抜く

抜くとは、株式用語で直近の高値や安値を突破することを意味するものです。直近の高値や安値は天井や底と呼ばれ、さらに上昇するか下落するかの目安として意識されるものとなります。 一旦天井をつけた後に下落に転じた場合、その後に再び上昇する場合にはその天井を上回るかどうかがポイントとなるわけです。そしてその天井を上回った時に、抜けるという表現をするわけです。 株価の動きには独特のものがあり、天井と底との間に挟まれてどちらを抜くことなく株価が上下動するシーンが現れることがあります。これはボックス圏と呼ばれる現象です。 いつかはこのボックス圏を抜けていくわけですが、そこで意識されるのは天井と底です。このどちらを抜けることになるのかを注視されることになるわけです。実際にこのボックス圏からどちらかに抜けていった場合には強い一方的な動きとなることは多く見られるものとなります。売りと買いの思惑が交錯するなかで人間が作り出す心理状態を現すものとなるわけです。