喰い合い

現代的な株式の取引を初めとする投資行動においては、レバレッジを効かせた取引が主流となっている事から必ずしも取引を行う額面の金銭を用意する必要はありません。また、投資においては分散投資が基本となる事から、株式の取引を行う際には通常、複数の銘柄を売買する事になります。 株式売買を仲介する証券会社においては、顧客がレバレッジを効かせて購入した株券や売却益を担保として保有する事が出来ます。この保有行動が行われた場合、更に別の銘柄で生じる株式の購入資金にこれを充当する事が可能となります。この行動は、株式用語で喰い合いと呼ばれています。 喰い合いが行われた場合、直接的な金銭・証券の必要準備量は取引の額面に対して大幅に少なくする事が可能となります。その為証券会社にとっては、より円滑に大規模な取引が行えるようになります。 また、個々の顧客についてもレバレッジを効かせられる範囲が安定化するという点で、取引全般の活性化に繋がる事となります。