順張りはトレンドに沿った投資
順張りとは、相場の動き(トレンド)に合わせて売買を行う投資手法です。株価が上昇している局面で買い、さらに上昇した時点で売り、利益を確定させます。相場と逆方向への取引を行う逆張りとは反対の投資方法です。順張りは相場の方向に合わせて売買するため、デイトレなど比較的短期的な投資に向いています。海外投資家や機関投資家の多くは、順張りによる取引です。
投資の判断基準としては、企業業績などの材料を参考にする方法や、年初来高値などを超えた場合、など株価を基準とするものなどさまざまなものがあります。順張りで大きな利益を出すには、株価が上がる要素のある企業のスクリーニングと合わせて、いかに早く株価上昇の初動をつかむかということがポイントです。しかし、上昇局面の場合、初動に乗り遅れたとしても一旦反発する押し目は訪れますので、そのタイミングを逃さずエントリーします。タイミングが遅れるほど利幅は少なくなりますが、利益を取りやすい方法です。
順張りのエントリーポイントを見分けるには
順張りでエントリーする場合、ポイントは、ブレイクアウトと押し目買い(売り)です。上昇局面において、一旦上がりにくくなる抵抗線のようなものがありますが、これを超えると大きな値動きが起こりやすくなります。この流れに乗ることが順張りの基本です。ただしブレイクアウトが天井となる可能性はありますので、直近のチャートの形には注意しておく必要があります。
一方、押し目買いでは上昇局面で一瞬戻したタイミングを狙い、買いを入れます。ブレイクアウトでの買いと比較するとリスクは小さくなりますが、トレンド転換との識別が重要です。ひとつの基準として、株価が移動平均線の上であり、かつ移動平均線自体が上向きであれば買う、という判断方法があります。絶対ではありませんが、高い確率で上昇トレンドを判断できます。
逆に株価が下落局面の場合、信用売りで下落の流れに乗るのも順張りです。この場合もエントリーポイントには、移動平均線などのテクニカル分析が参考となります。
トレンドが形成されるしくみと順張り
トレンドとは株価などが継続的に一定方向に動く流れのことです。トレンドには、上昇トレンド、下降トレンド、横ばいの3つがあります。株価は売買により上がり下がりを繰り返しますが、短期の売買筋の動きや、為替状況、企業の業績などの影響によってトレンドが形成されます。一般に、一定の値幅で横ばいを繰り返すボックス相場の後は大きく動きやすくなり、上昇または下降トレンド形成の可能性が高くなります。
順張りはこのトレンドに沿って行う投資手法のため、トレンドが今どの状態であるかの判断が重要です。投資スタイルによってもトレンドのとらえ方は異なりますが、順張りでの取引の場合は5日移動線や25日移動線とチャートをもとに判断されることが多いです。順張りでは相場のトレンドに合わせてこまめに利益を確定していくことになりますので、比較的短期に取引を繰り返すことになります。順張りで取引を行う場合、急激に上昇する銘柄よりも、比較的じわじわと上がっている銘柄の方が、利益を取れる確率が高いでしょう。
順張りでの投資は、すでにあらわれているトレンドに乗るものですので、初心者でも短期間に利益がでやすいというメリットがあります。しかし、いつまでもそのトレンドが続くものと考えず、チャートなどからトレンド転換を見分けることが必要です。
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