ向きの取引です。?

倒産リスクを除外するには、ポスト入り銘柄を避け、おおむねPBR1倍以下、営業キャッシュフロー黒字、自己資本比率30%以上程度は最低条件として銘柄スクリーニングを行った方がよいでしょう。

ボロ株・低位株に投資する際の注意点

ボロ株や低位株に投資する場合には、なぜその株が低水準となってしまったかに着目する必要があります。各種財務データの状態がさほど悪くないにもかかわらず、業績の悪化により低位株となっている場合には、業績の回復やテーマ株に該当した場合などに株価上昇の可能性が残されています。リスクはありますが投資の対象としてもよいでしょう。営業キャッシュフローや経常利益の赤字が続いているような明らかに倒産に向かっているような銘柄には、手を出さない方が無難です。また、ボロ株の場合は、特に取引タイミングをしっかりと見極めなければなりません。短期的な上げとなることも多いため、反転の兆候があらわれたら欲を出さずに決済します。?

注意を必要とするのは、材料が存在していないにも関わらず、急激な上昇と下落を繰り返している銘柄です。仕手筋による意図的な釣り上げと空売りが行われている可能性があります。仮に高値で掴んでしまった場合には損切りか長期間の保有を余儀なくされてしまいますので、エントリーはあまり薦められません。

ボロ株や低位株は、特有のリスクも存在しますが、少額投資で高利益を得られることで投資家から人気があります。短期決戦だけでなく、複数のボロ株に分散投資しながら高騰のタイミングを待つのも、リスクを下げるひとつの手段です。

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