新興市場東証マザーズ市場の特徴

投稿日:2016/11/01 最終更新日:2023/03/08
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ベンチャー企業などが中心となる新興市場のマザーズやJASDAQは、成長過程にある企業が多いため、値動きが大きくなりやすいという特徴があります。しかし、同じ新興市場ではあるものの、マザーズやJASDAQでは企業構成やその性質により株価の動き方には差があるため、それぞれに適した投資戦略が必要です。株価が乱高下しやすいマザーズ市場の特性をみていきましょう。
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新興市場東証マザーズの特徴

マザーズは10年以内に東証1部2部への転換を目的とした銘柄の市場という位置づけのため、より将来性を重視した企業が集まっています。

マザーズ229社(2016年11月1日現在)の内訳は、情報通信業とサービス業で7割近くを占めています。しかし、時価総額に換算すると医薬品やバイオ関連業種が上位となり、これらの銘柄がマザーズ指数を動かしています。テーマ株として注目を集めやすい中小銘柄が数多くあるというのも特徴的です。

JASDAQも同じ新興市場という区分ではありますが、マザーズのように、東証1部2部への転換を必ずしも目標とはしていません。JASDAQ自体は店頭市場としての歴史も長く、ベンチャー以外の企業も多数上場しているという点でマザーズとは性格が異なっています。

また、マザーズの市場規模は、時価総額3兆5,000億前後とJASDAQの7兆6,000円億前後の半分程度であるため、ボラティリティが高く、独自の値動きをみせることがあります。

マザーズの値動きが大きな理由

新興市場は東証1部2部と比較すると、一般に値動きが大きいです。さらにマザーズはJASDAQよりも値動きが激しいといわれますが、その理由には、株式上場時の審査基準の差による企業の性質の違いも関係すると考えられています。

JASDAQは事業実績のある企業のスタンダードと特色があり今後の成長性が高く期待される企業のグロースの2部制となっていますが、どちらも上場審査にあたり直前期末に赤字であってはいけないという条件があります。

一方、同じ新興市場であるマザーズは、成長性を持つ理由が明確であれば、赤字の状態でも一定の条件を満たせば上場が可能です。

このような市場の背景があるため、業績が安定していない企業もマザーズにはあり、決算などの結果によって株価が乱高下しやすいのです。そして、将来的成長する見通しが立つなどのよい材料があらわれると、特に上昇幅は大きくなります。そのため、マザーズにはハイリターンを狙う投資家も多く集まっています。

マザーズは今後どのように動く?

マザーズは2016年に入り、日経平均と連動する動きでしたが、2月に一旦年初最安値まで下落した後、反転して5月まで上昇を続けました。この上昇の要因は、原油上昇による世界経済の不安払拭感から円が買われ、特に成長が期待される銘柄の多いマザーズに個人投資家の資金が流れやすくなったためと分析されています。

しかし、そのピークは5月2週までで、5月3週に起きたジグソー(3914)の急落に連動してブランジスタ(6176)そーせい(4565)をはじめ、新興市場株が大きく売られました。7月には、マザーズ先物が導入され、流動性が上がるといわれてきましたが、以降大きな材料に乏しい状態です。

しかし、10月に入り、緩やかではありますが回復傾向となっています。

ただし、日経平均が回復してきていることで、投資家の取引が主要市場へと向かうため、大きな動きには後押し材料が必要でしょう。今後マザーズ構成率トップであるそーせいの東証1部への転換が予想されていますが、それをきっかけとした値動きを予測する声も聞かれます。

値動きが大きくハイリスクといわれるマザーズ銘柄ですが、成長株の発掘や、短期取引で高利益を取りやすいといった、他市場銘柄にはない魅力があります。注目される内需関連のテーマ株なども豊富ですので、注目していくべき市場でしょう。

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