連邦公開市場委員会 (れんぽうこうかいしじょういいんかい )
FOMCという略称で広く知られている連邦公開市場委員会は、アメリカの中央銀行に相当するFRBが定期的に開催する金融政策に関する最高意思決定機関のことです。本委員会は6週間ごとに開催され、年間総数は8回です。ただし、これは重大な金融危機が無い場合においてのことであり、たとえば2008年に起きた金融危機の際には、臨時集会が開かれました。
連邦公開市場委員会は、12名の理事で構成されており、議長は伝統としてFRB議長が務め、副議長はNY連邦銀行総裁が務めます。本委員会では、景況報告を意味するベージュブック、経済報告を意味するグリーンブックを土台として議論が進められます。
その議論のなかで特に重要なものが、政策金利に関する議題です。アメリカの政策金利が変更されると、全世界の為替レートや長短期金利に大きな影響が出るため、市場関係者からの注目度は群を抜いています。
尚、連邦公開市場委員会で議論された内容は、3週間の期間を掛けて要点がまとめられ全世界に公開されます。