JALカードとANAカードの違いを解説!マイルの貯まりやすさも徹底比較
「JALカードとANAカードはどっちがお得なのか」という疑問を解決すべく、この記事ではJALカードとANAカードの違いを解説していきます。マイルの貯まりやすさや年会費、審査など、様々な基準で比較しているのでぜひ参考にしてください。
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JALカードとANAカードの基本的な特徴の違い
JALカードとANAカードでは、どちらがお得に使えるのでしょうか。ここでは、JALカードとANAカードの基本的な特徴の違いを以下3つの観点で解説していきます。
- 提携している航空会社
- 年会費
- 審査・発行スピード
それでは、3つの違いを順に見ていきましょう。
提携している航空会社はANAの方が多い
JALカードとANAカードでは、ANAの方が多くの航空会社と提携しているため、マイルが貯まりやすいです。ほとんどの航空会社は「アライアンス」という、航空会社間の連合組織に属しています。
▼以下3つが代表的なアライアンスです。
- ワンワールド(JAL)
- スターアライアンス(ANA)
- スカイチーム
JALはワンワールド、そして、ANAはスターアライアンスに所属しています。加盟している航空会社が14社のワンワールドに対し、スターアライアンスは26社と世界最大規模のアライアンスです。
提携している航空会社の利用でもANAマイルが貯まるため、加盟社数が多いANAの方が効率よくマイルを貯められます。
年会費はJALカードが安め
年会費でJALカードとANAカードを比べると、概ねJALカードの年会費の方が安いことがわかります。
以下ではJALカードとANAカードの年会費を比較してるので、見てみましょう。
全体的にANAカードの方が、年会費が高い傾向にあることが分かりますね。
一般カードはどちらも初年度無料で、2年目以降も2,200円(税込)と同じです。ただ、プラチナクラスやアメックスになると年会費の差は顕著に現れます。
審査・発行スピードはANAカードが早い
審査・発行スピードはANAカードの方が早いです。申し込みをしてから手元にカードが届くまで、ANAカードは7〜10日ほど要しますが、JALカードは3〜4週間かかります。
また、審査難易度に関しては、JALカードもANAカードも難易度高めと言えます。航空系会社が発行するカードは難易度が高い傾向にあるため、どちらも同等に審査通過に厳しいカードです。
カードランクが高くなれば審査難易度が上がるため、不安な方は一般カードから申し込んでみてください!
JALカードとANAカードのマイルの貯まりやすさ
JALカードとANAカードではどちらの方がマイルが貯まりやすいのか、以下にまとめていきます。
- フライトマイルはほぼ同じ
- ボーナスマイルはANAカードがより優れている
- ショッピングマイルはJALカードの方がお得
尚、ANAカードに関してはマイルとは別でポイントも貯められる仕組みになっているため、マイルだけでなくポイントも利用できます。
ANAカードで貯めたポイントをマイルとして使いたい場合には、移行する手間と手数料が発生することを覚えておいてください。
フライトマイルはほぼ同じ
フライトマイルでは、JALカードもANAカードも違いはありません。フライトマイルとは、飛行機に搭乗することで貯められるマイルです。
受け取れるフライトマイルは、以下の計算式によって決まります。
-
フライトマイル=区間マイル×マイル積算率
国際航空運送協会(IATA)の水準を採用しているため、JALカードもANAカードも「区間マイル」は全く同じです。「マイル積算率」は航空会社によって様々ですが、JALとANAでは同じ値です。
区間マイルとマイル積算率が同じであるため、JALカードとANAカードで手に入るフライトマイルに違いはありません。
ただ、JALカードで年会費2,200円の「ツアープレミアム」に加入すれば、区間マイルがアップし、ANAカードより多くのフライトマイルを獲得できます!
ボーナスマイルはANAカードがより優れている
全体的に比べればANAカードの方がより多くのボーナスマイルをもらえます。
- 入会搭乗ボーナス
- 毎年更新ボーナス
- 搭乗ボーナス
上記の3種類のボーナスマイルにおいて、具体的にANAカードの方がどうお得なのかを確認していきましょう。
入会搭乗ボーナス
入会搭乗ボーナスは、ゴールドクラスではJAL、プラチナクラスではANAがお得です。
ゴールドクラスでは、ANAでもらえる入会搭乗ボーナスはJALの半分以下です。一方、プラチナクラスでは、JALで手に入るマイルはANAの半分となります。
そのため、入会搭乗ボーナスはどのランクのカードを発行するか次第で、JALカードとANAカードのどちらが優れているかが分かれます。
毎年更新ボーナス
毎年更新ボーナスは、ANAが圧倒的にお得。なぜなら、JALの場合は飛行機に搭乗しなければボーナスマイルを受け取れませんが、ANAの場合はカードを更新するだけでもらえるからです。
さらにプラチナクラスの場合、ANAカードはJALカードの5倍ものボーナスマイルを得られます。
飛行機に乗らずとも更新ボーナスでマイルが貯まるのは、ANAカードの優れた特典ですね!
搭乗ボーナス
搭乗ボーナスでは、ANAカードがわずかに優れています。搭乗ボーナスとは、飛行機に乗るたびにフライトマイルの数%もらえるマイルのことです。
上記の通り、プラチナクラスではANAカードがJALカードの2倍の搭乗ボーナスを受け取れます。
ショッピングマイルはJALカードの方がお得
ショッピングマイルは、JALカードがANAカードよりもお得に貯められます。ショッピングマイルは、飛行機を利用することなく、日頃の買い物で貯められるマイルのことです。
どちらのカードもショッピングマイルの還元率を1.0%にできますが、そのために必要なコストが異なります。
- JALカードは年間3,300円の「ショッピングマイル・プレミアム」に加入すれば、マイル還元率1.0%になる
- ANAカードはマイル移行手数料が年間5,500円かかる
還元率は同じにできても、JALカードの方が手続きに必要な費用が低いため、ショッピングマイルはJALカードがよりお得であると言えます。
JALカードとANAカードの旅行保険
JALカードとANAカード、どちらの保険が優れているかは保険の種類によって異なります。以下の3つの保険を比較し、まとめてみました。
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- カード盗難保険
下記にて、それぞれの詳細を書いていきます。
国内保険
国内旅行保険では、JALカードの方が優れています。なぜなら、ANAカードは国内旅行保険ではなく国内航空保険であるため、飛行機に乗っている間のみ保険が適用され、それ以外の旅行中の出来事は保険対象外となるからです。
それぞれ補償額は最高1,000万円ですが、対象範囲がJALカードのほうが広いため、JALカードの方が優れていると言えます。
JALカードもANAカードも傷害死亡への補償はあるものの、傷害治療や疾病治療、賠償責任の補償はありません(アメックスを除く)。
海外旅行保険
海外旅行保険は、JALカードとANAカードでほとんど同じです。ゴールドクラスの場合に最高5,000万円〜1億円の補償を受けられるのは、嬉しいポイントですね。
唯一、補償額が異なるのがゴールドクラスです。国際ブランドがVisa・Mastercardであれば、JALカードの補償額がANAカードの2倍となり、アメックスであればANAカードの補償額がJALカードの2倍になります。
JALカードとANAカードの優待
JALカードとANAカードの優待は大差がありません。共通して以下の優待を受けることが可能です。
- 機内販売や系列店舗、空港内の免税店で買い物をすれば5〜10%の割引あり
- 空港パーキングやレンタカーを割引価格で利用できる
- 会員専用の「ビジネスきっぷ」を使えば、当日の予約・変更が可能になり、区間マイルが100%になる
- 提携している宿泊施設の料金が割引される
JALカードもANAカードもフライト時だけでなく、旅行全体でお得な優待があります。
フライト時に加えての優待で、旅行を快適に楽しめそうですね。
JALカードとANAカードのメリット
ここでは、JALカードとANAカードそれぞれのメリットをまとめています。
- JALカードのメリット
- ANAカードのメリット
JALカードとANAカードはどんな人におすすめなのか、次で見ていきましょう。
JALカードのメリット
JALカードには以下のメリットがあります。
- 年会費がANAカードよりもわずかに安い
- 買い物でもお得にマイルを貯めやすい
- ポイントからマイルへ移行する手間がない
- 旅行保険では、国内旅行も対応している
フライトだけでなく買い物でもマイルを貯めたい方、国内の旅行でも保険を求める方はJALカードがおすすめです。
日常の買い物でもマイルが貯まるため、マイルを積極的に貯めたい方にぴったりです。
ANAカードのメリット
ANAカードのメリットは以下の通りです。
- 提携航空会社が多く、貯めたマイルの使い勝手がよい
- 毎年更新ボーナスなど、ボーナスマイルが多くもらえる
- マイルだけでなくポイントも貯まるため、フライト以外にも利用できる
ANAカードの提携航空会社はJALカードよりも多く、26社でマイルを利用できます。ANAが所属しているスターアライアンスの航空会社を使う機会がある方はぜひ、ANAカードを選びましょう。
マイルを使える機会が多いため、使い勝手が良いですね。
JALカードとANAカードのおすすめ4選
JALカードとANAカードでおすすめなクレジットカードを4枚に絞って紹介していきます。
- 学生向けのおすすめカード2枚
- マイルを貯めたい人向けのおすすめカード2枚
それでは、順に説明します。
学生向け
まず、学生におすすめのJALカードとANAカードを紹介します。
- JALカードnavi
- ANAカード(学生)
それぞれの詳細は以下の通りです。
JALカードnavi
JALカードnaviは学生のみが発行できる、学生に最もおすすめしたいクレジットカードです。なぜなら、年会費が無料でありながらマイルが驚くほど貯まりやすいからです。
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年会費2,200円の「ツアープレミアム」に無料で登録でき、区間マイルが100%貯まる
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ショッピングマイルの還元率が1.0%と高還元である
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入会後・毎年更新後初の搭乗で1,000マイルもらえる
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搭乗するたびにフライトマイルの10%がボーナスとして加算される
上記のようにゴールドカードレベルの特典が付帯されているのは、JALカードnaviの対象者が長期的な顧客になる可能性のある、学生に絞られているからです。
年会費無料でこれほどマイルがザクザク貯まるクレジットカードはないため、JALユーザーの学生におすすめします。
年会費無料のカードは、学生にはとてもありがたいですよね。
ANAカード(学生)
ANAカード(学生)は多彩なメリットがある、学生のみ発行可能なクレジットカード。ANAカード(学生)の主な特徴は以下の通りです。
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審査がスピーディーで最短3営業日で発行できる
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18〜25歳対象の「スマートU25」では、運賃が最大半額になったり、区間マイルが100%になったり、お得な特典を得られる
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カード入会や毎年の更新時に1,000マイル、搭乗時にはフライトマイルに10%加算されるボーナスポイントがもらえる
ANAカード(学生)の最大の特徴は、25歳以下であれば運賃が大幅に安くなることです。若者しか得られない特典なので、ぜひ学生の方はご検討ください。
若者しか得られない特典なので、ぜひ学生の方はご検討ください。
マイルを貯めたい人向け
マイルをザクザク貯めたい人におすすめのJALカード・ANAカードを1枚ずつ紹介します。
- JAL CLUB-Aゴールドカード
- ANAアメックス・ゴールドカード
それでは2枚の詳細を次で説明します。
JAL CLUB-Aゴールドカード
JAL CLUB-Aゴールドカードは、フライトでも日頃の買い物でも、非常にマイルが貯まるゴールドカードです。
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入会後、最初の搭乗で5,000マイルもらえる
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毎年、初回の搭乗で2,000マイル手に入る
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搭乗するたびに、フライトマイルに25%加算されたボーナスマイルが受け取れる
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ショッピングマイル1%と高還元である
マイルが貯まりやすいだけでなく、海外旅行保険は最大1億円補償と手厚いサービスを受けられます。
また、国内主要空港とハワイの空港ラウンジを無料で利用できる特典が付帯しているため、空港での時間を快適に過ごせそうですね。
マイルを貯めて、安心して快適な旅を楽しみたい方には、JAL CLUB-Aゴールドカードがおすすめです。
ANAアメックス・ゴールドカード
ANAアメックス・ゴールドカードは、ANAがアメリカン・エキスプレスと提携して発行しているゴールドカードです。ANAを頻繁に使う方におすすめの、マイルが貯まりやすいクレジットカードです。
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新規入会で2,000マイルもらえる
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毎年カードの更新時に2,000マイルが手に入る
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搭乗するたびに、フライトマイルに25%加算したボーナスマイルを受け取れる
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買い物では100円につき1ポイント貯まる
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マイル移行手数料がかからない
上記の他に国内外29箇所の空港ラウンジが無料で使える特典や、最高1億円補償の海外旅行保険が付帯しており、ゴールドカードならではの豪華なサービスを受けられます。
旅行や出張の機会が多く、よくANA便を利用される方はぜひご検討ください。
ボーナスマイルも活用することで、お得な空の旅ができそうですね。
JALカードとANAカードを目的に合わせて選ぼう!
JALカードとANAカードは、どちらもマイルが貯まりやすく、航空機をよく利用する方におすすめのクレジットカードです。しかし、マイルが貯まる条件や付帯するサービスなどはそれぞれのカードで異なるため、本文の比較を参考に、カードを発行する目的に合ったカードを選びましょう。
同じアライアンス所属の提携航空会社は、共通のマイルが利用できるメリットがあります!