売りたい強気

売りたい強気とは株式市場における相場心理のひとつです。相場の動きは弱気とみる市場参加者が売りのタイミングをみている時に、少しでも高い価格で売りたいという意識が働くと、株価の上昇を待つことになります。 いわゆる戻り売りのタイミングを図っている状態ですが、ここで別の意識が働きます。どうせ戻るのであれば、買いを入れてその上げで少しでも利益を出せるのではないかということです。 つまり、戻り売りを考えているにもかかわらず結果的には買いポジションを取るというわけです。これが売りたい強気と呼ばれる心理状態というわけです。 何故このような行動に出るのかというと、少しでも高い価格で売りたいという欲が原因となるとみられています。つまり、少しの上げでも買いで利益を出さなければもったいないというわけです。そしてまた、もしかしたらその上げは押しではなく反転の上げとなるかもしれないという気持ちでもあり、その上げにも備えておきたいという心理の現れとなるわけです。