腕力相場 (わんりょくそうば )
腕力相場とは株式用語になりますが、大量の資金を用いて相場を動かそうとすることを意味します。その中でも相場の本来の動きに逆らって自分のポジションに有利となるように動かすことを目的とするケースが多く見られるものです。
相場を牽引する銘柄というものがあります。相場観を決定する指標ともなる銘柄となるわけですが、そのような銘柄に資金を投入することによって圧力をかけることにより相場全体に影響を与えることも可能となるわけです。
売買には売り注文と買い注文があり、またそれぞれ価格によって注文数が異なりますが、その様子がわかるのが板と呼ばれるものです。いくらの価格に買いと売りの注文がどれだけ入っているのかがわかるものです。
そこに厚い板が出現すると、それを突破することが難しくなります。つまりそこに壁が生まれてそれ以上上げたり下げたりしにくくなるわけです。腕力相場とは、この厚い板をうまく利用することによって行うことでもあります。