陽極まれば陰転する
陽極まれば陰転するとは相場格言のひとつであり、天井を指す意味合いのものとなります。昔から相場の動きは人間の心理を表すものとして変わらないことを伝えているものとなりますが、この格言では天井というものがいかにして構成されることになるのかを表現しています。
天井、つまり高値を更新するごとに相場の強さを感じるものとなります。けれどもいつかは下落に転じることになるわけですし、それを参加者も知っているわけです。いつ天井をつけるのか、そしてその時には売りに転じる準備をしているという状況の中で、何度も天井抜けを試しながらもなかなか抜けない時期が訪れることになります。
これが、陽極まるという状態というわけですが、陽線の中でも終値が高値となるのは非常に強い相場感を表すものとなります。その陽線が出現しつつも天井を抜けないということは、大きな壁が出現していることを意味します。
つまり、大きな売り圧力があるわけです。そしてこの均衡が破られると下げに転じることになるわけです。