食い合い

食い合いとは株式用語において、板が消えていく様を表すものとなります。板とは、株価の注文状況において、どの価格にどのくらいの数の注文が入っているかを表すものです。その板の注文数が多い場合には多くの注文が入っていることがわかります。 けれども、その大きな数の注文が約定し、板の数字が消える様を食われると表現します。そして、売りと買いの両方においてその状態となることを、食い合いと表現するわけです。 これは、売りや買いのどちらかの勢力が強まることなく、どちらの勢いも強い状態のときに表れるものとなります。方向感に乏しく、けれども相場への参加者が非常に多いような時には起きることになります。 大きな板が食われると、非常に強い動きを意味することになります。けれどもその勢いが続かずに反転し、その方向にある大きな板を食うという勢いにつながることになります。これが、食い合いと呼ばれる状況を作り出す相場心理の背景となるわけです。